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スタコネ Supporter's Voice|税理士・司法書士|稲垣 強様へインタビュー

『スタコネ』は、「スタートアップ企業」と、営業支援、事業戦略策定、人材支援、資本政策など各分野のソリューションを提供できる「サポーター」をつなぐ、スタートアップ支援マッチングプラットフォームです。
こちらのnoteでは、『スタコネ』を利用し、スタートアップ企業とマッチングしたサポーター会員さまのインタビューをご紹介いたします。

Supporter's Voice vol.1 

税理士・司法書士 
Stepwise株式会社代表
稲垣 強様
2005年中央大学法学部法律学科卒業。司法書士事務所、国内投資銀行を経て、2014年にKPMG税理士法人に入所。主にM&A、グループ内再編及び再生案件における税務ストラクチャリング業務・PMIに従事宇宙ベンチャー、ITベンチャー等のコーポレート・インバージョン、インセンティブプランの設計に関与。現在は、IPO及びM&Aを目指すスタートアップやベンチャー企業に対して、エクイティファイナンス、ストックオプション、資産管理会社の組成等の資本政策、国内国際税務に関するアドバイス業務を提供。

●Stepwise株式会社: https://www.stepwise-office.jp/

時代の変化・各業界の新潮流を30-60分で凝縮してインプットできることは本業にもプラスになっています。サポーター同士のつながりによって成功者からの経営助言や事業連携の機会を獲得できたことは想定外の恩恵でした。


1.『スタコネ』サポーター会員になったきっかけ

もともとは、『スタコネ』掲載企業に、エンジェル税制申請手続きのサポートをしておりました。お手続きさせていただく中で、スタートアップ企業が推進する事業も、それを支援する『スタコネ』の事業も面白いと思ったんですよね。代表の寺岡さんに、自分も会員になっていいですか?といって申し込みさせてもらいました。

2. 『スタコネ』サービスに期待したこと

職業柄、スタートアップ企業と知り合う機会はありますが、アーリーステージの企業が多く、シード企業とのお取引はほとんどないんですよね。当事務所の方針として、安さではなく、クオリティを追求していることもあり、必然、支払い体力のあるクライアントに限定されてしまいますので。シード企業との接点を増やし、自分が純粋に応援したいと思う事業を見つけたいというのも『スタコネ』に入会した理由です。

また、エンジェル税制の申請に関して、企業側、投資家側それぞれのアドバイスを行っているため、そのニーズを捉え、自身の事業につなげていける可能性も考えました。そして様々なスタートアップ企業と対峙するにあたり、自分も新時代の業界の動向をキャッチアップできる環境に身を置き、幅広く対応できる知識を備えておきたいという狙いもありました。

3. スタートアップ企業とマッチングした印象は?

よいスタートアップ企業と出会えています。掲載企業のラインナップの全体的な印象として、企業家の方々が自分と近い年代で、それぞれの業界で活躍されている方が多いですよね。夢語りではなく、しっかり作り込まれた実現性の高い事業で、関係先とのコネクションを持たれていて、これまでの経験を活かしながらクリエイティブ性を掛け合わせているというようなものが多く、ピッチにも説得力がありました。『スタコネ』フィルタが機能していて、安心して支援先事業を検討できるという印象をもちました。ひと昔前は、いち早く新しいアイディアを出してIT化すれば注目された時代もあったと思いますが、今はディープテック分野で高い技術力があり確かな実績を兼ね備えた企業が伸びているという感覚があります。ただ「起業」がしたかったというだけではなく、その領域の知見があったうえで新たなテクノロジーを掛け合わせている、そういった実効性を伴った成長戦略を聞くと共感できます。

そんな領域があるんだ、これをオンラインでできるんだ、など新しい発見もよい刺激です。スタートアップのピッチは、だいたいその業界の事情をまとめて話していただけるので、各業界の新潮流を30分から60分で凝縮してインプットすることができるんですよね。スタートアップのトレンドという枠を超えて、時代の変化をキャッチできることが面白いし、自分がクライアントと話すときにも引き出しが多いことはプラスに働きます。税務や会計って堅いイメージだと思いますし、差別化が図りにくい業界なんですよね。自分の知識を広げることで雑談の幅も広がりリレーション作りに役立つし、新しい情報を取り入れているという姿勢を見せることができます(笑)。信頼の蓄積がリファラルでお仕事をいただく機会につながっていくと思っています。『スタコネ』に入会し、自分の価値が上がっている気がします。

4. 『スタコネ』会食イベントに参加して

入会段階ではスタートアップ側とのマッチングを想定しており、『スタコネ』のサポーター側とつながることを想像できていなかったのですが、このサポーター会員同士でのつながりが非常に有益でした。『スタコネ』が定期的に会食の場を設けてくれるので参加させていただいています。会に参加することで、少し先輩の方や起業して成功している方々と知り合うことができて、マネジメントの悩みを聞いていただけたり非常に勉強になっています。また自分と近い領域の事業をされている方と意気投合し、会社の忘年会に参加してもらうほど親しくなりました。協業の話も進んでいます。

5. 今後『スタコネ』に期待すること

実際のプロダクトを見られる会があっても面白いかもしれないですね。ピッチはオンライン画面上での説明なので、実際にプロダクトを触ることができたり、どのように活用されているのかプロダクトが使われている現場を見学できたり、それからスタートアップ企業がどういう様子で働いているのか見てみたいという興味もあります。

自分がよいと思える企業を選び、個々にピッチを聞いて判断できることは『スタコネ』の良さだと思っていますが、一方で、自分で考えずに投資したいニーズもあるのではと思います。例えばスタコネファンドというか、実績ある方のポートフォリオに寄せて小口で出資できるような仕組みや、ラップ投資のように意向を伝えてあとはお任せできるサービスがあったら、スタートアップ投資に興味はあるけれど、判断に自信がない方の要望にも応えられると思います。また掲載企業がさらに増えてきたら、条件を選択していくと自分の興味関心に合った企業の候補が出てくるという機能があれば使いやすいですね。

また一般的な観点では、日本でも非上場株のセカンダリーマーケットが整備されることに期待しています。スタートアップ投資のEXIT方法が増えれば投資しやすくなるし、企業にとっても調達機会が増えるということ。非上場株の流動性が高まりスタートアップの成長を支える土壌が整うことを望みます。

※スタコネはスタートアップの企業情報を提供するのみであり、投資の勧誘・媒介を行うものではありません。

6.『スタコネ』コミュニティに提供していただけること

エンジェル税制申請のお手伝いをさせていただいている中で、投資家サイドから書類の書き方など相談を受けることが多いので、手続きについての説明会を開催することは可能です。今年は、申告書の作り方のマニュアルも準備する予定です。また事務所に司法書士のメンバーもいるので、スタートアップ企業として必要となるリテラシーを身に付ける勉強会の需要にも対応できればと考えています。

7.『スタコネ』をどんな方におすすめしたいですか?

スタートアップを支援したいというスタンスで入会される方が増えるとよいと思っています。世界と比較し、日本では優秀なスタートアップ企業やクオリティの高いプロダクトがあっても、支援の仕組みが整っていないことが成長を阻むひとつの要因になっていると聞きます。長いスパンでスタートアップ企業を応援するサポーターコミュニティを醸成し、イノベーションの促進を支え合う文化が育まれていくことに期待したいです。

また『スタコネ』の敷居を下げず、今のクオリティを保っていただきたいですね。会員数を増やすことよりも、会員同士が良い関係性でシナジーを生み出せる、質の高いコミュニティを維持してほしいと思います。

※スタコネはスタートアップの企業情報を提供するのみであり、投資の勧誘・媒介を行うものではありません。

(2024.4.25インタビュー)

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