見出し画像

東方聖地巡礼記(諏訪編)

2/12(金)〜2/14(日)で聖地巡礼の諏訪旅をしてきた。諏訪へ降り立ったのは実に3年ぶり。今回は世情を鑑みて一人旅である。写真を見ながら旅行記を書く。なお、はてなブログとの棲み分けは今後の課題とする。

https://kazuki-ss.hatenablog.com/entry/2017/11/25/220149

1日目

木〜日曜日の4連休を享受したというのに、水曜の仕事終わりにオンライン飲み会をしたせいで木曜が無駄になってしまった。建国記念なんて無かった。そのまま金曜まで惰休を貪ろうかと思ったが、あまりにも人生に失礼だなと感じたので急遽出発を決めた。

自宅から諏訪までは、歩きで1日と13時間かかるらしく、流石に電車を使うことにした。最寄り駅から立川駅まで急行電車で、立川から諏訪までは特急に乗る。そういえば、最近スマートEXなるものを導入し、「新幹線に乗るか」と思った1分後には座席で弁当を広げることが出来るようになった。急に全てが無理になったとしても、崎陽軒を食べながら京都へ避難することも容易だ。

立川駅はスーツを着たサラリーマンでごった返していた。皆一様に死んだ目をしていた。ワーキングデッドだなーと思いながら階段をおりていたら足を踏み外して本当に焦った。

画像1

無事に乗車出来た。今日の宿を軽く探してみたが全く見つからないで笑ってしまった。最悪、ネカフェに泊まればいいかと思って考えるのをやめた。直近控えている試験に備える為、イヤホンからはTOEICのリスニングパートが流れている。車内では積読していた小説を読むつもりだったのだが、気がつくと完璧に寝落ちしてしまっていた。英会話は2周目に入っており、エリックが空港カウンターで激烈にキレている回だった。

茅野駅に到着した。茅野駅自体は特段説明することもないので直ぐに諏訪神社を目指す。ちなみに、この旅録は映えに重きを置くことは無い。

画像2

謎の公園

画像3

西松屋の隣にドンキを建てる暴挙

画像4

最初の目的地、前宮に到着した。今回の宇佐見概念は前宮→守矢史料館→本宮→春宮→秋宮の順番で巡っていく。

まだ全てのページが埋まったわけでもないのに何故か新調した御朱印帳に御朱印をいただき、捜索開始。社務所の人の話だと、今年度は例年に比べ、参拝者の数は4分の1程度だったそう。人が少ないから密は避けられるねガハハ、と言っていた。何笑ってるんだ、と思った。

画像5

UNK(宇佐見の残り香を感じたので)

画像6

茶処・山里さんは閉まっていた。前回来た時はその存在に気づかずスルーしてしまったので、未だ店内に入れていない。 ふもの聖地であるそうなので、いつかはお邪魔したいのだが。

さて、今回は一人旅なので何をするのも自由である。ということで、神社の奥の奥、まだ雪が残る山道を登っていくことにした。

画像7

奥宮ではない奥の宮に辿り着いた。亜扁額から察するに、山ノ神を祀っているようだ。お供えされていたワンカップが滅びていたので、相当手入れされてない模様。

画像8

水眼源水が用水路を流れていた。コイツがどっから湧き出してるかを確かめるため、更に登っていく。

画像9

どうやらコイツを辿ればいけるようだが、道無き道をつきすすむ勇気と装備が無かったため断念。普通に舗装された道路を行く。

画像10

なんかの足跡があった。熊だったら私死ぬな

画像11

画像12

白骨化したモルカー達

画像13

GoogleMapを頼りに歩を進めていたが、いよいよ遭難じみて来たので引き返すことにした。山奥に行くとGPSがすぐ狂うことを改めて知った。

前宮探検を終え、一度コンビニで水分を補給する。濃いめのレモンサワーは美味い。次の目的地は本宮……の前に、諏訪氏の御廟を訪れる。大帝国を築いた諏訪氏のことだ、盛大に祀られていることだろう。

画像14

地図によるとこの辺なんだろうけども、それらしきものが見当たらない。

画像15

画像16

左を見ると、木っ端一工場の駐車場に吸収された御廟があった。民草が為戦い抜いた彼らはどこへやら、という歌詞はこの瞬間のためにあったのだろう。盛者必衰を肌で感じたあとは、守矢史料館を目指す。

画像17

オールマイトみたいな作画の看板を横目に

画像18

守矢史料館に到着した。立派な門扉の先には、古いながらもこれまた立派な邸宅が見える。さてさて、どんな史料を見られるかと楽しみにしていたが

画像19

画像20

画像21

休館だった。これは完全に自分がアホちゃんだった。場当たり的な旅はこういうことが起こりうるのでとても良い。インターホンを押すとのそのそ出てきたスウェット姿のおじさん(もう少し神官然として欲しかった)によると、明後日は開いてるのでまた来てくれとのこと。約束をとりつけ、次の目的地である本宮へ向かう。

画像22

画像23

わたし以外蕎麦屋じゃないの

画像26

なんだかんだで本宮に到着した。

画像24

画像25

一部、社殿の改修工事をしている以外は前回来訪時から変わりなく、静謐な境内は人足も少なく気分が良い。今回は宝物殿にも訪れた。写真はないが、鹿の生首が壁から生えててウォッとなった。

画像27

画像28

銅像が先か、AAが先か

画像29

探訪もそこそこに、1日目はこれにて終了。ローソンのお手洗にて予約を済ませた今日の宿に向かう。

画像30

画像31

宿に荷物を置いた後、「勝味庵」にて夕飯。全私が世界一美味いと太鼓判を押した豚カツ屋。最高に輪をかけて最高なので、諏訪に来た際には是非立ち寄って欲しい。

泊まったホテルだが、屋上に大浴場があり、諏訪の街を一望できるようになっている。諏訪の夜景を独り占めしてやるか、と意気込みながら体を洗っていたところ、男が1人入ってきた。彼は私と1つ間をあけたところに座ると、シャワーを浴びだした。ちら、と横目でそちらを見てみると、やけに横腹がカラフルだった。「お、ヤの者が来たぞ」と察した私は、洗体2周目を開始した。

2日目

特になんのトラブルもなく2日目に突入。昨晩、2周目の体を洗ったのはナイス判断だったと思う。今日も生き長らえている。

画像32

歩きで諏訪湖周辺まで向かう。片道4時間くらいで到着する見込みだ。

画像33

前回旅行時の終着点はこのバス停だった。懐かしいので撮った。

画像34

特になんのドラマもなく上諏訪駅に到着。駅名に諏訪がつくと露骨にテンションがあがる。

画像35

がぶ飲みEM活性液。即死トラップにも程がある。

画像36

ロブスターはシーフードではないのか。

画像37

画像38

諏訪湖のほとりで一休み。辛うじて張った薄氷の形跡が見られたが御神渡りを拝むのは厳しいご様子。また来年にお預けかな。

画像39

あそこ、秘封倶楽部の2人が座っていた気がする

画像40

鮨駒早鬼

画像41

そこにそれを置いたら荷台に出来ないでしょうに

アルコール補給のためにコンビニに寄った。スミノフアイスを購入。先日は缶の飲料を買ってしまったため、フタ付きの飲料をチョイスした。人間とは成長する生き物である。

画像42

画像43

お墓が見えたので立ち寄ってみた。深夜に来たら墓石を回してしまいそう。

画像44

画像45

秋宮についた。

画像48

秋宮の拝殿は神奈子面の背景。私は友人とどこかへ行くたび、そこのシンボルをバックに"完全に無の表情"の写真を撮ってもらうことを信条としているのだが、今回は一人旅だったので断念した。赤の他人に写真を撮ってもらう時に"完全に無の表情"になる勇気がない。

画像46

秋宮では絵馬を奉納した。願掛けというより、ただの決意表明な気がする。

その後は宝物殿を訪れた。刈鎌信仰の記述が多く見られたが、諏訪子にそんなスペカあったかな。

画像49

春宮への道中に酒屋さんがあったので寄った。気のいい店主に売れ筋がよいのを訊き、店内売り上げ1位であるというポカリスエットを購入。

画像50

画像50

春宮についた。神のおわす場所、という雰囲気がして4社の中で1番お気に入りである。

画像51

既に貴方は上手いので自信を持ってほしい

画像52

このアングルとても気に入った。ひとしきり今日のフィールドワークを終えたので、諏訪湖周りを散歩する。

画像53

画像54

黄昏ゆく諏訪湖を見ながら『明日ハレの日、ケの昨日』を聴く。そういえば洩矢神社にまだ参拝出来ていなかったので、明日社務所を開けてもらうように電話する。電話口の気のいいオジサンは快く了承してくれた。明日は良い日になるぞ、と湖面を見ながら思ったが、そういえば今日のホテルをとっていなかった。


画像55

近場の宿を予約し、そんなんこんなで2日目の旅も終了。宿の近くに安価で良さげの居酒屋を見つけたので寄ってみる。私の赤黒く充血した目に狂いはなく、とても良いところだった。

3日目

画像56

逆光すぎて何も分からない岡谷駅を撮影して3日目の散策を開始。

画像57

ホテルから15分ほど歩いて洩矢神社に到着。洩矢神社を訪れた時、なぜかほかの参拝客がいないのでとてもラッキー。

画像58

良(よ)、良(よ)〜!!

画像59

画像60

やはり洩矢神社には痛絵馬がいっぱい。諏訪のオタクはこうでなくちゃ。しかしながら、絵馬にTwitter ID載せるのはどうかと思う。

画像61

こっちにはガチマジのお願いを書いておいた。

さて、岡谷地区での用事は済んだので、次は守矢史料館へ向かう。その後はどこかで飯を食べて、少し早めの帰宅にしようかな。とそんな具合に、例のごとく、数時間かけて守矢史料館まで歩くつもりだったのだが、諏訪の山間に物部守屋神社なるものがあると知り、そこも目的地に組み込むことにした。ということで、岡野駅から茅野駅までは電車で向かい、茅野駅周辺のカーシェアリングを使って再度市内を散策することにした。この完璧な段取り、今日から段取りくんだ。

画像62

洩矢神社から岡谷駅に向かう途中に見かけた、ボカボカの神社。

茅野駅に着いたり、車を借りたり、タイムズの標識を轢きかけたり、神官の人とお話ししたりのフェーズをすっ飛ばして、守矢史料館を簡潔に説明すると

画像64

てゐちゃんの速贄だった。

画像64

画像65

何やら霊験あらたかなご由緒。

画像66

鹿頭コレクション。御頭祭ではこんな感じのが奉献されるんだろうか。怖い。

画像67

鹿の肉だったり脳だったりの和え物。レプリカだと分かっていても見るのがキツかった。……さすがにレプリカだよね?

その後は何やら期間限定の特別展があっていたのでそちらを見てみた。武田信玄関連の古文書のあれやこれやだったのだが、あまり記憶に残っていないのでそこまで重要では無かったのだと思う。

守矢史料館の次は、恐らくこの旅のラスト、守屋神社へ向かいます。

画像68

画像69

車内に放置していたfumo達が激アツになってて笑ってしまった。車を走らせること30分、守屋神社に到着。

画像70

画像71

ふと×さな。この物部守屋さんの後裔が守矢氏だとする説もあるらしい。洩矢神の系譜だとしたい一族にとってはアンチカウンター的存在なんだろうな。

画像72

画像73

雰囲気の良さ見蓮子

画像74

最近絵馬が奉納された形跡が見られ、ちゃんと神社として機能している様子。ワンカップは半数ほどが朽ちていた。

画像78

拝殿の裏には傾斜の激しい階段があり、登ると大きめの祠が。

画像75

風通しが良さそう

画像76

階段をおりる時。急勾配×手すりなしでめちゃくちゃ怖かったな。

さて、その後は守屋神社の奥宮に向かうつもりだったが、命を賭すほどのハイキングが必要だとわかったので、一通りのフィールドワークはここで終了。車のレンタル時間には余裕があるので、適当に飯やら景色やら諏訪湖やらを堪能してから帰ることにした。

画像78

天然のスケート場

画像79

パノラマガール篠田

画像80

すっごくタル〜いジャズが流れてた飯屋で昼飯。

画像82

画像81

左のタレ、口に入れた瞬間に緑のバスロマンを想起させる風味が突き抜ける。しかし徐々に旨味が追い上げてくる、謎のタレだった。話を聞いてみると、信州味噌に山椒を混ぜた秘伝のブツだそうだ。信州味噌すごい。

画像83

美味しかったけどまぁ値段相応だったと感じたので、次来たら違うのを頼んでみよう。どうせ諏訪にはあと100回は来るので。

そんなこんなで今回の諏訪旅は以上で終了。今考えると、間欠泉センターのところの足湯に入れなかったのが唯一の心残りなので、次来たら真っ先に行こう。どうせ諏訪にはあと100回は来るn

画像84

それではお疲れ様でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?