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読了「落ちこぼれ」

好きな本シリーズ。

茨木のり子詩集 「落ちこぼれ」

3日程前に、彼女の「自分の感受性くらい」という詩を紹介していたブログを読んで、もっと読んでみたくなって買ってきた。

ぐさぐさ心にささる詩がいっぱい。

不思議とその後、茨木のり子の事を書かれている記事が何件も目に入ってきた。
有名な詩人なのに今まで全然知らなくて、でも、今知ったということは、私には今なのかな。今の心だから、こんなにもグッとくるのかな。

来年の手帳の最初の方に「自分の感受性くらい」を、書きとめた。

来年、これを忘れずに過ごす。

自分の感受性を守る。

世のため人のため。
家族を一番に。

それも大事だが、あまりに自分の感性の声を無視していると、自分がわからなくなってくる。
自分が何を好きだったのかも思い出せなくなってくる。

それに、「○○のために私は我慢してあげてるのよ」的な押し付けがましい心が出てくる。

第六感的なひらめきにも気づかなくなってくる。
判断の基準がぶれてくるというか。

「さかのぼれば、戦時中までいくように思います。・・・
美しいものは、すべてタブーの時代で、なにか変じゃないかと思ったんです。・・・
結果としても、自分のなかの小さな芽のほうが正しかったのです。好ききらいというのも大切で、自分の感性のほうが正しいと思うようになりました。
人から強制された思想やイデオロギーがまちがっているときって、立つ瀬がないでしょう。自分の感性を信じたいと思います。」
自分の感性を信じて、まちがっていればそれであきらめもつく、それが自分なのだから。
茨木のり子さんを訪ねて より

自分の感性を大事にするというのは、贅沢でもわがままでもない。

些細に思えるような事でも、自分の感性の声をもっと聞いてあげたい。

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