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共感起業/共感経営のヒント

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共感循環社会をつくる、共感起業/共感経営のヒント。 共感起業大全(自由国民社:10/30発売)からエッセンスをお届けします。
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記事一覧

「月刊 三方よし経営」の巻頭言に寄稿

「月刊 三方よし経営」の巻頭言を、僭越ながら書かせていただきました。 名だたる皆様が登場する場所に、自分は何を伝えられるか…と考えたとき、ある若者の相談が頭をよぎりました。 「大きな夢がないと、起業できませんか?」 ひと昔前は「大きな夢」がみんなの希望になったかもしれません。でも今はそれよりも、「ひとりひとりの大切な想いが実現されていくこと」のほうが時代に合っているように思います。 そして、自分が大切にしたい気持ちを脇に置きながら、自分の人生を生きるなんて、やっぱりそ

綿から糸、そして服を想像してみよう

最初は3粒から始まったワタの種。 庭に植えたら増えると、ワタができた。 翌年にはお店(meets)で、種と作り方を配り始めた。 私たちが来ている服のことを、少しでも想像してみよう。 そんな意味を込めて。 種から芽が出て、葉が開く。 大きくなるとキレイな花が咲く。 ほおっておくと、白いフワフワのワタができる。 この中には、12〜16個ほどの、種が入っている。 この綿を紡ぐと、糸になる。 糸を編むと、布になる。 糸か布を染めることもある。 その布を繋ぎ併せ

大量のお弁当が毎日捨てられていく姿を、私たちは、ただ眺めているしかないのか。

お弁当が捨てられる話といえばコンビニやスーパーのことのように思うかもしれないが、この話はもう少し厄介なできごと。 売り物ではないお弁当だからこそ、捨てることしか選択肢のないお弁当の話だ。 話に入る前に先に伝えておきたいのは、この話で誰かを責めたいということではない。 どうにも解決しないこのジレンマを、みんなとなら解決できるかもしれない。 そんな思いから、ここに書くことに決めた。 だから、誰も責めないでほしい。 お弁当が、毎日大量に、余る現場先日、起業セミナーに参加をし

未来につなぐ1121日の時間

活動停止を余儀なくされた3年の時間コロナ禍とともにコモンビートのメインプログラムのミュージカルが完全停止した、2020年3月22日。 あれから3年もの月日が流れ、関東→関西、そして2023年3月19日、福岡で再開記念公演のファイナルを迎えた。 この間、1121日。 人と人との関わりを取り戻し、お互いの違いや個性を活かしあえる社会をつくっていきたい。 学生や社会人など多種多様なバックグラウンドをもつ100人がキャストとなり、全ての想いを全力で受けとめるスタッフが、100日

誰かを想えば、社会はちょっとやさしくなる

わが家は、年始からいろいろ大変です。 実家の両親がコロナ感染し、救急車で搬送され、翌朝に私は福岡へ移動。 その後父親はいろいろな理由でそのまま入院、転院。 そして先週、東京出張中に学校から呼び出しがかかり、長男が高熱で引き取りをするものの陰性、私が翌日帰宅し4件の病院に断られ夜間救急に走って陽性。 翌日には妻と妹が感染するものの土曜日の午後なのでどこも空いておらず、日曜日に休日診療に搬送し陽性。 少し良くなったと思ったら、咳が止まらず、味覚障害に嗅覚障害、更に熱が再発し

共感とお金、どちらがビジネスにとって必要ですか?

共感が循環することで、ビジネスは成長していく 私はそんな経験をたくさんしてきました。 これまで30社ほどの起業や経営をしてきて、たくさんの起業家/経営者と接している中で、確信しています。 共感がなければ、事業は成り立たないといっても、過言ではありません。 そんな声もたくさん聞いてきました。 では、お金があったとした場合、共感の無い事業は成り立ちますか? 全く共感を必要としないビジネスもあるでしょう。 条件だけで成り立つ商売も、時には存在します。 しかし多くのビジ

価値観の違いが、認め合える社会を目指して

久しぶりにコモンビートの現場に行ってきた。 コロナ禍の活動停止、再開公演を終えて、いよいよ57期がスタート。 やはり、リアルな現場は、気づかされることも多い。 20年も同じ演目を続けていることで、20年前と同じ光景がそこにあり、でも参加者もスタッフも全く違うこの57期でしか生まれない調和がそこにある。 来てよかった。 最後に僕がみんなに伝えたことを、少しアレンジして書いてみようと思う。 * コモンビートは、何をしている団体なのか。 「楽しそうな活動だね」とよく

僕らは地球で生きている

僕らの先生は、自然だ 何億年もの昔から、 この地球にあって、 今日という日もまた、 ここに存在している 地球で暮らすということが どんなことかと 頭で考えても 所詮、人間には ほんの少ししかわからない わかったようなこともまた 都合の良い解釈をしているだけのこと 人は 手の届く範囲のことを 社会と呼び お金の威力が及ぶところを 経済という なんだかちっぽけな範囲で ジタバタしているから きっと自然は クスッと、 ほくそ笑んでいるのかもしれない 海や山や川で生きる

「社会起業を少しでも考えてみたい人」にオススメな、2日間のプログラム

ネコも杓子も社会課題解決起業といえば社会起業が当たり前のようになってきて、どの起業プログラムを見ても、スタートアップのアクセラレーターを見ても、全てが社会課題解決という言葉が入っています。 たった数年前に社会課題解決と言おうもんなら、「儲けるのを諦めたのか?」「趣味か?」と言われるような時代があったのです、よ。 当時、特にベンチャーやスタートアップ界隈の人にとっては、ビジネスや経済成長が優先で、多少の犠牲は仕方ないと言わんばかりに、金銭リターンだのユニコーンだのと、Jカー

「割引」は、副作用と依存を生む危ない薬 〜割引を考える時に必要な3つの視点と5つの方法

セール、割引、クーポン、今だけ、おトク・・ 私たちは、どうしてもそんな言葉に心が動かされてしまいます。 やっぱり安いほうが嬉しく感じてしまうことは、否定できません。 買う側にとっては良いことかもしれませんが、売る側にとっては微妙な手段です。 できればやりたくない割引。 使い方を誤ると、副作用と依存症を生む危ない薬になるのです。 クーポンがないと、店に行かない私たちの周りには、クーポンが溢れています。 クーポンというのは、ほとんどが割引です。 15%オフクーポン

コモンビートを奇跡で終わらせないために 〜共感起業大全を書いた理由

コモンビートという団体を知っていますか? 社会人が100人集まって100日でミュージカルをするNPOです。 活動が全国に広がり、22万人の方に見に来ていただいて、20年が経ちます。 コモンビートのような団体がやりたいけれど、できるんでしょうか? そんな質問を受けることも多いのですが、なかなかひと言で答えることも難しく、またいろいろな意味で奇跡のようだとも感じる一方で、誰でもできるとも感じています。 何もしなければ奇跡で終わってしまう… 創業者である私のひとつの役割として、

SDGs時代のWill Can Need 〜共感や応援が集まるビジネスを描こう

共感起業大全の著者が、SDGs時代の新しい共感起業について解説します。 Will Can Needは最もベーシックなビジネスの整理方法 Will Can Needは、起業をする段階において、最もベーシックでパワフルなツールです。 Willは、想い。 Canは、できること。 Needは、要望。 一般的には、自分の想いと、自分ができることと、市場からの要望が重なったところが、あなたのビジネスになる。という使い方になります。 とってもシンプルでわかりやすい。 私も長年これ

「顧客ターゲット」という言葉を使っていませんか? 〜顧客を仲間だと考えて、使う言葉を選ぼう

よく、顧客ターゲットという言葉を耳にします。 顧客を「的(まと)」になぞらえて、まるで狩りでもするかのように、狙い撃とうとしています。 狙い撃ちにするのは、好きな人のハート💕だけにしてください😆 ただ、誰もが顧客をターゲットと言っているわけでもありません。 使う人は、だいたい次の3つのパターンではないかと思います。 1.事業経営の経験がないコンサルタントアドバイスや相談を仕事にしているコンサルタントと呼ばれる人たちの多くが使います。 もちろん起業をしていることは事

自己表現の先につながるビジネス。フリーランスから連続起業家に質問してみた

起業なんて、そんな滅相もない・・・みたいなスタンスだったフリーランス歴十数年の私から、30年で30社を起業・経営してきた、『共感起業大全』著者であり連続起業家の中島幸志さんに質問するという、なんとも貴重な機会を得たので、 ★フリーランスとして働いてきてぶつかった壁、感じている疑問(からのほぼ悩み相談) を公開でぶつけてみました! フリーランサーなみなさんなら、私のしどろもどろな感じも合わせて、「あるある!」をきっと共有してくださると信じます。 キャプション見ただけで、