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ボイトレしたらMisiaになっちゃう話

どうも、りえです。

空気中の水分量が多くなってきました。
今年こそ美容院で処置を終えてから梅雨を迎えたいところ。

さて、本日はボイトレを受けようかどうか迷っている方の
ひとつ参考になるかもしれない話を。

そもそもボイトレとは

言わずもがな、ボイストレーニングの略。
昨今はプロ思考・アマ思考、老若男女問わず、
いろんな形でボイトレを受けている方が多くいらっしゃいますね。

例えば、カラオケで歌うのが恥ずかしくないように
音程をしっかり取れるようになりたい、とか。
高い声が出せるようになりたい、とか。

歌だけではなく、ナレーターの方も
正しい発声を身につける為にボイトレを受けている、
なんて場合があります。

喋る声も、歌う声も、発声の仕方は実は同じで
そこに音程が加われば歌だし、
自然な発音であればおしゃべりになります。
(違うという意見もあるかもしれません)

V系バンドのボーカルが放った迷言

さて、以前友人のバンドマンに言われたことで
いまだに忘れられないトンチンカンなものがあります。

それは
「ボイトレしたらみんな同じ声になっちゃうじゃん」
というもの。

いやいやいや、ならないから!!

そもそも声帯が違うんだから
同じ声になんてなるわけがないのですよ。

言いたいことはわかります。
発声の仕方を整えるから、
一般的に上手いって言われる歌手のように綺麗な声の出し方になって、
同じような声に…というイメージがあるのでしょう。

ことロックを歌う人間にとって
そんな整った声じゃロックじゃない!ということが
言いたかったんだと思うんですけど。

違うんだよ、
ボイトレって声を変えるんじゃなくて
身体の正しい使い方を学ぶってことなんですよ。

歌う、叫ぶことで声帯には負担がかかりますが、
その負担を最小限にしてあげる、
そして本人が最大のパフォーマンスを行えるように整えてあげる。

その作業がボイトレなんです。

もちろん、正しい発声を身につけることで
出ている声は以前のものと変わってくるでしょうが、
全く別人のようにはなりませんし、個性はきちんと残ります。

Mi●iaになりたい女の子

一方で、ボイトレを受けることで
安心し過ぎてしまう場合があるというのもひとつ。

知人のポップスシンガーは非常に勤勉で
ボイトレを受けて得た知識を
毎日毎日、繰り返し練習していました。

しかし、どういうわけか
発声も身についていないし、ライブもあまり良くないのです。
毎日、一生懸命練習してるのに、です。

実はここに落とし穴があります。

ボイトレを受けて、言われたことをやっている。
言われた通りやれば勝手に身についていくはず。
ボイトレさえ受けていれば、私はMisi●のように歌えるようになる。

いつしかそんな“ボイトレありき”で考えるようになってしまったので
こんな風に歌いたい、表現したい、という気持ちを
どこかに置いてきてしまっていたようでした。

これは結構、長く続けていると陥りやすいのかもしれません。
かくいう私も、ボイトレ至上主義に片足突っ込んでいた時期があります。

ボイトレはあくまでボイトレ。
どこまでいってもトレーニングです。
知識を落とし込んで身につけるのは自分次第で
それはただやっていればいいという訳ではない、ということ。

それはボイトレに限った話ではなく
素振りの練習をしたからといってホームランが打てるわけではないですし、
試合で勝てる保証になどなり得ないのです。

ボイトレって必要?

考え方は人それぞれですし、だからこそ悩むのだと思いますが、
私はボイトレ推奨派です。

今までボイトレを受けててよかった!と思うことはあっても
受けなければよかった!と感じたことはありません。

どんな時に「よかった!」と感じるか。
それは、風邪などで声が出なくなってしまった時です。

なんの知識もテクニックもなければ諦めるしかないですが
日頃からトレーニングをしていることで
ある程度の声枯れ程度であれば、難なくライブもこなすことができます。

それにはやはり、積み重ねが大事ですから
コツコツと力をつけていく覚悟や努力が必要です。
飽き性な人だとちょっと大変ですよね。
私は大変です。

でも、なんでもそうですが
やはり続けることで意味をなすことは多々ありますし、
自分が思い描いた声や音階、表現が歌になったときの高揚感は
文字では表せないほどの快感です。

もし、プロ・アマ思考に限らず
ボイトレを受けようかどうか悩んでいらっしゃるならば
一度、無料体験など行っているところでお試ししてみてはいかがかと。

私は個人的にシャウトするようなボーカリストこそ
声帯を痛めないで歌い続けられるよう
しっかりとボイトレを学んだ方がいいと思っています。

あとはカラオケに行くと声枯れちゃう人も。

ちなみに先生選びも非常に重要な部分ではありますので、
それはまた別の機会にお話ししようと思います。

ボイトレしよう、ボイトレ。