Web開発のフルリモートコミュニケーションのために心がけてきたこと
前回に、フルリモートのコミュニケーションの課題点をあげたけど、今度は実際どのように回していたか?を書いてみようと思う。
フルリモートで自分はどういうスタンスなのか?を確認しておく
最初に確認しておくととても立ち振る舞い方が楽になります。具体的には、すべき仕事をすればいいだけの作業者なのか、コアで色々決めていくチームメンバーなのか?みたいなところです。
「すべき作業だけやってくれればそれでいいっす」とかならば、そもそもどのように作業の依頼を受ければ良いか?などの流れも確認が必要です。(プロジェクト管理ツールとかね)
とにかくまずは会って、時間を一緒に過ごし、仲良くなる
これはもう必ずやっておかないと発言そのものがギスギスしたり、怖くなっちゃったりするので必ずやるのが良い。いわゆる「心理的安全性」的なやつ。
「俺は作業するだけだからそんなの必要ねーよ」と思う人もいるかもしれないけど、あなたはそうでも相手が「なんか色々言いにくい…」となってしまうのもよくないので、勝手に自分で片ずけないほうが良いです。
お互いがやりやすいチャットツールを使う
これは開発チームだけの問題ではなくて、他のメンバー全体に言えます。
僕のいたチームでは、代表が当時はあんまりSlackを見てなかったので
・LINE
・Slack
を両方使いながらチャットをしていました。
くっそー!会話はみんなSlackに統一したいのにー!みたいな気持ちはわかりますけど「知らないツールを使えー!」と強要してもそう簡単に動くものでもないので、結果としてどっちも使ってました。
しかしLINEも使ってみると、意外とどんな形式のファイルも送れるし、いつものスタンプも使えるし、悪くないですよ。Slackが全てにおいて万能ってわけじゃないので良いように使い分けると良いかと。
個別のチャットとグループチャットは適度に使い分ける
グループで伝えるか、本人に直接伝えるかは対面の会話の場合でも大きく異なります。
特に叱りつけるようなことはグループでやっちゃうとその後の発言がしにくくなったり、遡る時に「あーー、これねえ…」みたいな空気感になるので適度に使い分けないとなんかモヤモヤするようになります。
誤解の無いように、疑問は必ず確認する
これはリモートでなくても重要ですが、リモートの場合はさらに重要です。
そもそも伝えにくい&伝わりにくい環境なので「思ってたのと違う!」がすぐに起きます。
図画描画は絶対あったほうがいい
その疑問を確認するため、または同じ認識にするためにフリーハンドで何かを書きながら確認できることはとても良い手段になります。(僕はそのためにiPad pro + Pencilを購入しました)
そんなん用意しなくても、パワポとかの画面共有でなんとかなるんじゃね?という考えもあるとは思うんですが、僕はもともとホワイトボードや紙に絵を描いて説明する人だったのでフリーハンドで書けることはとても重要でした。
言葉だけで説明していても、みんなが頭の中で思い描いているものはみることはできません。
ましてや人はわかっていなくても「わかった」とか言っちゃうんです。本人なりに分かっているから疑ってもしょうがないんですそういう場合。
なので、同じ絵で認識することはとっても重要なので、図画を描いて「同じ考えだよね」ってなるのはとっても重要です。
顔が見えるのに越したことはない
顔が見えるのって、なんだかんだ安心します。スーパーの野菜だって顔が見える時代です。今まで見えなかった顔が見えて「あー、安心」ってなってるのに「顔見えなくてもいいよね」みたいなことはあんまりないと思うんです。
Youtuberもなんだかんだ、顔出ししてる人の方が好感が持てますし。
Zoomとか使ってると、なんだか頑なに顔を映さない人とかいたりするんですが、出した方が良いと思う。
あと結構ありがちなのが、一緒に仕事している人が「SlackでXXXのアイコンの人」みたいな感じになっちゃって、人の顔わからないわあ、みたいなことになりがちなんですよね。
それ自体は悪くないとは思うんだけど、やっぱ顔が見えると安心するんだよなあ。なんなんだろうね。
話す内容が長くなるものは、必ずあらかじめまとめておく
これはリモートじゃなくても重要ですね。基本。
話す内容は決まってるけどその内容が長い場合、資料なしで話し始めると大体説明は終わらなくなります。なぜならツッコミどころが見つかるとそこで盛り上がっちゃたりして、最後まで辿り着けなくなったりする。
特に今からいろんなことを決めていくスタートアップってそういうの起こりがちなんじゃないかな。
なので、内容はあらかじめまとめておいて、可能ならば出てくるみんなにまずは読んでもらってから話を始めると良い。
nyansではesaにまとめてみんなに共有する!みたいな感じでやったりしてた。esaまじで良い。
チャットが静かだと、なんか寂しいから会話する
リモートにおいて、会社の雰囲気はSlackがほぼ全てのようになります。
Slackがガヤガヤしてるのかしてないのか、盛り上がっているのか盛り上がってないのか、オフィスにいない人間としてはそこが雰囲気の全てなので結構大事だなーって思う。
無理して会話しろよなー!というわけではないんだけど、会話をSlackに集中させることはそれなりに大事なのかもしれない(前にチャットツール好きなの使いなよとか言いつつ)
会うしかないと思ったら潔く会いにいく
「必殺、会って話す」は「最終手段」ではない。
僕がやっている福岡〜東京間だと、金はかかるわ時間はかかるわで結構大変だったから、最初は抵抗があったけど、もう仕事進まないと意味ないから後半は「週末ちょっと遊びいくかー」くらいの気持ちで行ってた。
近ければもっと気軽に行けるんだとは思うけど「リモートなんだし行きたくない!」なんてやってると結局もたついたりするのでそれくらいフットワーク軽い気持ちでいた方が良い。
会えば一緒に過ごす時間が長くなって、また仲良くなるし(最初あたりに書いた心理的安全性が高まる)
まとめ
リモートでの仕事って、課題はどうしてもコミュニケーションと親密さに偏るんじゃないかって思ってます。
作業はできるが、行き違いが起きたり、意思疎通がうまくいかなかったり。
きっと他にもコミュニケーションの勘所はあるんだと思うんだけど、これからリモートの仕事をやったりやってる人の参考になれば幸いです。
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