僕
僕って何だろう。
こどもの頃からずっと考えてきた。
僕って何だろう。
僕は何が出来るんだろう。
本当の僕は何を望んでいるのだろう。
僕は自分の心の中を覗き込み、そのかけらを拾おうとしてきた。
おなかがすいてごはんを食べたい僕は本当の僕?
女の子を目で追いかけている僕は本当の僕?
ワリカンするとき端数を人にとられると腹が立つ僕は本当の僕?
僕、僕、僕。
いつもの僕。
今日の僕。
明日の僕。
僕って文字を見つめていると殴られている気分になる。
惨めな気分にもなる。
僕僕僕。
僕には僕の名前が会って、僕と呼ぶのは僕だけだよね。
その名前が僕なのか、僕がその名前で呼ばれるときは僕じゃなくなるのか。
よくわからなくなる。
人類みな兄弟で世界が一つなら、僕ってあなたで僕って地球。
あれれ?
僕のことを考えていたらいつの間にか世界のはなしになってたよ。
大きいね、僕。
すごいじゃん、僕。
やるなあ、僕。
僕・僕・僕。
いろんな顔した全ての僕は一つの僕。
地球を愛するから僕。
人を愛するから僕。
あなたを愛するから僕。
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