見出し画像

架空ホビアニを作る【16】ゲームルール編③

ホビーアニメ……略してホビアニ。
玩具の販売促進を目的とした低年齢層向けアニメの総称である。
これは、強めの幻覚をキメた一人のヲタクが、架空のホビアニを作り出すまでの物語。

ここからが本番だ その3

伊地知です。架空ホビアニのTCGを必死に考えて、死にかけています。今週もよろしくお願いします。

ゲームルール編第3回です。
今回は主にカードやフィールドのデザインとかを考えつつ、ルールをまとめていきます。はい、この回で地獄のゲームルール編を一旦完結させようとしています。無謀。

前回は属性ごとのターンの進め方や特殊スキルを決めました。関連付けのされた動物やアクマ、幻獣もうまく組み合わせていきたいですね。

前回載せ忘れてたやつ

まずは前回決められていなかった、
・前衛と後衛
・スペルカード
について深掘りしましょう。

前衛と後衛

前衛(仮)
攻撃が可能な場。攻撃状態のカードを配置する。相手からの攻撃も受ける。

後衛(仮)
防御が可能な場。防御状態のカードを配置する。相手はライフソウルへの攻撃より前に後衛のカードを攻撃しなければならない。

「前衛」「後衛」を選択するより、攻撃と防御ができるカードを元々区分けする方式を取ることにしました。

4と5を後衛に配置されると、攻撃側が同コストを引けるまでの耐久になり、後衛45戦法が無双します。ゆえに後衛に防御状態で配置できるのはソウル3以下とします。

困っているのが名称、なんですよね……。
悪魔や地獄に関する文献を調べてみたのですが、良いものが見つからず……。悩みに悩んだ挙げ句、

ランサー(矛を持つ者)
ガーディアン(守護者)

としました。やっぱりここは特定の宗教観に偏りたくなかったので、分かりやすい名称が一番ですね。

ランサー
攻撃が可能なアクマ。相手からの攻撃も同様に受ける。

ガーディアン
防御が可能なアクマ。相手はライフソウルへの攻撃より前にガーディアンを攻撃しなければならない。複数いる場合は、攻撃側が任意のガーディアンを選べる。

プレイでは、分かりやすいようにランサーを前衛、ガーディアンを後衛に配置します。
ここで破綻チェック。
例えばルールの範囲内で、「ソウル3のガーディアンを延々と召喚し続ける」戦法を取られるとマズいので、一度に置けるガーディアンの最大枚数はまずもって5枚とします。ランサーも同じく5枚を上限としましょう。

それでも、破壊された次のターンで召喚、を繰り返されては堪りません。……参ったな。
折角ガーディアンはソウル3以下に限定したのに。
そもそもですがガーディアンについて、ランサーへの攻撃との違いが薄く面白味に欠けますね。ここだけ特殊なルールにしましょう。

・ガーディアンへの攻撃は通常のバトルと異なる。ランサーの攻撃力のソウル分の枚数、ガーディアンを破壊する。

つまり、
相手がソウル5のランサーで攻撃する際、展開しているガーディアン5枚全てを破壊できることになります。

なお、ソウルライフの破壊は、どのアクマも1ずつしか削れません。
これにより、ソウル5のガーディアンが存在してもゲームが破綻しません。
ソウル5のガーディアン復活!

……ただし、
となると、ソウル1とソウル5のガーディアンの間に差異がなくなり、ソウル5のガーディアンに価値がなくなってしまいます。
そこは、特殊効果の付与でバランス調整を図りましょう。ソウル1のアクマは無効果カードでも良いですね。
かつ、ガーディアンは伏せて置く事とします。こうなると、破壊されたときに始めて効果を発揮することになりますね。
「守護者」が散り際に一矢報いる、みたいな感じがして好きです。

高コストのガーディアンは確実性が高いですが、低コストだと「二番目に破壊されたとき」「相手のソウルが3のとき」など、ギャンブル性が高い……とするとバランスが取れます。

ト●ップカードや●ールド●リガーみたいなやつです。こういう逆転劇が楽しい。

スペルカード

呪文や魔法のカードで召喚ではなく「使用」するカードですね。ガーディアンと同様、戦況をガラリと変える力も持っています。
ざっくり分類して考えると、

・相手及び自分のアクマに効果を付与する
場に出ているアクマに、破壊、攻撃力上昇などの効果を与える。

・場以外のカードを動かす
山札や手札のアクマを場に召喚する、奈落のアクマを場に呼び戻す、山札からドローするなど。

基本的には手札から引いて使用、で問題ないと思います。使用後は原則奈落へ。
あとは、ソウルによる枚数制限です。ソウル4、5のカードはそれぞれ4枚ずつとしましたが、スペルカードの枠は別個用意したいところです。

スペルカードは流用性の難しさに反して使用のコストが大きく、召喚を主とするこのゲームにおいて活躍が危ぶまれる存在です。高コストのスペルカードにそこまで高い価値が見込まれそうにありません。

よって、厳しい枚数制限は必要なしと判断し、アクマカードとは別に枠を用意することにしました。

・デッキにおいて、ソウル4およびソウル5のスペルカードはそれぞれ4枚を上限とする。

ここまで書いた辺りで仕事スイッチが入っていたことに気がつきました。書面みたいな記事やだね。しばし休憩。

サムネ用のイラスト要るでしょ?

……と、
スペルカードはそれぞれの能力考えるくらいしかできそうにないので、あとはターン中のタイミング、ですね。

①ドロー
②召喚 +スペルカード使用
③攻撃

無難にこの辺りに配置してみましょう。アクマの召喚もスペルカードの使用も「イケニエ」は必要なので、召喚⇔使用は入れ替わっても特に問題ないでしょう。

・召喚→「攻撃力UP」使用
・「召喚ソウルDOWN」使用→召喚

色々と戦略が練れてGOODです。
外郭が出来上がってきましたので、続いてカードのデザインを考えていきましょう。

カードデザイン

前回までのカードデザイン(雑)

まず、必要な表記について整理します。

①名前
カード(アクマ・スペル)の名称

②ソウル(コスト)
召喚コスト、攻撃力の数値 1~5

③種族
傲慢・嫉妬・怠惰・憤怒・強欲・暴食・色欲

④レアリティ
C CR R SR UR

⑤効果や能力
文章

⑥属性
ランサー or ガーディアン or スペル

といった内容でひとまず作ってみたデザインがこちらです。

必要要素を最小限に

ソウルの表記をトランプやUNOみたいに上下両方に配置にしてみました。攻撃力は相手にとってもかなり重要な項目なので、相手サイドからも見やすいという利点があります。
ただ、このせいで名前の位置が中央から少しずれてしまうのが難点でもあります。デザインのバランスをしっかり考えないとですね。

攻撃力の数値の位置を上下にしてみたのですが(画像中央)、メインの表記スペースが狭くなりすぎるので却下。

②ソウル(コスト)

見やすさ重視で太めで丸っこいフォントを選びました。カラーリングは後々考えましょう。この丸い表記、結構ダサいな……。

③種族

描き直しました

④レアリティ

激ダサだぜ

⑥属性

名称の長さの違いが気になる

これを合体!!します。

ん……?微妙、だな。普通にダサいというか、それっぽさが全然ない。
ということで、もう一度練り直しましょう。まずはカラーですね。
ここは、色数を絞っていきます。

種族ごと一色+二色

あとは形どりですが、まとまりを意識してドットで打っていきました。枠線や縁取りを増やしていきましょう。

名前のフォントは細めのものを選びました。長い名前も大きく表記できるようになってます。長い名称も2行で表記するようにしました。

クソ長名称あまりにもダサい

属性の表記も同様ですが、スペルカードだけは色を反転するなどでアクマカードとスペルカードの区別を強めにしてもわかりやすいですね。

せのびゴシック様ありがてぇ

これをデザインに載せてみると、こんな感じ。
説明文はBIZ UD ゴシックです。とっても見やすいので「読む」文章には最適ですね。ユニバーサルデザイン大事。

反転してみました。
これを←アクマ、スペル→にしましょう。

これにソウルの表記をプラスしました。

裏面はシンプルにこんな感じでしょうか……。ロゴとかが全然決まっていないので、ざっくりとだけ。

ゲーム中のプレイマット上にそれっぽく並べてみました。色数を絞ったお陰でまとまって見えますね。
見栄えの面を考えると、レアリティの高いカードは特殊なデザインだったりしても、特別感があって良いかもしれません。

というわけで、大まかなゲームルールとカードの見た目が決まりました。ここでルールについておさらい。

「ソロモンバトル」公式ルール

デッキ

計40枚とする。以下のカードはそれぞれ、デッキにつき4枚まで。

・ソウル4(アクマカード・スペルカード)
・ソウル5(アクマカード・スペルカード)
加えて、同一カードもデッキにつき4枚までとする。

勝敗の決定

相手のライフソウル5つを全て破壊すれば勝利となる。

ターンの進め方

①山札からカードをドローし、手札に加える
・プレイヤーはターンの開始、必ず手札が5枚になるように1枚以上ドローし、余剰分が発生する時には、任意のカードを捨てる。

②手札のカードを場に出す
・カードを場に出すためには、同ソウルのカードをイケニエ(※)として奈落へ落とす。なお、複数のカードを組み合わせて捨てても良い。

※イケニエ
召喚するカードの代わりに同ソウルのカードを捨てる行為。またはそのカードのこと。

カードの種類について

アクマカード(アクマ)
ターン中、攻撃や防御などの行動が可能なカード。場に召喚する。以下の通り分類される。

ランサー
攻撃が可能なアクマ。前衛に配置。

ガーディアン
防御が可能なアクマ。後衛に配置。

スペルカード
特殊な効果を持つカード。場に出して使用した後、奈落へ落とす。

③カードで攻撃する

プレイヤーは、アクマおよびライフソウルを攻撃することができる。

アクマ同士のバトルについて
・カードの攻撃力は召喚コストに等しい。
・カードがバトルする時は、攻撃力の高いカードが勝つ。低いカードは破壊される。
・同コストのカード同士がバトルする時は、両方が破壊される。

ライフソウルへの攻撃について
どのアクマで攻撃しても、1体のアクマの1回の攻撃につき1ずつ破壊できる。
ただし、相手はライフソウルへの攻撃より前にガーディアンを攻撃しなければならない。複数いる場合は、攻撃側が任意のガーディアンを選べる。

ガーディアンへの攻撃について
ガーディアンへの攻撃は通常のバトルと異なる。ランサーの攻撃力のソウル分の枚数、ガーディアンを破壊する。

う~~ん、多分これ、穴だらけなんだろうなぁ。

後悔やら悔いは尽きませんが、ひとまずゲームルールから離れないと、筆者のメンタルが死にます。楽しく健康的に、が架空ホビアニの原則です。(全然守れてないですが)

次週はゆっくりまったり、ラスボス達について考えていきたいと思います。溜め込んでいた設定をようやく排出できる……。
それではまた。伊地知でした。


おまけ【続いてます】

「1か月間1日1枚絵を仕上げてうpする」チャレンジ中です。Xにて頑張って投稿続けております。

現在の進行状況……

15日目 あついなつ

ビビットな色使いと厚塗り

16日目 カイトちゃん♀3変化

ここ最近で一番かわいく描けた

17日目 ビーチなう

加工ムズイ

18日目 振り向き美人2024

ハイセンスな絵を描きたい

19日目 初プリ

アクリルっぽい線画がお気に入り

20日目 ビーチなう その2

構図は好き

21日目 BANG‼

もっとアオリ入れてもよかったかも

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?