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マンガでわかるリハ栄養

皆さん、いかがお過ごしですか。
言語聴覚士(ST)の八田です。

今日はリハビリテーション栄養の漫画
がクリニコさんのHPから無料で読め
るので、ご紹介します。多くの方に
知っていだだきたいと思います。

マンガでわかるリハ栄養

・急性期編  https://www.clinico.co.jp/pdf/rihaeiyomanga.vol1.pdf
・回復期編  https://www.clinico.co.jp/pdf/rihaeiyomanga.vol2.pdf

退院前カンファレンスにて

私は、現在訪問でSTをしています。
病院で入院されていた方が、お家に
帰られる事が決まった時に退院前
カンファレンスがあります。

実際にあったいくつかの事例です。

・◯さんは、入院中に体重がマイナス
4kgです。

・夜間は3回トイレに起こして、お家でもオムツ交換して下さいね。

・(嚥下障害の方の場合)
「病院で使っておられるとろみ剤は何
ですか?どれ位つけてますか?」と
質問したところ「わかりません。」
とのこと。


リハビリと栄養の大切さ

さて、先ほどの入院中に-4kgになられた
患者さん。その理由をお伺いしましたが、明確な原因はわかりませんでした。

私は病院勤務時代からも、リハビリを
する上で栄養はセットでとても重要
だと感じてきました。

私の経験上、栄養が足りていない方に
いくら嚥下訓練しても思うような成果
はでません。

栄養士さんと協力しながら、実際の
食事の様子、摂取量、体重の推移、
リハビリによる機能の変化等を確認
しながらすすめていました。


サルコペニアとは?

入院したときよりも機能やADLが低下
して退院する患者さんはいませんか?

その原因は、活動量や栄養のバランス
が崩れたことによる「サルコペニア」
かもしれません。

サルコペニアとは「筋量と筋力の進行性かつ全身性の減少に特徴づけられる症候群で、身体機能障害、QOL低下、死のリスクを伴うもの」と定義されます。
症候は身体機能低下、筋力低下、筋量減少の3つ。原因は原発性として加齢、二次性として活動、栄養、疾患の合計4つがあります。

リハビリ介入があれば、機能やADLは
改善している場合があると思いますが
体重減少は気にしていますか?
サルコペニアは大丈夫でしょうか?

医原性サルコペニアはなぜ起こる?

日本では入院患者の71.0%が65歳以上
の高齢者であり,入院リハ高齢者の
49~67%に低栄養、40~46.5%に
サルコペニアを認めます。

つまり、入院患者は加齢という因子に
加えて、栄養という二次性の因子が
重なるためサルコペニアの発症リスク
が高い状態にあると考えられます。

私の経験を加えて具体的に言うと

・不要な安静や絶食の指示が出ている
・絶食から経口摂取までの時間が長い
・活動量に見合った食事が出ていない
・水のような輸液しか入ってない
・実際の食事場面をきちんと見ない
・適切な食形態で食事が提供されてない
・食べられない原因が何か考えない
・体重減少に気がついていない
・体重減少の原因が何か検討しない
・体重減少があるにも関わらず、
 強度なリハビリを遂行している

等々。

入院環境下の不適切な栄養管理とリハ
によって医原性サルコペニアが作られて
しまうケースが残念ながら、まだまだ
0ではないと思います。


いろんな人と交流することの大切さ

リハビリと栄養の大切さは言うまでも
ありません。

今はコロナで中々難しいですが、私は
学会の飲み会や研修のディスカッション
他の病院や施設の同職種や他職種の方と
交流し、たくさん学びました。

「これは自分間違っていたな」とか
「それ、いいですね!」とか、自分と
違う考え他者から教えてもらった事が
本当に宝となっています。

逆にSNSが発展し、今の方が簡単に
繋がりやすいのかもしれないですね。

リハビリテーション栄養学会という
学会があります。リハビリと栄養に
ついて学びたい方におすすめします。

私ももっといろんな方と交流しながら
学びたいなと思います。特に私は今、
訪問リハビリについて深めたいです。

在宅での栄養×リハビリも大切だと
思います。自分も生活を支える視点が
持てるように。ご利用者の方の暮らし
が、少しでもしやすくなるように。

私もSTとして頑張ります。

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