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川島海荷さんの事務所独立に関して思ったこれまでのこと、これからのこと

川島海荷さんが9nineを抜けて俳優業に専念しようとしたのは2014年の武道館ライブの後で、その理由に関しては様々な見方がありますが、個人的には2013年にTBSでヒロインを務めた「ぴんとこな」が初回2時間超という力の入れ方で始まったもののヒットしなかった、それが契機になったのではないかと見ているのですが、ただ実際に脱退が叶ったのは何と2年後のことで、当時はメンバーでじっくりと話し合ったのだろうと思ってはいたものの(この流れも公表されていたわけで)、実のところは5人の中で圧倒的な知名度を持つ川島さんを事務所側が何とか辞めない方向に持っていきたかった、ということだったのでは。
そこからいよいよ俳優業に邁進できる…と思われた束の間、なぜかその直後に「ZIP!」の総合司会に起用されてしまいました。
タレントとしてはチャンスとも言える大役ですが、大事にしていたユニットを抜けてまで選んだ覚悟が、事務所の都合で踏みにじられたとも言えます。
結局はこの司会業の2年半がスケジュールにも影響を及ぼしたことで、俳優としての活動は大きく制限され、いわゆる「連ドラヒロイン」への道からは外れてしまいました。
その証拠に「ZIP!」当時の出演作はほとんど「連ドラの1話のみ出演」というものであり、本人の心情を考えるとかなり苦しくなります。
新たな主演作に出会うのは2020年まで待たないといけないのですが、それはテレビ朝日にはネットされないABCテレビ制作の深夜ドラマであり、共演者は川島さんよりも後に芸能界に入った若手中心で(同年代ではあったものの)、1度はゴールデンタイムでヒロインを務めた俳優のキャリアとしては、明らかな後退にも映りました。
恐らく焦りも感じていたのでは。
以降の川島さんはより俳優としての可能性を求め、活動の場を舞台へと広げていきます。
舞台版「キングダム」に出演したり、あのオークラさんに自ら作・演出のオファーをかけて仲の良い俳優と2人芝居を行うなど、本人にとっても今までとは違う刺激と手応えを持てる場所になったのではないでしょうか。
今回のレプロ退社は演技の道を更に究めるための必然だとも言えますし、希望に沿わない売り出し方に長年苦しめられていたのだとしたら、ここからが本当のスタートだとも言えますよね。
今後の活躍に期待したいです。

サポートを頂けるような物は書けていませんが…。