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残念ですが、これはセルフホワイトニングで白くなりません

ご訪問いただき、ありがとうございます。
セルフホワイトニングアドバイザーのJUDIです。

まだまだセルフホワイトニングって世の中に浸透しているとは言い難い現状なので、歯医者さんのホワイトニングと混同していらっしゃる方も多いかと思います。

歯医者さんのホワイトニングでは解決できて、セルフホワイトニングでは解決できないこともありますので、今日はそんなお話。

透けた歯

「透けた歯」とは何ぞや?と思いましたか?

歯って「白い」と思っている方も多いかと思うのですが、実際は歯のエナメル質は半透明なのです。透け感があります。
エナメル質の下に象牙質や神経などがあったりするので、全体が透けることはないのですが、前歯の先にはエナメル質しかない部分があるのでその部分が透けるような歯になることがあります。

鏡を見ながら、上の前歯の裏側に指を当ててみてください。
指を当てたり離したりすると、指の影が分かるのではないでしょうか。
影が透けて見えているんですね。

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歯が透けてくると、口の中の暗い影が映って、まるで歯の先が黒く着色したように見えることがあります。
この状態を私の歯は白くない磨いても磨いても歯が汚いと勘違いしてホワイトニングを望まれることがあります。

セルフホワイトニングでは、透けた歯は白くなりません。

セルフホワイトニング(以降STと略します)は、歯の中を白くするわけではありませんし、透けた歯の影は着色ではありませんから汚れのように落とすこともできません。

STがそのタイトルの一部にホワイトニングという言葉を使いっているのは、汚れが落ちることによって、歯の色のトーンアップが図れるからです。
つまり外的要因による着色汚れ以外には効かないということになります。

透けた歯に有効なマスキング効果

STが透けた歯に効果がないとしたら、歯医者さんのホワイトニングならどう?ってことなのですが、これが効果ありなのです!

歯医者さんのホワイトニングは歯の中に作用して漂白をするのですが、この時に同時にマスキングという効果が得られるのです。

このマスキング効果と呼ばれるものこそが、歯の透け感をなくして(緩和して)くれます。

マスキング効果とは簡単に言ってしまうと、歯のエナメル質を「すりガラス状」にするものです。


すりガラスって、お風呂の窓に使われていたりして、向こう側が見えてほしくないシチュエーションで使われますよね。
透けた歯も、口の中の影が透けさえしなければ黒く見えないので、歯のエナメル質がすりガラス状になってくれれば良いわけです。口の中の影が映りづらくなります。

そしてもうひとつマスキング効果が透けた歯に有効な理由があります。
それは白さが増して感じられるということ。
ガラスは透明ですが、すりガラスは白っぽいですよね?
歯のエナメル質がすりガラス状になることで、透明感のある白からマットな白(不透明な白)に近づくことができるというわけです。

マスキング効果によるこのふたつの理由から、歯の透け感が緩和されて「歯が白くなった」と感じることができるようになります。

歯が透けている場合は、歯医者さんのホワイトニングで。

このような理由から、歯が透けてしまっている場合はSTでは改善されないので歯医者さんでホワイトニングをしてもらうことをおすすめしています。

こんな風に「歯の色が気になる」と言っても、その着色原因はさまざまで、透けた歯のように着色ですらない場合もあります。

STと歯科のホワイトニングは全く違うものなので、対象者も全く違ってきます。今回はSTでは改善しないことをお話しましたが、逆に歯科のホワイトニングよりSTをおすすめしたいケースというのもあります。むしろ若年層ではこちらの方が多いと感じています。

とはいえ、自分にとってどちらの方が良いのか分からないという場合の方が多いと思います。私の記事の中にもSTとホワイトニングの違いや、こんな場合はこっちが向いている、といった内容もありますのでご参考いただければと思います。

「歯医者さんやセルフホワイトニング店に行く前に知りたい」という方は、さまざまなホワイトニングの特徴を知り、自分の歯には何がどれが良いのか見極めることができるようになる講座も行っています。



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