料理は食欲のない日にするもの

 そもそも手間暇かけて料理をする習慣が無いし、何だったら毎食外食やレトルトが良い、くらいの感性で生きている。昼飯は大体冷凍うどん、レンチンで済む奴。夕飯を作ったりなんだりしてるのは、お金や味覚の問題から。お金があったら週5でラーメンきめてるかも知れない。

 さて、今日は食欲がなかった。体調もメンタルも悪くて、気候は蒸し暑い。でも食べないと状況はもっと悪くなる。なので、何なら食べられそうか体と対話した。出てきたのが、豆腐とトマト、しょっぱくて冷たいもの、という回答。怠い体を引きづって近所のスーパーまで出かけた。ホントは駅前の商店街まで行く予定だったけど、そのための気力は全く湧かなかった。

 冷やしトマトでサファった結果、面倒くさそうだったのでもっと楽な調理で済ますことにした。トマト半分を適当に切って、絹豆腐の周りに添える。上から白だしとオリーブオイルの混合物をかけておしまい。

 これ料理なの? と思う人もいるかも知れないけど、自分の料理の定義は「食材を切る・火を通す・調味料で味を付ける のどれかを行う」なので料理。定義に従えばレトルトや冷凍食品を温めるのも料理。…あれ? まあこの話は別の機会に。

 出来上がった『豆腐とトマトのサラダ』。さっぱりして酸味と塩味があって食べやすかった。出汁が味覚に優しい。豆腐と緑黄色野菜なのでヘルシーで体にも良い。出来てすぐ食べてしまったので写真はない。さっぱりしたところで、同居人Tが作り置きしといてくれたカレーと白飯を胃に押し込む。スパイシーカレーなので、おうちカレーのまったり感は無く、今日の体調には合っていた。ごちそうさま。

 本当に余力がなく、フラフラしながら後片付けを済ませた。それからつらつらと、料理は食欲のない日こそするものだな、ということを考えた。料理って食材のカスタマイズなので、その時に食べられて、そこそこ栄養が取れるものを丁度良く用意できる。それがレトルトでも賄えるならそれで良いと思う。しかしながら、自分の場合は備えているレトルトでは食欲がサッパリ湧かなかったので、特定の食材を今日の体調と味覚に合ったものに加工する、という工程が必要だった。

 タイトル以上に言いたいことって特にないんだけど、料理って食欲のない日に物を食べられるようにするものだなあ、というお話でした。

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