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31/n シン・ 中級の目立て チェンソー、ソーチェーン(チェンソー用チェーン)、目立ての正しい理解

ソーチェーンサービスジャパン(略: SSJ)です。

SSJは当事業体の宣伝も兼ねて、タイトルの記事をシリーズ化してnote上に公開することにしました。本記事の内容はXアカウントのhttps://twitter.com/SSJP2023 固定ツイートで先行公開していますが、noteで公開する内容は、Xアカウントで公開中の資料 「4D Sawchain Study」の「 V.1.25」以降の内容となります。尚、目立てサービスを開始しました。本命の最新マシンの導入がまだですが、それまでは最新マシンが楽にしてくれる部分を手持ちのマシンとその改造、技術で補っています。

初級から中級へ

 28/nの内容を理解していること、実践して?と思ったこと、28/nでサラリとだけ言及していたこと… 初級から1つずつ着実にステップアップできるように解説していきます。

固定

 目立てに限らず、動いているものは捉えにくいものです。加えて捉えるべきもののサイズが小さくなったり、視点が離れる程、その動きや変化を認識すること、体の動きを再現するのが困難になってきます。小難しく書いてますが、普通の箸より菜箸で、動かない米粒より動く米粒を掴む方が難しいということです。
 そんなわけでまずはチェンソー本体や、1本のソーチェーン、まさに研ぐカッター1つ1つをなるべく動かないように固定しましょう。固定ができないと全てがズレてきます。固定の方法はいくらでも溢れています。ここで長々と解説するのではなく、様々な情報や方法、意見に触れられるように検索ワードを羅列しておきます。

検索ワード
バイス、木片、張り調整、指を添える、目立て治具

体の動きをなるべく一定に保つ

 どの角度がどうだということはさておき、1つ1つのカッターの仕上がり差、カッターの左右の差がソーチェーン全体のパフォーマンスに繋がります。といっても「フレキシブル」な刃物なので、"吸収できる分の差"は切削効率を犠牲にしながら発現しないようになっています。「身体の動きをなるべく一定に保つ」は言葉にすると簡単ですが、実際にやろうとすると恐ろしく大変です。片側だけなら揃えられても「左右で」となると、ゴルフやビリヤード、野球の「左右」にも似た世界になるので、最終的な到達点は個人差が出てきます。また、結果を分析する為に肉眼での判別や、日常生活レベルの器具や方法で測定したところで、最終的にはある程度の目安にしかなりません。
 自身の癖と目立て治具の特性を理解して、精度を求めるなら道具や機械に頼ったり、ある程度の仕上がりで妥協するのも一考です。「1日の作業全体」で考えれば、チェンソーを実際に使っている時間以外で「1日の作業全体」をひっくり返すこともできます。

研ぎ切るまで研ぐ

 カッターの研磨面全体や、カッター縦横外側(デプス分)の傷んだメッキ層分まで研ぎ切らないと切れ味は戻りません。使えば消耗する”ヤスリのギザギザ”を研磨面にしっかり刻み、カッターの母材を支えるメッキ層の傷んだ部分は取り除かないと、切れ味はすぐ落ちてしまいます。尚、メッキ層の厚さや硬さはカッターの母材より大きな割合で切れ味の持続性に関わります(切れ味そのものにも関わります)。

シン・上級の目立て

 元ソーチェーンメーカーの中の人が、目立てとソーチェーンに関わる情報を公開できる範囲で本ブログでシリーズで発信しています。ブログだけではなく、オレゴンやスチール、ハスクバーナのソーチェーンを使い捨てにして毎回買い替えるよりは、半額程度の値段で目立て(機械研ぎ)をする事業も行っています。受付は全国・全メーカー対応オンラインです。講師業も行っています。

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