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ある有名女優の溺死(タイ)

ウクライナのことも気になっているのですが…。
今日は、タイで大騒ぎになっている出来事について記事にします。

それは、タイで有名な女優であるニダー・パチャラウィーラポンさん(37)、愛称「テンモー(スイカの意)」さんの溺死。

彼女は2月24日に、知人らとチャオプラヤー川でスピードボートに乗っていたところ、ノンタブリー県でボートから転落。26日に、遺体で発見されました。

ボートには、テンモーさんの女性マネージャーの他、富裕層に属するタイ人男性3人が同乗していました。事故発覚後、この4人は警察に対し、テンモーさんがボート後部の端に座って用を足していたところ、誤って転落してしまったと説明しています。

が、これはにわかには信じ難い…。

航行しているスピードボートの後部で、有名女優がしゃがんで放尿…? 男性が3人もいるところで…? それに、もし本当に尿意が抑えられなかったのなら、なぜ一時的にボートを停止しなかったのか…? こうした単純な疑問の他にも、同乗者の不審な行動が次々と明らかになっています。少し例をあげますと、

1. 同乗者4人は、テンモーさんがボートから転落したあと、すぐに警察に通報せず、一旦帰宅していたこと。

2. 特に女性マネージャーは、テンモーさんの自宅に同居しており、その家はテンモーさんの母親も一緒なのですが、マネージャーは一人で帰宅しても母親には何も話さなかったこと。

3. 男性3人のうち一人の体に、ひっかき傷が残っていたこと。

4. ボートで飲んでいたと思われるシャンパンのグラスが、川に投げ捨てられていたこと。

5. テンモーさんには、多額の保険金(約340万円相当)がかけられていて、受取人は女性マネージャーの子どもだったこと。

ちなみに、テンモーさんらが乗っていたスピードボートはこちら(左側のボート)。これは、警察が現場検証をしている時に撮影されたものです。

ネット民はこうした事情を考慮し、ひょっとしたら女性マネージャーが富裕層の男性3人と共謀し、テンモーさんに薬物を飲ませ、乱暴する意図があったのではないかと声をあげています。そしてテンモーさんは、乱暴されそうになった時にまだ意識が残っており、抵抗をしボートから川に飛び込んだのに、体が十分動かず、溺死してしまったのではないか、と。なお彼女の遺体の太ももに、スクリューにあたってできたと思われる裂傷があったそうです。ひょっとしたら、その傷を負った衝撃が、溺死に大きな影響を与えたのかも知れません。

どうやら警察も、単なる「事故」だとは考えていないようです。現在は、ノンタブリ県警察本部長(警察少将)自ら指揮に立ち、「事故」「事件」の両面を睨んで捜査しています。ただ、乱暴目的ではなかったにしても、走行中のボートの端に座って用を足すということはふつうでは考えられず、やはり何か(例えば、薬物を使用していたなど)を隠蔽する意図があったのではないか、という推理が主流のようです。

なお、テンモーさんのファンらが、現在も彼女の遺体が発見された現場近くの堤防に、花束を捧げています。

テンモーさん、まだまだ実現した夢があったでしょうに…。ほんとうにお気の毒です。ご冥福をお祈りします。


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