見出し画像

何はなくとも、まずボカシ。

と、先輩ハルサー(「畑人」と書く。農夫という意味の沖縄方言)から教わった通り、台風がいくつか通過し、なんとなく秋めく9月末〜10月初旬の沖縄畑シーズンインを目前に、ボカシをたくさん貯めこんでいます。

なぜ、まずボカシ(米ぬかなどを発酵させた肥料)なのか。

10月初旬に植え付けをするとなると、その前に土を作りたい。

土は作ってから2週間ほどねかせたいから、土作りは9月中旬。

土作りに必要なボカシは1ヶ月は熟成させたいから、ボカシ作りは8月中旬までに終わっておきたいものなのです。

種まきよりも、何よりも、まずボカシなのです。


ボカシといっても、何種類もあるのですが、 今僕たちが準備しているのは、1型とよばれる「米ぬか」を発酵させたもの。

EM農法を実践しているサンシャインファームでは、「米ぬか」に「EM活性液」を混ぜて「EMボカシ」を作ります。

8月に入ってのボカシ作りから、作業体験ができるようになり、身近な人に声をかけ、実際にボカシ作りをしてもらいました。

出来上がりまで1ヶ月かかって、使ってもすぐに効果がわかるものではない地味なEMボカシちゃんですが、有機栽培においては肝心要の肝。

「水溶性のアミノ態窒素」の供給や、微生物活性のエンジンとしてなど、頼りになるヤツなんです。


ボカシができたら、畑の準備です。

水はけや作業性、作付け計画や畑の役割などを考慮して、どんな形にするのか、畝の高さは? マルチはどうするのか、潅水チューブは?

9月に入ると苗作りの播種(種まき)が始まります。

10月、台風が落ち着いてくれることを祈りながら植え付け。

有機JASのレギュレーションに合わせた栽培管理。

収穫と作物の利活用。


亜熱帯の沖縄で、有機JASクオリティーの多品目栽培にチャレンジする様子をお伝えしていきます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?