映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』感想

いや、別に映画の感想を書いていくnoteと言う訳ではないのだが、偶々1カ月以内に2本映画を見てしまったためこうなった

ネタバレ有りなので注意、あと敬称略です(多分)

感想

表題の通りジョン・ウィック:コンセクエンスを観てきたわけですが
良かったです
凄く良かったです(真顔)

キアヌ・リーヴズ、ドニー・イェン、真田広之は勿論の事
脇を固める役者さんも素晴らしかった
特にアキラ役だったリナ・サワヤマとキーラ役のスコット・アドキンス!

リナ・サワヤマはシンガーソングライターらしいのでひょっとしたらアクションはスタントが務めたのかもしれないが、あの低い位置から執拗に攻撃していく特徴的なアクションが凄く印象的だったし
スコット・アドキンスは僕は全然知らなかったので最初は単なる口だけの噛ませ役かと思ったらまさかの動けるデブ枠!
あの体形であの足の上げ方はどうなってんだ、食うのと鍛えるのをどうやって両立させてるのか不思議で仕方がない

そしてドニー・イェンと、真田広之の二人

ドニー・イェンは盲目の剣士を完璧に演じ切ってたし、盲目の殺し屋だったら使いたくなるようなガジェットのアイデアも良かった(あのピンポン~ピンポン~ピンポン~はシュールで笑ってしまった)
杖に仕込んだ直刀で時には斬り、時には突き、武器として、杖として、レーダーとして、自分の意志を伝えるコミュニケーションアイテムとして

「俺と刃は一心同体」

と言わんばかりの殺し屋役に盲人独特のちょっと不格好な仕草が深みを与えていて本当に格好良かった

そして真田広之さん
例によって途中で散る枠なのが本当に惜しかったけど
スッと出てきて鮮烈に印象を残してパッと散るのが粋だろ?みたいなのがね
マジでいいんですよ
それに劇中では短命でも役者としてはこれから先も長く生きて演技してくれるだろうし!

コウジの生き方その物のような真っすぐで美しい刀捌きと、友情と契約の狭間で分かっちゃいるけど止められない不器用な男の生き方の2つがコントラストを持って描き出されていたのが十分すぎるほど伝わってきてもういう事なかったです
真田広之さんは戦国自衛隊に出演してた(確か武田方でヘリを落とす役をやってた)のを僕が子供のころにTVで観たのが初めてだけど、これからも長く活躍してほしいですね

(ところで作中山崎のウィスキーが出て来たけどコウジが「こいつは今はもう手に入らないけどうまい酒だ」とか言って「膳」を持ち出して来たらネタ的にも面白かったと思う、2つともサントリーだし何とかなるだろ)

で最後にキアヌ・リーヴズ
ジョンは無限の体力と耐久力を持つ不死身の男だけど、今作も今まで同様に縦横無尽、八面六臂、獅子奮迅のフルコースでした
馬上で、車上で、時には駆け上がり、時には数階分落下し、あのスーツは防弾だけじゃなくて対ショックの機能もあるのかよと

ジョンのアクションシーンで今回特に印象に残ったのがゲーム「Hotline Miami」のような真上からのカメラアングルを使ってドラゴンブレス弾で敵を倒していく一連のシークエンスだったんですがが、こういうの個人的に凄く好みです

さらに222段の階段を敵を倒しながら登りきる直前に一番下まで転がり落ちた時は別に何も言わないし表情もいつもと変わらないんだけど何故か「勘弁してくれよ」みたいなのが伝わってきて微笑ましかったし、ウィンストンと再会した時に「何故裏切ったんだ」みたいな泣き言は無しに普通に会話してたのが彼との絆を感じさせてくれたりと、ジョンの人間性をさりげなく感じられるシーンがいくつもあってこれもやはり素晴らしかった

で最後の決闘のシーン
3発目にジョンが発砲しなかったのは銃声が1つしかなかった&倒れたのはジョンだけだったので気づけたんだけど、最初は意図的に仕組まれてミスファイアになった(侯爵が弾丸をすり替えた)のかと思ったんですよ

あの野郎やりやがったな、とちょっと怒りを感じつつ見てたんですが、予想を見事に外された
直前のセリフ「死にしがみつけば、生きる」ってこういう事か~と納得しました、いやお見事でした

あと最後のジョンについて
僕としては「死んだ事にしてどこかで生きている」に一票入れたいんだけど、ジョンがウィンストンに「連れて帰ってくれ」と言った際のあのウィンストンのちょっと寂しそうな、やりきれなさそうな、信じられないようなものを見たというような複雑な表情を見ると望み薄いかなぁと思いました
(でも肩と脇腹に1発ずつ喰らったぐらいでババヤガは死なねぇよ…)

組織はジョンから車と犬を奪い、コンチネンタルを奪い、ウィンストン・マーカス・コウジ・シャロンと言った仲間を奪い、そしてババヤガ・伝説の男という神秘性を奪い、辛うじて命も奪ったが最後の「妻を愛する夫」だけは奪えなかった

ジョン・ウィックを殺し屋として利用しようとする奴はもう誰もいない

軽い不満的なもの

  1. コンシェルジュはな、必要なんだよ。いつでも必要なんだよ!

  2. あの鼻輪の黒人ラジオパーソナリティは殺されるべき。反撃を受けない所から実に楽しそうに実況してたよね、斬り殺されるか撃ち殺されれば本当にスッキリしたのにね
    (あの顔の下半分だけを写したアングルが何度も出て来たのがイラっとする原因の大部分だった気もするけど)

これから観に行く人へ

スタッフロールの最後まで観てね

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