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【捨て身】なぜ私がミスコンに出て優勝したか

友達がほぼいなかった私がミスコンに出てしまった経緯。そして、何をどうやって優勝したのかをお話ししていきます。


ミスコンが開催された大学1年生の11月時点、私の友達は6人だけでした。同じ高校出身の友達が2人と、その友達が2人。そして同じ講義を取っていた人が2人。そんな私がミス・高崎経済大になるまでのストーリーです。


それではさっそく、本題にレッツゴー♪



1.きっかけは部活の先輩に推薦されたこと


当時、所属していた映画研究部の2年生の先輩に推薦されミスコンに出ることになりました。推薦したのは、私が可愛かったからではないと思います。

というのも、当時の文化祭のルールで「1サークルから1人推薦する」というものがあったそうなんです。そんなルールがあれば、後輩に押し付けたいですよね~笑 だって恥ずかしいし。


ミスコンは、他人から外見をジャッジされて順位をつけられるという超メンタルゲー。大体の人は立候補しないし、推薦されても断ると思います。

じゃあ、私はなぜ、その推薦を断らなかったのか。




2-①.失うものがなかった


私が推薦を断らなったのは、外見に自信があったからでも、先輩が怖かったからでもありません。失う友達がいなかったからです。

ミスコンにでるときに一番気になるのは人の目ですよね。「あいつ自分のこと可愛いと思ってるんだ~w」とか「プライド高そう~」とか思われて、友達が減ることは誰でも想像すると思います。

でも、私の場合、友達が6人しかいなかったのでその心配は必要ありませんでした。むしろ、「これを機に顔広くなったら3人くらいは増えるかな~あはは~」くらいに思ってました。

ただ、失う友達がいないというだけで、ミスコンには出ようとは思いませんよね。私が出場を決めた理由は、もう一つありました。



2-②.祭り好き


祭りが好きなんです。学校の文化祭、地元の祭り、花火大会にロックフェス。なんなら、中学生になっても出身保育園のわいわい祭りに妹と行っていたくらいです。

また、私は元バンドマンなんです。高校時代は、軽音楽部に所属してイベント企画を何本もやっていました。

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人が人を楽しませる。そういう文化が大好きなんです。生命力に満ち溢れていて、生きてるって感じられるから。

そんな祭り好きの私は、「ミスコンに出ればたくさんの人の前で面白いことができる!」と思いました。

では、実際にどんな “面白いこと” をしたのでしょうか。




3.「成仏の一票をどうか私に」


ステージのテーマは、幽霊でした。当時、構想したストーリーはこんな感じです。

ミスコン出場前に、大好物のうどんを喉に詰まらせてしまい死亡した私、齋藤さくら。成仏できずに大学構内でさまざまなイタズラをしてるとか...。

〜ここからステージ・パフォーマンス〜
文化祭当日、ミスコン会場には、私の旧友であるヨシノちゃんが私の遺影を持って登場。「どうか彼女に成仏の一票を」と会場の来場者に呼びかける。
そのとき、ヨシノちゃんの涙で私が蘇る!

霊界から蘇った私は、霊力を披露(マジックを)する!!!
※マジックは新聞紙でできるマジックを2つ披露しました。3日練習したらできたのねん。


これが当時の紹介ページ(ばか恥ずかしい!)


そして、これがステージ上の私。
正面にスーツで立っているのがヨシノちゃんで、後ろに白い服で歩いているのが私です。


正直、なぜこんなテーマになったかはあんまり覚えていません。たしか、ゾンビがやりたかったけど、それは特殊メイクが大変だから、死人繋がりで幽霊ってことだったと思います。


ほかにも、こんなパフォーマンスの候補がありました。

・人間ボーリング大会(知り合いに全身タイツを着てもらい、バランスボールで倒す)

・一人バンド演奏(ドラム、ベース、ギターを弾けるので)

これらは、友達がいなかったり、機材の問題だったりで諦めました。


パフォーマンスを考えるときに外せなかった条件は、この二つ。

①可愛さで売らないこと
理由:面白くないから。みんな可愛いから。
②面白いこと
理由:せっかく人前に出るなら、見る人に笑ってほしい!


そんなこんなで、ミスコンで成仏の一票を求めるパフォーマンスが生まれたのです。





4.有難い出会いと、かけがえのない旧友たち


私のミスコンの陰には、たくさんの温かい人々の協力がありました。


まずは、パフォーマンスに協力してくれた。ヨシノちゃん。6人いた少ない友達の中の1人です。幽霊とかゾンビとか意味わからない企画に二つ返事で承諾してくれた心の広い人です。感謝してもしきれません。


そして、文化祭実行委員会の方々。パフォーマンスについての説明をしたとき、こちらの方々も二つ返事で承諾してくれました。ただ、「遺影を持って登場する」という部分については、「あまりに不謹慎すぎる」という理由で却下になりました笑。 たしかにね笑笑。その写真、ここで成仏させておきます。

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また、パフォーマンスを支えてくれた人たちだけではなく、投票してくれたたくさんの方々がいました。


まずは、私とヨシノちゃんのステージを観て、なぜかファンになってくれた見知らぬ男の子たち。最終日のステージでは「さくらちゃ~ん!!!」と大きな声で呼んでくれて心強かったです。ネタ枠の私を応援することがネタみたいなノリね笑 


次に、映画研究部のみなさん。学校祭まで活動にあまり参加していなかったのにも関わらず、全力で応援してくれました。特に、文化祭のあと、先輩たちがごはんに連れて行ってくれたことが嬉しかった!「なにが食べたい?」と訊かれ、「出汁が好き」とかいう私の空気の読めない要望に応えて、鍋屋さんに連れて行ってくれました。「優勝したけど結局1人で帰るのか...。」と思っていたときに、先輩たちが誘ってくれたことは忘れられない思い出です。


そして、地元の友達~~~!!!!!票数的には、圧倒的にこれが大きかったと思います。高校で仲良かった友達が、同級生や後輩に声をかけてくれて、私の知らないところまで大拡散してくれました。いや~陽キャの力は恐るべし。

その拡散力の強さは、私の両親にまで届きました。両親には心配をかけまいと黙って出場していたのですが、この拡散でバレてしまいました。どうやら、高校中に「齋藤さくらがミスコンに出ている」という情報が回り、それがママ友経由で母に届いたようです笑。


そんな多くの人たちの支えがあって、私は予選を順調に進みファイナリストに。その次の次の日くらいには、優勝していました。




優勝の決め手はなんだった?


これまで、私がどのようにミスコンに出場し、優勝したかをお話ししてきました。振り返ってみると、優勝の決め手は2つあったと思います。

○捨て身でエンターテイメントできたこと
○周囲のひとたちの温かいサポート

こんな勝ち方は、他の大学では通じないと思いますし、今の高崎経済大学でも通用するかはわかりません。


ただ、もし私が同じ大学の後輩から「どうやったらミスコンで優勝できますか?」と尋ねられたらどう答えるか。その答えをここで出しておこうと思います。


私は、「その優勝って、なんの意味があるの?ナンバーワンではなくオンリーワンになろうよ!」と言いたいです。


人と比べられてナンバーワンになることの何が楽しいのかがわかりません。そもそも人って比べるものじゃないでしょう?

それなら、ミスコンをこんな機会だと思ってみませんか?「自分らしさを大勢の人の前で見せつけて、楽しい仲間たちに見つけてもらうイベント」。

私は友達がいなかったので、優勝できるなんて思わずに、自分らしく“祭り”を楽しんだけでした。すると、類は友を呼び、楽しい仲間たちが協力してくれるようになったのです。


ここでもう一度、優勝の決め手を見てみると意味が変わって見えるかもしれません。

・捨て身でエンターテイメントできたこと
=ナンバーワンになろうとせず、人を楽しませるのが大好きな、オンリーワンの私でいた
・周囲のひとたちの温かいサポート
=そんな私らしさを認めてくれた人たちがいた


「どうすれば優勝できるか?」という問いには答えられていませんが、ここまで読んでくれた人にはわかるはず。「優勝することなんて、副産物でしかない」。このことが伝わっていれば嬉しいです。




【おまけ】kemioの名言と次回予告。

kemioの著書『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』の中で、こんな言葉がありました。



「人に媚びなきゃつかめないチャンスなんて不良品」



もし、私があのとき、ミスコンでぶりっ子をしていたら...。そこで生まれる出会いは不良品だったかもしれません。自分を偽って作れるのは、偽りの友達だけ

これは、ミスコンだけではなく色んな出会いの場(友達づくり、職場の関係、恋愛、就活など)に通じることだと思います。これを読むみなさんもどうか、自分らしく生きて、不良品の関係性を作らず楽しく暮らせますように。


そして、こんなちゃらんぽらんな私を好きでいてくれる友人たちへ。いつもありがとう♡ 大好きだよ~!


次回予告

今回は、内面に焦点を当てた内容でした。

次回は、方向を180°変えて外見について。ミスコンとルッキズムへの私の見解を述べていきたいと思います。ただ、ルッキズムについて時間をかけて勉強したわけではありません。なので学術的ではなく、感想に近いものになると思います。

実際にミスコンに出ていたときに自分の外見について感じたことコンテストの文化について考えたことなどをお話しする予定です。



このnoteは、

◎大学生活を楽しみたいあなた
◎もっと自信をもちたいあなた
◎ミス・ミスターコンに出るか迷っているあなた
◎知らない街の映画祭に出場してみたいあなた(?)

にピッタリです。



(ただ、私のファンとして読んでくれてもいいんですよ~)


っじゃ。

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