「自分のせいだ」と思う前に

こんにちは

今日から6月。あっという間ですねー。

そろそろ新人さんは、先輩から患者さんを引き継いだりして、自分の担当患者さんを持ち始める時期でしょうか。

そういえばSTは、PT・OTよりも早く合格証明書のようなハガキが届くので、リハセラピストの中でも単位を取り始める時期が早いですね。


日々たくさんのものを吸収できるといいなと思いつつ、ひとつだけ言いたいことがあってnoteを開きました。

うまく伝えられるだろうか。


先日、体調を崩して療養中だという後輩と久しぶりに電話をしました。

いろいろな話をする中で後輩は、

「みややんさん、自分はSTを続けていいんでしょうか。」と話してくれました。

「どうして?」と聞くと、

「担当している患者さんが突然亡くなったことがあったんです。

誰も自分のことを責めなかったけど、嚥下障害のある方だったから誤嚥性肺炎で亡くなったのかなぁということになりました。

主治医の先生も、先輩も、同僚も誰も自分のことを責めなかったけど、、、

でも自分はなんとなくその職場にいづらくなってしまって、、、

他にも理由はあったけど、それで前の職場をやめたんです。」

その後輩は、泣きながら話してくれましたが、私も同じくらい泣きました。


後輩が周りに責められなかったのは、後輩のせいではないとみんなが思ったから。と、その話を聞いている私でもわかりました。

そうか。この子は、ずっとひとりで抱えていたんだ。



言語聴覚士だけではなく、全ての医療者は

自分ひとりで患者さんを支えているわけではないのに、

ひとりで支えているかのように感じることがあるのではないでしょうか。


私が力不足だったから…。

私が担当じゃなければ…。

私たちはその思いと共に過ごしていかなくてはいけないのかもしれません。


もしかしたらこれを読んでくださる方の中には、

「誤嚥性肺炎になったのはあなたのせいよ」と言われた経験のある方もいると思います。


いろいろなことが辛くなったとき、

自分の力不足で患者さんの未来が絶たれてしまうかもしれないと思ったとき、

人に話してみましょう。

できれば職場の人がいいです。

プリセプターがいるなら、プリセプターがいいです。

でもどうしても困って、なかなか話しづらいなぁという時

そんな時は、プリセプターじゃなくても、なんならSTじゃなくてもいいかもしれません。

「患者さんの未来を少しでも明るくしたい」と思って相談する、

その相談に乗ってくれる人は、あなたのことも応援してくれると思います。


でも、職場の人にうまく話せないなら、誰でもいいですよ。

あなたが辛いのが、患者さんも辛い思いをするかもしれません。


あなた1人がいてくれるだけで、これからもたくさんの方が言語聴覚療法を受けられます。

辛いこともあれば、

辛いこともあれば、

楽しいことの方がもしかしたら少ないかもしれません。

でも、

「あ!通じた!」

「おいしいね。って笑った」

その初めの一歩を共有できるのが、私たち言語聴覚士です。


言語聴覚士という道を選んでくれた後輩へ、エールを。

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