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ジェラート屋 開業前の危険な考え方5選

このブログは、これからジェラート屋を開業予定の方、または開業して間もない方に向けた記事です。

こんにちは
夫婦で小さなジェラート屋を経営している
ヒザシ夫婦と申します。
ジェラート屋を開業して3年目。

今回は、私たちが実体験してきたジェラート屋開業前の危険な考え方5選を紹介します。

実は私たち・・

何度も落とし穴に落ちました

振り返って冷静に考えたら「そりゃそうなるわ!!」ということばかりでしたが
私たちはまんまとありとあらゆる穴に落ちました・・

その理由は、
◆開業前によくわからないアドレナリンが出ていたこと
◆根拠のない自信があったこと
この2つが混ぜ合わさって

『冷静に考えることができなくなっていた』ことが原因です。

その結果、半年で潰れるところでした。

だから、今回は私たちが落ちた穴とはどういうものなのか
詳細を含めて書いてみました。

あなたの開業に向けて少しでもお役に立てれば幸いです。

需要の大きさを認識していなかった

私たちはジェラート屋の需要の大きさを理解していませんでした。

だから、立地が悪くても他の飲食店が経営できているのだから
私たちも大丈夫だと思って進んでしまいました。
(実際に立地が最悪なところで今も経営しています・・)

もちろん、やってみなければわからないことはたくさんあります。

しかし、世間がどれだけジェラートに興味関心があるのかを事前に知っておく必要があります。

「そんなの当たり前だよ」

と思われるかもしれません。

それでは、あなたのエリアでは
「〇〇市 パン屋」と「〇〇市 ジェラート屋」で需要がどれだけ違うのかご存知ですか?

参考までに
この2つのキーワードを私たちが住んでいる街でどれだけ検索されているかを調べてみました

その結果・・

パン屋の方が1,000倍多いです。
(Googleキーワドプランナー)

まずはこの事実を理解しておく必要があります。

それもそのはずです。

あなたの街にあるパン屋とジェラート屋の数を見たら需要の違いが一目瞭然だと思います。

しかし、私たちはそれすらも気づかずに進んでしまっていたのです。

そのため、よほど立地やお客さんが来店しやすい条件が整っていない限り、
SNSなどの方法でしっかりと情報発信をしていかなければ
私たちと同様に痛い目を見てしまうかもしれません。

あなたのエリアでジェラート店があまりないというのには理由があるということです。

それを分かった上でぜひ開業に向けて進んでいってほしいと思います。

ネットに出てるテナントを信用していた


「ネットでテナントを検索」
まずはみんなこの方法でテナントを探します。

しかし、以下に書いてあることをを知っているか、知らないかで物件の見方が変わってきます。
そして、冷静に分析することができると思います。

それは・・

「ネットに載っている物件は、『ふるい』にかけられたあとの残り物である」

ということです。

なぜかというと
物件を求めている人はあなた以外にもたくさんいます。
そして、不動産屋はネットに出る前に、自分が掴んだ物件情報をいち早く売りたいからです。
(不動産屋は情報を掴んでも、ある一定期間を過ぎたら他の不動産屋に物件情報を共有しなければいけないルールがあるます)

そのため、いい物件はわざわざ手間のかかるネットに載せることなく誰かの手に渡っていきます。

いやいや、そんなに物件を探している人はいないよ!と思っていませんか?

そのような方は一度グーグルマップで「不動産」と検索してみてください。

あなたが住んでいる周辺に、どれだけ不動産屋があるのかがわかるはずです。

実は不動産屋はコンビニよりも圧倒的に多く存在しています。
そして、それぞれの不動産屋は仲介すれば手数料が入るので頑張って情報を提供します。

この流れを考えるだけで、『ネットに載っている物件は残り物である』ということをご理解いただけると思います。

だからと言って、ネットに載っている物件が全部良くないというわけではありません。

なぜなら、あなたがやろうとしている方法や、あなたのスキルがその物件には合っているかもしれないからです。

ただし、「一度ふるいにかけられた物件である」という事実は理解しておいた方がいいです。

また、立地の条件が悪いのであれば、先ほどと同様にSNSでしっかりと情報発信をしていくスキルを磨く必要があります。


考え方が逆だった


開業前は自分でも美味しいジェラートを作れるのだろうか?
レシピはどうしたらいいのか?
マシンを正しく扱えるだろうか?

などなど
ジェラートを作る部分のことだけをひたすら考えていました。

しかし、開業後は
どうしたらお客さんが来てくれるのだろうか?
どうしたらお客さんに情報を届けることができるのだろうか?
どうしたらもっとお客さん満足してくれるだろうか?
そういうことを中心に考えるようになりました。

しかし、

本来は開業前から
集客やお客さんを満足させらるかどうかを考える必要があります。

なぜならば美味しいものを作ってもお客さんに届かなければ商売として成り立たないからです。

開業前の私たちは8:2の割合でジェラートの作り方のことばかりを考えていました。
今思うのは全くの逆で8割を販売方法をどうするか?この部分を考えておかなければいけなかったと思っています。

これから開業に向かっていくあなたにはぜひそのような考え方をしていただきたいです。

自分を信じすぎていた


私たちは自分たちの住んでいるエリアにジェラート屋がなかったのでやってみよう!
と・・・それだけの考えで開業しました。
本当に恐れ知らずといった感じです・・

その結果、冒頭に記載した通り半年で潰れるところでした・・・

あなたはそうならないように1つポイントをお伝えします。

それはデータをまとめて分析をすることです。

分析することで、開業後に1つでも2つでも失敗するリスクを減らすことができます。

自分のセンスを活かした方がいいところと
自分の脳を信じずに客観的にデータを見ることをぜひ使い分けてください

それでは何を分析すればいいのか参考までに記載します

例:検索対象 夫婦でこぢんまりと経営しているジェラート店

そのお店は・・
◆都会的なコンセプト? 自然派的なコンセプト?
◆外装内装はどうなの? オシャレ?かわいい?自然派?
◆経営状況はどう? 開業して何年? 盛り上がってそう? 
◆立地はどう? 道路に面してる? 住宅街?
◆駐車場はどう? 何台? 店舗前にある?
◆サブで売っているものない? パフェとかクレープとか
◆販路は? 卸売 オンライン テイクアウト
などなど気になるポイントをどんどん表にまとめてくだい
私たちはエクセル(スプレットシート)にまとめています。

そして上手くいっている要素を抜き出してみてください
10~15軒、できればもっと並べていくと参考になるポイントが何個も出てくると思います。

今はほとんどのお店がInstagramで発信しているので、
かなり細かく調べることができます。

大切なのはただインスタやホームページを眺めているだけではなく、それをまとめて視覚化し、要素を抜き取ることです。

ぜひ参考にしてください

Instagramの優先順位が低かった


私たちはInstagramで情報を発信しています。

しかし、開業当時はお店の準備やジェラート製造に多くの時間を割いてしまい、
Instagramは二の次にしていました。

その結果、OPEN数ヶ月でお客さんが激減してしまいました。

作ることばかりに目が行ってしまい、肝心の広告に力を入れていなかったのです。

なぜかというと、もともと職人気質があったのかもしれません。

しかし、それよりも立地が最悪なのに
『Instagramはちゃんとした仕事の1つである』
ということを認識できていなかったことが大きな問題でした。

ジェラート製造と同じくらい広告(Instagram)に力を入れていかなければ
小さなお店は集客できなくなります。

それを開業前から認識しておくことが大切です。

Instagramはプライベートで使う時は楽しくて趣味で使うようなツールですが、
事業で使うとなったら立派な業務の1つです。

しっかりと時間を割いて向き合うことをお勧めします。

まとめ

人生を賭けてお店を創っていく方がとても多いと思います。
一方で、飲食店の廃業率は3年で70%です。

このブログを読んでいただいた方には絶対に廃業す70%に入って欲しくないですし、悲しい人生を送って欲しくはありません。

だから、あえて私たちが自ら味わってきた経験をお伝えしました。

開業するならば絶対に成功してください!


ヒザシ夫婦YouTube↓






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