思い出
病気になる前は臨床工学技士として、正看護師として病院で、クリニックで勤務していた。
クリニックに勤務するのが基本でたまに上からの指示で病院に出向することもあった。
特に技師としての仕事が主であったが取り敢えずは法律に基づいた業務をこなしていた。
病院、クリニックというところは基本女性が主体で構成されている職場となる。
医師はともかく男性職員の待遇は良いものとは言えない。
その最たるものが更衣室の存在だ。
特にコメディカルとして仕事をするには白衣、今ではスクラブと呼ばれる作業衣に着替えなければならない。
更衣をするにはやはり更衣室がいる。
女性用更衣室は設計当初から考えられているから問題はない。
しかし特に昔の病院や医院はスペースに余裕がないことが多い。
それでも病院であればどこかに空きスペースがあるからそこを男性用更衣室にしているのだが、地下の機械室などや、はては霊安室の隣に設置されていることもある。
医院、クリニックに至ってはその空きスペースもない。
どこで着替えるかというと事務室の片隅をロッカーとスクリーンで囲ったり、レントゲン室にロッカーを置いたりしてそこで着替えていた。
それで慣れていたから当たり前としか思っていなかった。
平成の後半に幾つかのクリニックに出向いたがそのクリニックは新設だったから男性用更衣室が存在していた。
それだけで凄い感動してしまった。
ある意味虐げられていた存在としてはそれだけで嬉しくなった。
ある時期病院に出向した時はそこでは部外者となるので特に看護師からの扱いは結構酷いものがあった。
こちらとしては技術供与、技術指導がが目的で出向していたから看護師への直接の指導は無かったからか良いように言って無視が基本だった。
作業中床やシーツを汚すことがあったのだがその度に嫌味を言われていたのだがそれが自分ではなく病院のスタッフがしたのも私が嫌味を言われたのだが、それを見た病院のそのスタッフが自分がやったと言ったら、ならいいのよ、と言って何事もなかったようにいつも通り無視されていた。
そんなことが続いていたからかたった半年くらいの出向で歯軋りが止まらなくなりそれが今でも続いている。
看護師はいろんな意味で怖い存在です。
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