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小学生時代にPDCAを50回くらい繰り返したゲームの話

小学生のとき、友達のH君(以下H)と死ぬほどやりこんだゲームがあります。
それは「007 エブリシングオアナッシング」というゲームです。
このゲームは以下の3つの気づきをくれました。

・各々がやるべきことを全力で遂行する、役割分担の大切さ
・背中を任せられる友達の大切さ
・PDCAを回すことの大切さ

やったことがない方も多いと思うので、軽く中身を紹介してから、本題に入りますね。

007の名を冠しているので、検討はつくでしょうか。
「ジェームス・ボンド」が主人公である007シリーズのゲームです。
エブリシングオアナッシングは、ゲームオリジナルで映画などはありません。

エブリシングオアナッシングには、「ダブル・オー」という共闘モードがあります。
ぼくはこのダブル・オーを死ぬほどHとやりこんだのです。

何気なく手にとった「007 エブリシングオアナッシング」

小学生のとき、よく僕の家に遊びに来ていたHとは何かしらゲームをしていました。
対戦ゲームをよくしていたのですが、ちょっと飽きてきたので「なんかちゃうやつやらん?」とHから提案が。

そこで僕はゲームをしまっていた茶色い棚から、「007 エブリシングオアナッシング」を取り出しました。
たまたま手前にあったから取り出した、くらいのものです。

いざやってみたら、まぁおもしろいことで

「007 エブリシングオアナッシング」は操作がさほど難しくありませんでした。Rボタンを押すと勝手に敵に照準が合うので、FPSでいう「エイム」という概念がないのです。弾を当てやすいシステムになっています。

簡単な操作方法だったので、Hはすぐに操作を覚えました。
「じゃあダブル・オーやろか」と僕が言い、いまだに記憶に残るゲームがスタート。

簡単な操作とは裏腹にステージクリアは難しく、ゴリ押しは通用しません。
しかし、何度かトライ&エラーを繰り返すうちにクリアの要領がわかってきました。操作の簡単さとステージの難しさのバランスが良かったですね。
その要領とは、「2人一緒に行動する」ということです。

そらそうやん、と言いたくなるところですが当時は小学生。自由気ままに行動したい10歳くらいの少年からすると一緒に行動し、敵を倒していくのは新鮮な感覚でした。

こうして要領をつかんだ僕とHは、阿吽の呼吸でポンポンステージをクリアできるようになり「楽勝やんけ~」と言っていました。「奴」が現れるまでは......

「奴」とは、Ⅿ.サッフォーというボスのこと。
こいつは僕とHの心を何度くじいたことか...50回くらいは挑戦しましたね。

小学生の心をブチ折るⅯ.サッフォー

ダブル・オーの4ステージ目「最後の抵抗」で出現するボス・Ⅿ.サッフォー。
「2人一緒に行動する」がクリアの要領だと思っていたのですが、このステージでは2人一緒に行動すると、2人もろともぶっ飛ばされます。
ここまでのノウハウが通用しない状況に僕とHは「どうすんのこれ...」という感じでした。

サッフォーもクソ強いのですが、サッフォーとのバトルにたどり着くまでにもかなりキツイ戦いを強いられます。まさに敵の「最後の抵抗」
このステージのヤバさをざっと挙げます。

・開始早々、2人の敵が殴り掛かってくる
・こいつらを倒した後はすんごい数のザコ集団が出てくる
・このザコ集団も近距離銃(ショットガンとか)持ってるやつ、中距離銃(AK-47とか)持ってるやつ、遠距離銃(狙撃銃、ロケットランチャーとか)持ってるやつがいて対応が超しんどい
・状況が変わるたびににロットランチャー兵が出てくる。怖い。
・サッフォーが強すぎる

とまぁ、こんな感じでかなり鬼畜を極めてるステージだったんですね。20代半ばに差し掛かった今でも苦労しそうなステージですねぇ...

サッフォー強い強いと言っていますが、「どれくらい強いん?」という部分が気になりますよね。サッフォーはこんな感じです。

・ロケランを無限連発できる機械に乗ってる(ロケランはまともに食らうと2発で自分のHPがなくなる)
・こちらが遮蔽物から少しでも顔を出そうものならロケランぶっぱしてくる
・サッフォーが乗ってる機械は、ロケラン15発くらいあててやっと破壊できる。ロケランの弾がつきるとAK-47とかでちまちま削るしかない
・サッフォーの周囲にはザコが無限湧きする
・もちろんザコはほっといたら攻撃してくるので、処理必須

ヤバさは伝わったでしょうか。
一応、こちらにもロケランを連発できる台座があるのですが、使うとすぐにサッフォーにぶっ壊されます。

このステージをクリアするには
・サッフォーに攻撃する係
・ザコ処理&サッフォーの気を引く係

このように役割分担し、自分のやるべきことに全力を注がなければなりません。

サッフォーへの攻撃は僕が、ザコ処理&サッフォーの気を引くのはHが担当しました。

具体的には以下の通りです。

・僕は最初隠れておいて、Hは隠れながらひたすら湧くザコを処理
・ザコをいったん全部処理したら、Hがサッフォーの前に出て気を引く。動いていればロケランは被弾しにくいので、サッフォーの近くを走り回る
・Hがサッフォーの気を引いている間に、僕がサッフォーを攻撃
・サッフォーのターゲットが僕になったら、また隠れる。
・だいたいこのタイミングでまたザコが湧きだすので、Hがひたすら処理。処理しきったら、またサッフォーの気を引き、僕が攻撃
・↑を繰り返す

大まかな流れはこんな感じでした。

しかし、僕がサッフォーをあまり削れなかったり、Hがザコを処理しそこねたり、弾切れを起こしたりしてなかなかうまくは行きませんでした。

Hがギリギリまで引き付けてザコを倒すように工夫したり、僕が攻撃に移るタイミングを少し遅らせるor速くするなど細かい調整を繰り返しました
しっかりPDCAまわしてますね。

僕とHは小学生ながらPDCAを回し、サッフォーへの挑戦を繰り返しました。

小学生が必死にPDCAを繰り返した結果

僕とHは度重なるPDCAの末、ついにサッフォーを倒しました。
ザコ敵をひとりも漏らさないHの確実性、サッフォーがHをターゲットにした瞬間攻撃に移る僕の判断力、そしてお互いが背中を任せられる信頼感が合わさってなんとかクリア。

チャレンジ回数50回以上、PDCAも同じく50回以上は繰り返しました。

・各々がやるべきことを全力で遂行する、役割分担の大切さ
・背中を任せられる友達の大切さ
・PDCAを回すことの大切さ

小学生といういろいろなことを吸収する時期に、この3つに気づけたのは、人生においても大きな財産です。

決して知名度の高いゲームではないけれど、僕の心に深く残っているゲームです。
Hの心にも残ってるはず...

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