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Magic Leap2 の Dimming (調光)について

はじめに

この記事は、Magic Leap2 Advent Calendar 2022 の2日目です。
Magic Leap2 の Dimming (調光)機能の概要説明になります。


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Dimming (調光)とは

Magic Leap2に独自の光学技術「Dimming(調光)」という新機能が搭載されました。シースルーARヘッドセットは今まで黒を表示することができなかった。それは光学系は加算方式で、透明なレンズに色を重ね合わせるため、黒という色が存在しなかった。Dimming(調光)は光の透過率の調整を行うことができます。

Magic Leap2では、新たに Photon-subtracting panel を導入。現実世界の環境内にある光子を減算することで Dimming 機能を実現している。

Dimming (調光)の種類

Magic Leap2 には、Global DimmingSegmented Dimming の2種類の機能が存在する。

Global Dimming

コンテンツを不透明にする一方、現実世界の環境を薄暗い状態します。

Global Dimming

Segmented Dimming

Segmented Dimming

全体を暗くせず、コンテンツの特定の部分を暗くすることができます。
仮想コンテンツをより不透明に表示することができます。

Segmented Dimmingを設定することで調光レンズ上に黒い影のようなものが表示されます。この黒い影が透過を抑える役目を果たしてます。


Global Dimming と Segmented Dimming 

黒の可視化やモデルの透過を抑えて表示することができるDimming機能において、Global Dimming は現実世界が暗くなるデメリットがあります。Segmented Dimming は こういったことはない反面、表示オブジェクトに対して、Segmented Dimming の設定を行う必要があります。また、Global Dimming より Segmented Dimming の方が少し透過がかかる印象です。


まとめ

Magic Leap2 から導入されたDimming (調光)は、過去にリリースされたホログラフィックテクノロジーを採用したMRデバイスややARグラスには、なかった独特且つ新しいテクノロジーです。Global Dimming と Segmented Dimming 共にメリットとデメリットがあります。この機能は、どのような時に使用するのか?特性と知った上で構築することが重要になると思います。


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