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好きなデザインを持ち寄る3「タッチしないパネルが搭載されたウォークマン」

第六回DESIGN友の会 勉強会(メモ) 
好きなデザインを持ち寄ってみた。その3

皆さんはウォークマンをご存知ですか?
言わずとしれたSONY ウォークマンです。

いまはタッチパネルが主流ですね。スマホで音楽を聴く人も多いと思います。音楽もそのまま機器にダウンロードしたり、はたまたネットワーク経由で楽しめたりと、さまざまな音楽がその場で気軽に楽しめる時代です。

今回の「持ち寄ったデザイン」は、携帯音楽の代名詞とも言える「ウォークマン」の昔の姿です。タッチパネルでもなければ、音楽のダウンロードもできません。もちろんネットにも繋がっていません。

SONY MDウォークマン MZ-N10(左)とMiniDisc(右)

このMDウォークマンの最大の特長は、画面を見なくても、指で触った感覚で操作ができるように設計(デザイン)されていることです。触った感覚を十二分に詰め込んだ操作感を展開しています。

主ボタンはジョイスティックのようになっていたり、ダイヤル部分も回して押し込むギミックが搭載されています。

実はこのような物理的操作のギミックは、日本人が最も得意とする技術です。指で触れた感覚、押し込むときの力加減などが、使う人の心地よさ、楽しさを考えて作られています。

動物は生きるために感覚を大切にしています。
そんな感覚に対して、操作するときの押し込みの反射加減を考えて設計されています。つまり触っただけで、再生ボタンがどこで、早送りはここを押し込めば操作できるというのが見なくても簡単に操作できるのです。

機器を触った感覚で操作できる。肌と機械の接点で操作する。
そんなデザインが最大の特長です。この感覚を手の中サイズで表現したMDウォークマンは、あらためて素晴らしいデザインだなって思ったりしました。

ちなみにこのウォークマンは、その名の通り携帯して持ち歩けることを基本概念として設計されています。しかしながらこのMDウォークマンは、録音する機能も搭載されています。こんなに小さいのに録音する機能まで搭載されています。

はたしてウォークマンに録音する機能は必要なのでしょうか。必要あるかどうかは別として、そんな機能をこの体積に搭載してしまったことが、このウォークマンの遊び心なんだと思います。

デザインと技術の向上は、実はこういう遊び心に裏打ちされていたりするんですね。

その4に続く


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