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世代交代が必要かも

ひょっとしたら、もう旧態依然の体制では、時代の流れに乗っていけないということでしょうか。

ロシアによるウクライナ侵攻で、国連がこんなに無力であったのか、と愕然としています。

ロシアが拒否権をもつ「国連安全保障理事会」は、即時停戦・和平構築に向け、なんら有効な手立てを講じることができません。一方、どの国も拒否権を持たない(その代わり、強制力もない)国連総会では、3月2日に賛成141ヵ国、反対5ヵ国、棄権35ヵ国で、ロシアのウクライナ侵攻に対する非難決議が採択されました。さらに3月24日には、ウクライナの人道危機は「ロシアの敵対行為による結果」と明記し、ロシア軍のウクライナからの即時無条件撤退を求める決議案が、賛成140ヵ国、反対5ヵ国、棄権38ヵ国で採択されています。それなのに…ロシアは国際世論など、まったく意に介さないようです。国連の設立に、積極的に関与した国なのに。

国連が機能しない…。この原因は、国連自体が第2次世界大戦後、戦勝国が中心になって世界を引率するという姿勢が設立経緯になっているからだ、と指摘する声もあります。設立から77年近くが経ち、世界も大きく変化してきているのですが、この国連設立の経緯が、国連体制の改善を妨げているという危惧は、年々増大しているかのように思います。

タイのプラユット首相も、2014年の軍事クーデターによって実権を得ました。

当時は、タクシン派と反タクシン派がバンコク市内を主戦場として、幹線道路の封鎖やデモ行進、そして治安部隊との衝突を繰り返し、多くの死傷者が出ていたほか、首都の経済活動も大きな打撃を受けていました。それゆえ、当時のプラユット陸軍司令官が、タクシン派(与党幹部)、反タクシン派(野党幹部)を軍の施設に強制的に連行し、そこで「話し合いで合意形成を図って欲しい」と政治家たちに協議を要求したのですが、2日経っても双方は合意に至らず。そのためプラユット陸軍司令官が、与野党幹部たちの目の前でクーデターを宣言し、実権を掌握したという経緯があります。当時、少なからぬバンコク都民が、このクーデターを歓迎しました(しかし、両派の主戦場となっていなかった地方では、軍によるクーデターは強い批判を招いています)。これで都内の幹線道路が通行できるようになり、警察とデモ隊の小競り合いも無くなりましたので、都民の生活が平常に戻ったからです。

しかし、それから8年近くになりますが…。

プラユット首相人気も、最近陰りがみえています。最近の世論調査では、多くのタイ人青年が支持し、タクシン派とも一線を画している第3の政治勢力、「前進党(Move Forward Party)」のピター党首が、次期総理大臣に相応しいとする声が13.42%で、トップになったそうです(プラユット首相は、第2位の12.67%)。ちなみにこのピター党首、1980年9月生まれの41歳です。

「よどんだ水は、濁る」。

この言葉の重みを、ひしひしと感じる今日この頃。

そういえば、国連組織がまとめている「世界幸福度ランキング」で、5年連続トップに立ったのはフィンランド共和国です。

そしてこの国の総理大臣は、若干36歳のサンナ・マリン氏。しかもこのフィンランド、首相だけでなく主要閣僚も若い…。下の写真、左から教育大臣(34歳)、内務大臣(37歳)、マリン首相、そして右端が財務大臣(34歳)…。こういう若い人たちが主力になっている閣議って、とても面白そう。どんな議論が展開されいるのか、知りたいものです。

フィンランドと比較してみると、いかに日本の政治が「長老が寄り合ってモノゴトを決める村制度」から脱却できていないかが実感できます。これでは、国に活力が出てくるわけがない…。日本の青年よ、選挙で投票することはもちろんですが、もっと政治家を志せ!

国連の運営制度も、ロシアの政治も、タイの政治も、日本の政治も…。世代交代が必要かも。これが、今日のブログの結論です。

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