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女性がメインの2.5次元舞台になぜテニミュのような作品が生まれないのか、その背景にあるキャスティングの違いについて

女性がメインの2.5次元舞台にテニミュや刀ミュやあんステのような「熱いファンに長年愛される作品」が生まれにくいのは、キャストを1つのアイドルグループに丸ごと任せるケースが多いからで、それによって客席は作品よりもそのアイドルのファンの方が圧倒的に多くなり、語られる時は舞台側の文脈ではなくワンマンライブやミーグリなどの様々なイベントの1つとして捉えられる、なので歴史が繋がらないんですよね。
集客のためにはそれで良いのかもしれないですけど、長く使えるはずの原作をこういう形で消費するのは果たしてどうなのか、とはこの手の舞台のキャスト発表の度に思っています。
では男性がメインの2.5次元舞台で「アイドルグループ全員」というキャスティングがなぜ行われないかを考えると、恐らく最も集客が見込める現STARTO ENTERTAINMENTがそれを受けなかった(元祖2.5次元舞台とも言える聖闘士星矢=SMAPを除き)、その力を借りずに「少年たち」に代表される自前のミュージカルで若手を育成する道を選んだからで、もしも彼らが積極的に進出していたら「2.5次元」というジャンル自体が無かったのでは。


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裏本田・柴志朗(鈴木達也)
サポートを頂けるような物は書けていませんが…。