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或る1日の風景

 朝起きて仕事に出かける。
 また空は暗くマスクをしているからメガネが曇る。
 仕方なしに上目遣いで前を見ながら寒さに震えつつ車椅子を走らせる。
 駅に着き駅員の案内を受けながらホームへゆく。
 この時にはメガネの曇りも取れている。
 スロープで電車に乗り込みいつもの車椅子スペースに陣取る。
 これから30分は中央線にゆられている。
 その間に進行方向右から陽が登るのをみる。
 だがいつもの景色だから感慨はない。
 駅に着き別の電車に乗り換える。
 これを繰り返して目的の駅へ。
 ここで駅のトイレへ用を足しに行くのだがここの多目的トイレはいつも使用中だ。
 因みに普通のトイレはガラ空きだ。
 少し待ち扉をノックする。
 無論反応はない、
 再度ノックをする。
 それから少し待つと健常者らしき人がのっそりと出てくる。
 入れ違いで入る。
 すると簡易ベットが出しっぱなしになっている。
 これもよくある風景だ。
 車椅子で動くにはちと邪魔なので片手で収める。
 用を済ませるとそそくさと後にする。
 エレベーターで外に出て職場に向かう。
 行きしなコンビニで昼食と飲み物を購入。
 職場についてし時間になったら仕事を開始、時間迄頑張る。
 残業も無く職場を後にする。
 駅に着いてエレベーターで改札階へ。
 エレベーターを降りる時元気な連中が乗り込んでくる。
 その後ろにはベビーカー、今ではバギーと言うのか?を押している親子がただ待っている。
 先に乗せようなんて思考は無いのか?
 すぐ横には階段のみならずエスカレーターもあるのに。
 エレベーターしか使えない人に優先して欲しいものだが。
 ま、私も何事もなかったようにその場を通り過ぎるのだが。
 前から書いているが歩きスマホの人はかなりいる。
 目の前まで来ないと気付かないことも多い。
 こちらもスピードを落としたり止まったりで対応している。
 ま、これもいつものことだ。
 取り敢えず出勤時と逆向きで帰路に着く。
 途中スーパーに寄って夕飯を買う。
 無論半額の惣菜だ。
 あれば刺身を買う。
 で帰宅し、炊いてあるご飯と惣菜で慎ましい食事をして眠たくなる。
 風呂は明日でいいやとベッドに潜り込みこのnoteを書いて眠りにつく。
 おやすみなさい。
 社会の設備としてはバリアフリーは大分充実してきた。
 しかし、それを必要としている人が安心して十二分に使えているかと言えばそうはなっていない。
 そこにあるインフラを使うときはやはりそれを使わざるを得ない人に先ず使わせて欲しいものだ。
 宜しくお願いしたい。

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