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スタコネ Supporter's Voice|株式会社松祐|松尾 圭祐様へインタビュー

『スタコネ』は、営業支援、事業戦略策定、人材支援、資本政策など各分野のソリューションを提供できる「サポーター」と「スタートアップ企業」をつなぐ、スタートアップ支援マッチングプラットフォームです。
こちらのnoteでは、『スタコネ』を利用し、スタートアップ企業とマッチングしたサポーター会員さまのインタビューをご紹介いたします。

Supporter's Voice vol.2

株式会社松祐
代表取締役 松尾 圭祐 様
東京理科大学大学院工学研究科卒。株式会社インテリジェンス(情報システム部)、株式会社リクルート(SUUMO営業)、株式会社松尾組(建設・建築、営業)、株式会社NOTCH(保育事業、営業・事業企画)を経て、現在は株式会社松祐を経営。福岡を拠点に不動産関連業を営みながら、新たにDX学校の運営を開始。IT研修、コンサルティングにより企業のDX推進をサポートしている。

●DX学校福岡校: https://www.matsu-suke.com/

『スタコネ』をきっかけに、スタートアップや新規事業への関心が高まり、より積極的にビジネス機会を創るアクションをとるようになりました。自分の視野が広がったように思います。


1.現在どんな事業をされていますか?

30代でサラリーマンを卒業して、地元福岡で起業し、現在はDX学校の運営をメインにIT導入の研修プログラムの企画・運用、コンサルティング業、不動産賃貸業、不動産関連業などを営んでいます。DX学校の対象は、主には従業員数10名~50名規模の中小企業です。今までITと縁のなかった事業者様がDXによって業態を変え、生き残っていくための適切な進化の方法を提案しています。どのように取り入れればITツールの恩恵を受けられるか、効率的に利活用を進めることができるのか、具体的な活用イメージを展開しその導入を社内で決裁者にプレゼンテーションするところまでサポートしています。また300名~500名規模の会社では、情報システム部があっても、DX化が難航しているケースも多いんですよね。従業員のITリテラシーが低いとか、DXの流れを理解していない、興味がないなど、推進役 vs 一般のメンバーの知識差が大き過ぎるとなかなか従来の方法を変えることに対して理解が得られない。そういう企業に対しては、教育プログラムや社内で展開していくためのロードマップを提案しIT推進支援を行っています。

2.『スタコネ』サポーター会員になったきっかけ

私が学生の頃に出版されたベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』を生き方の指針にしています。本の中では、サラリーマンとして働き貯めたお金を不動産や株式投資などで運用して、自分の事業を興し、最終的には、社会に役立つ新たな挑戦を支援する、というような段階的に道を切り拓いていくためのお金に対する考え方が示されています。この本の哲学が自分の中に根付いており、20代半ばの頃、この教えを実践してみようと決意しました。サラリーマンを経て起業し、不動産投資も株式投資も軌道に乗り、あとは自分の実業の中でのチャレンジと、これから育っていく新規事業を支える立場で社会活動していきたいと考えていたときに、『スタコネ』リリースの投稿を目にしたわけです。兼ねてから人生設計に盛り込んでいた新規事業支援に踏み出すよいきっかけとなりました。

3.『スタコネ』サービスに期待したこと

スタートアップ支援というと聞こえは良いですが、創業間もない会社がきちんと市場に受け入れられる可能性は一般的にはかなり低いんですよね。私は自分の感覚で事業の良し悪しは判断できても、成長して社会に必要とされるスタートアップ企業をどういう指標で見極めるべきかわからない。『スタコネ』に参画したのは、信頼できる創業者から『スタコネ』事業のビジョンを聞いたからです。日本経済の成長を促す有望なスタートアップを集約し、その中から自分で判断し支援先を選定して事業成長に寄与することができると理解しました。コファウンダーである薛さんはリクルート勤務時代から同僚として活躍振りを知っていましたしFacebookも常々拝見していますが、国内外様々な環境で実績を上げられてきた方ですから、彼が共同創業者として築くコミュニティに期待をしました。

また、『スタコネ』の案内をきっかけにスタートアップ支援を目的にしたエンジェル税制という税優遇制度があることを学び、これを活用しながらスタートアップの応援ができるのは面白いと思いました。

4. スタートアップ企業とマッチングした印象は?

先ず、飛躍的に伸びていく可能性があるのはIT技術を高いレベルで使い、時代に即したアップデートができるサービスやプロダクトだと思っています。『スタコネ』登録企業は、外部との連携や汎用性の高いシステムをベースに効率的にテクノロジーを取り入れており、WEBマーケティング戦略にも長けている印象を持ちました。在庫をかかえないビジネス、レイバーコストをかけずに運営できる仕組みがサービス設計の基本になっており収益構造として理想的なモデルが多いように思います。

また、代表者の方はみなさん、その領域での実績があり、現場で苦労された経験が新規事業の起点になっているんですよね。つまり思いつきではなく、現業にテクノロジーと新発想を掛け合わせることで新しいソリューションを展開していきたいという想いで事業を進められているところに、説得力を感じました。リアルとの接点をどう活かすか、そこにデジタルを取り込むことで生じる課題に対してレギュレーションをどう整備していくか、という点もしっかり対策されていましたね。私の質問に対して即時に的確な回答が得られたことに感心しました。4社面談させていただきましたが、みなさん本当に事業に対して真っすぐだなという印象を受けています。4社すべて、サポートさせていただくことにいたしました。

※スタコネはスタートアップの企業情報を提供するのみであり、投資の勧誘・媒介を行うものではありません。

5. スタートアップ企業を見るポイントは?

人によって企業を評価するポイントは異なると思いますが、私はスタートアップこそ、事業を拡大する上でコンプライアンス遵守の意識が大事だと思っています。一部の経営者は私的に資金を使ってしまったり事業に不真面目な話を聞くこともありますが、『スタコネ』掲載企業の代表者と話したときに、「趣味は筋トレと家族サービスです。あとは仕事しかありません。」と即答され、その方の価値観を窺い知ることができました。こういった、代表者の誠実さは直接1対1でお話することによって感じ取れるものだと思いますから、『スタコネ』でそれが手軽に実現できるのはありがたいです。また、例えば、個人と個人が直接つながるプラットフォーム事業では、運営の関与できないところで問題が発生することがあり、そのリスクが顕在化すればサービスのイメージを大きく棄損することになり得る。せっかくの良いサービスも、こういったダメージを受けると継続が難しくなることもあり、今の時代リカバリー不能な致命傷になりかねないですからね。そういう意味で、代表者のコンプライアンス意識、考えや行動の基盤となる軸はどこにあるのかを重視しており、ネット情報や、Facebookのつながり、個人的な発言など、確認するようにしています。

売上も大事だとは思います。『スタコネ』で選ばれているという安心感はありますが、よい事業が全てうまくいくわけではないことは理解しています。ですから特に若い企業においては、あまり数字に固執せずに、オンリーワンと言えるところがどこにあるのか、その企業のコアとなる技術やスキームがどこにあるのか自分なりに精査しています。

6. 『スタコネ』は期待に添ったサービスでしたか?

定期的にコンシェルジュ面談を実施していただけるので、スタートアップの動向に興味を持つようになりました。得られた情報を元に、様々な方面にアンテナを張りたいという気持ちになるんですよね。『スタコネ』をきっかけに、スタートアップや新規事業への関心が高まり、より積極的に接点を増やすアクションを取るようになり、おかげで自分の視野も広がったように思います。

7. 今後『スタコネ』に期待すること

支援先企業の事業進捗を定期的に開示いただけるといいですね。四半期とか半期ごとに、指標となる数字の予測、それに対する実績値を追えると、共に企業の成長を感じられたり、スタートアップ企業を判断する尺度ができていくのかなと。また、個人的には、様々な様態で『スタコネ』会員間での需給のマッチングが活性化することを望んでいます。会員数が増え、各会員のより詳細なニーズが可視化され、スタートアップ・サポーター問わず、多様なマッチングが成立しやすいプラットフォームに進化してほしいと思っています。

福岡にも、スタートアップ企業を育成しようという取り組みはあるのですが、個人がスタートアップ支援をするというカルチャーはまだないんですよね。『スタコネ』には関東、関西が軌道に乗ったら福岡など地方中枢都市でも、個人の方がスタートアップ支援に参加できるスキームを展開してほしいです。そういう風土ができるともっと福岡での支援の環も広がっていくと思っています。

8.『スタコネ』のおすすめポイントは?

まず、『スタコネ』がスタートアップ企業をセレクトしているところは大きなポイントですね。そして、掲載企業数を必要以上に増やしていないので『スタコネ』と企業の間できちんとコミュニケーションが取られており、信頼関係が保たれているという感じがします。『スタコネ』のコンセプトがスタートアップ企業の応援であり、その対象となるサポーターのターゲット設定が程良いですよね。入会に一定の敷居を設けたうえで、格式張った感じもなく、良い事業に出会い応援したいという同じようなマインドで集まってきている心地良さがあります。

自身を振り返ると、20代では、「とりあえずやってみる」ということが苦手でした。確証がないことを手探りで進めてみるということに躊躇してしまう自分がいました。今、40代半ばになり人生経験を重ねる中で、しくじっても軌道修正できるという自信や、新しいことにチャレンジする余裕が生まれ、スタートアップ支援も『金持ち父さん貧乏父さん』に書いてあるようにそういう機会があるなら、とりあえずやってみようと。また本を読み返したりしています。企業経営者と話していても、みなさん、様々な課題に向き合い試行錯誤されている。そんな姿に自分の挑戦心も掻き立てられますし、機会を逃さず参加してよかったと思っています。こういうコミュニティが自分を成長させ、新たな世界に導いてくれるのかもしれませんね。

(2024.4.25インタビュー)

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