八咫烏Tシャツ_完成-01

History of 2ch Jergy

ネタジャージと言われる頃から

昔のサイクリングジャージは製造者からの既製品で占められてました。
デザインは選択する余地がなくていわゆる売れ筋として見込まれた色を適当に選ぶかプロサイクリングチームのレプリカジャージ等を使っていたものです。
フルカスタムオーダーで注文をしたくてもチーム単位で同じ絵柄を採用したジャージを着用することと規定されていた由来から最低発注数量が10着と大変に敷居が高かったです。
国産では相手にしてもらえず、イタリアにある製造者と不慣れな英語を駆使して何とか注文を通してしまう利用者も多く、その中でも国産のカスタムジャージとして成長を続けていたウエイブワンさんと初代のとりまとめ人さんが苦心の上に参加者が完全な匿名であることを維持した状態でジャージを購入するお取引ができる環境を整えました。

ネタジャージと言われる由縁

アマチュアでもなくプロでもない実在しないサイクリングチームだからです。
その中でも知見の多寡、参加する人数の規模、敬意の様々な使われ方をされる2chという巨大掲示板の中に生まれた自転車板で創られたジャージは人目を惹く存在に成れました。同世代でのネタジャージには商業化して成功しているパンダーニ、メイド服のお姉さまが陰影として描かれるメイドさん学会があります。

時期を遅らせて百哩大王(センチュリーラン/160km完走必須?!)とブルべで知られるランドヌールの各支部で製作されたジャージが良く知られたところかと思います。

とりまとめ人という立ち位置
とりまとめ人は定期的に掲示板を監視して注文表明をされた方の発言番号をその時に利用しているスレッドの番号を添えて注文を集めることと注文が集まり次第ウエイブワンさんへの連絡作業を開始して注文がすべて完結するまでを見守ります。

とりまとめ人には注文した人に関わる個人情報を一切通知しない(2019年ではごく普通の)通販手順を確立しており、すべての連絡に関わる負担はウエイブワンさんに委託していました。
他のチームでここまでの厚遇を受けられたチームはどなたの記憶にないはずです。

気分は指揮者か猛獣使いか
注文をしたい人は注文が最低発注数量を満足するまでのんびりと待たなくてはいけません。
最速でも2週間、最長では2年以上というとても長い辛抱の末に生産されたジャージを開封できる喜びはとても耐えがたい興奮を伴います。
一度できたら二度できることはないだろうと思いつつもまた注文を入れて長く待ち続ける(褒め言葉ですが)頭おかしい(;'∀')人達に支えられて何度も繰り返し生産が続いていきます。
注文に参加して頂ける方々がいつでも素直であることは保証できることはなく、生産が始まるよと再度呼び掛けても我慢ができずにお返事を待つことなく掲示板から離れていたり、
日本国内にいなかったから号令に間に合わなかったよと泣くかわいそうな方もいて、人生の中で自転車に乗るためにどんなことでもやりたいと前向きに応援できることを喜べる反面でお約束を守り切れなくて生産がご破算になることにやりきれない思いを重ねることもあります。

そして初代のとりまとめ人が降板します。
このままスレッドを閉じて終わってしまうのか、それとも代わりのとりまとめ人を立ててこの状態を維持していくのかの二者択一を迫る時節がやってきました。

素早く挙手することが大切で、初代とりまとめ人さんから指名を受ける形で二代目とりまとめ人としてウエイブワンさんとの取引を維持することになりました。

・一枚でも多くのジャージの売り上げを立てることをお誓いします。
とりあえずひとつの量販店が店じまいすることになり、改めて新装開店となります。
初代のとりまとめ人とともにスレッドを離れる方も数多く居られる中で自分は何ができるのかと注文が来ることを葬儀に例えて準備しておくことを考えていきました。

・固定ハンドルとトリップ(名札)を付けて発言を繰り返すこと
FCGAMEの頃からたくさん喋りたい方だったので自分が確実に知っていることを知らない人へ伝えていく中でトリップからジャージを作っているスレッドが存在することへの気づきを与えます。

•ジャージがあることを表に出すこと
表出するために必要なことと言えばまだ隆盛している時期ではないですがサイクリングレースに参加すること。

•スレッドを掲示板のトップ30位内へ浮上させておく
一見さんや荒らしさんに訪問されたくないので発言すると掲示板のスレッド一覧の最上位に上がってしまうことを避けるためにsageというおまじないを添えて発言することが暗黙のお約束でしたが生産が始まるよとか新しい図案でジャージを作るよという必然性を伴うことがなくてもageていました。

•スレッドが消滅しないように保守を怠らない
発言がしばらくないスレッドはお取りつぶしになってしまいます。
何も発言が無かったとしても掲示板のトップへageられるように内容が空の発言を繰り返すこともあります。

一番大切にされること
とりまとめ人が本当に実在する人物であることを自らが証明することです。
レースに出るなり、他のスレッドで行うオフラインでの遊びに参画するなどの機会は設けていました。

生産していたジャージ
オリジナル 初代のとりまとめ人が製作した図案で、チーム2chとしてギゴ猫を前面に出したものです。
たすく氏ジャージ たすく氏が製作した図案に沿って展開されました。オリジナルに飽きたらたすくという感じですね。
パロディライン ポチョキムソ氏が制作したお腹の底からこみあげてくる笑いを押し殺すことができない本物の傑作でした。
当時の動画制作会社がスポンサーに付いたジャージが非常に好評で記憶にあるだけでも二年に跨いでの売り上げが150万と100万くらいありました。歴代のジャージのなかでもトップセールスだったはずです。
但しパロディが商標権を扱うために関わる大人の事情から許されなくなり、後続の作品を世の中に送り出せなくなったことはとても残念でありました。

チームコバトン 埼玉県のマスコットであるコバトンを特別な理由を添えて利用することを許諾されています。このライセンスを適用して製作されたジャージです。
埼玉県人を主に注文がされたので自転車板(のジャージスレ)はさいたまで出来ている?と揶揄もされました。

そしてすすこべもとりまとめ人を降板します。
数はわからないですが、すすこべに信頼を寄せてくれて背中を押してくれる人達がいる中ですすこべを叩きたい人たちも数多くいたようです。
度重なる攻撃の糸口は注文を受けることでウエイブワンさんからバックマージンがあるんだろう?儲けられるようなおいしい仕事ならこっちに寄越せ、俺が美味しい思いをしたい。という全力を注ぎこむような嫉妬からできています。
ウエイブワンさんはすすこべが提供するジャージという商品とブランドイメージを重ね合わせた上で信頼のおける第三者としての製造者としてウエイブワンを利用していました。
そのため一切の個人情報とお金の扱いには触れておらず、とりまとめ人がやるべきことはとりまとめされる状況をスレッドの流速に関わりなく確認できる場所で注文内容の更新を管理することと旗の上げ下げのみで済んでいました。
とりまとめの状況をまとめるだけでも生ログを慎重に追いかける手間があり、休日に走りに行ける機会はほぼ失われていました。

度重なる攻撃に耐えられず、ついに取りまとめ人を降りたい旨スレッドに書きこむ日を迎えます。

その後で6年半に渡りスレッドを支えてくださったことへの感謝を伝えるべく原宿にあるウエイブワン本社に出向いてお礼を申し上げて締めくくりとしました。
ジャージの保有権を中田社長へ直接返上する旨を伝えることで攻撃者が無茶を振りかざしても”そこまで駄々をこねるならジャージを作ってあげないよ”と中田社長から釘を打ち込めるようにしておきました。

そして時は流れた
ジャージを作っていく意思はずっと忘れずに持っていました。
別のコミュニティでサイクリングジャージを作りたいとの意思を受けて再びウエイブワンさんとのお取引を開始できる運びとなりました。

その時点で2chジャージを取りまとめようとしていた攻撃者が霧散してしまい、一度も生産を進行できなかった事実を知ることになります。
という足掛け18年に渡るウエイブワンさんのなかでも老舗にあたるアカウントが復活したことになります。

ここまでのご清読ありがとうございました。
更に詳しい内容を掘り下げてnoteを順次追加いたします。


この記事が参加している募集

#とは

57,764件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?