自分は変わることができるー卒業式
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自分は変わることができるー卒業式

  今年度も緊急事態宣言が繰り返される中、オンラインに切り替えたり、一時休止したりもしながら、PEERSを実施しています。そして今月、また1グループの卒業式を終えることができました。いつも卒業式での子供達の姿に触れるたびに、続けてきてよかったという思いで胸がいっぱいになります。
  あるソーシャルスキルについて、本人は“自分はできている”と思っていたとしても、実際はうまく使えていないということは珍しくありません。PEERSの参加者について言えば、使い方に課題があるから、プログラムに参加したいと思ったわけです。ということは、毎週出される宿題をする際には、本人の苦手なことに取り組むことになります。また、時に思春期にありがちな親子の葛藤も抱えながら、14週間、毎週決まった時間に教室に足を運ぶプロセスは、短いようで長く感じられることでしょう。だからこそ、卒業式では、保護者も子供も、最後まで頑張れたという達成感から自信にあふれた表情となります。
  PEERSでは、毎回新しいソーシャルスキルを学びますが、卒業式のある第14セッションだけは、新しいレッスンはありません。PEERSで学んだことの簡単な振り返りをしてから、卒業パーティと称して皆一緒にゲーム等で遊びます。中でも、私たちにとって楽しみなことの一つが、子供達からPEERSの感想を聴く時間です。
  「PEERSに参加して、今感じていることを何でもいいのできかせてください」というリーダーの問いかけに、「人に話しかけることが、前よりもドキドキしなくなった」「今まで知らなかった方法を知ることができたことがよかった。いざとなったら使えると思うと、お守りみたい」「最初は、どうしてこんなところに来なければならないんだろうと、内心思っていた。でも来てみて、今は正解だったと思う」「練習するうちに、少しずつ使えるようになってきた」「どう振る舞うかで、相手との関係が変わるとわかった。最近は何かトラブルがあると、PEERSだったらどうするだろうと考えるようになった」など、子供たちは短いけれど、自分の言葉で思いを語ってくれます。驚かされるのは、子供達なりに自分の変化に気づき、以前の自分とは違うと感じているということです。また、その思いを仲間に伝えることで、改めてそのことを強く認識する機会にもなっているようです。“自分は変わることができる”と思えた体験が自信となり、子供達が前に進む力になっていくのだろうと思います。

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