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事実を飛び越えられるのか?~マーシャルORIGIN20というフルチューブアンプを買った話~

「カレー味のウ○コか、ウ○コ味のカレーか」



究極の選択を迫られたときの手垢ベットリ系お馴染みのこのフレーズ。ただ自分はこのフレーズに違和感がある。なぜなら自分の場合

「ウ○コ味のカレー」一択だからだ。

そもそも、結局は「カレーとウ○コどっち食べる?」なんだから、ウ○コを食べるわけにはいかない。味は二の次だ。大事なことだからもう一度言う。カレー味でもウ○コはウ○コ。

事実を飛び越えることはできないのだ。





前回のnote初投稿がなかなか反響が多く、次はどんなこと書くんだろうって流れから、ウ○コを連発させちゃう男まっちです。


さて、最近新しいギターアンプを買いました。「マーシャル ORIGIN20H」という20wのフルチューブのアンプヘッドです。

そしてこのアンプで色々試したいということでレコーディングをしてみました。今回はその事について詳しく書きながら、支払った金額以上の価値があるからお得な買い物だったのだと自分を誉めてあげる時間にしたいと思います。



長年、実機はトランジスタ、レコーディングはアンプシミュレーターで満足していた私が、なぜここへきてフルチューブアンプを買ったのか。いくつか理由があります。

①環境が変わり以前より家で大きな音を出せるようになった。
②シアスタでスタジオに入る機会がなくなり、大きな音でギターを弾きたい欲が高まった。
③近年、小型のフルチューブアンプがどんどん発売され始めた。

といった感じです。

一応トランジスタのコンボアンプ、fenderのfrontman65というのも持っていてこいつはユニットをTonkerに改造してあり、こいつはこいつですごく良いアンプです。クリーンに関してはめっちゃ良い音がします。ライブでも十分使えるパワーもあります。

なので今回はフルチューブのヘッドアンプを買うことにしました。ORIGIN20Hにした理由はこんな感じです。

①ギリギリ家でもライブでも使えるパワー。
②これから先ずっと使える最後の1台にしても良いアンプ。
③ギターの個性とアンプの個性のバランス。


この動画は、自分がアンプを購入する際に参考にした動画なんですが、ちゃんとギターの音を残したままアンプの個性が良く出ているなという印象です。ここが一番の決め手になりました。



さぁそしてレコーディング用に適当に曲を作りました。コード進行とリズムパターンだけ決めてドラムを打ち込みベースを弾きました。そしてそこにORIGIN20でギターを入れます。

バッキングをLRで2本入れた時点でなんか思ってた以上にいい感じになっていたので、急遽歌詞とメロディも適当に付けて歌も歌っちゃえ!てな感じで、普通に曲として完成しました。全くそんなつもりもなかったのですが、2012年に発表したソロアルバム「BUSWAY」以来、約7年ぶりとなるまっちソロの新曲となったわけです。タイトルは「ミュージックマスター」です。(ヘッドフォン推奨)


なかなか良い音でギターが録れてるでしょ?バッキング2本は実際に部屋でアンプを鳴らしてマイクを立てて録音しています。マイクはSM57です。キャビネットは持っていないので、frontmanのスピーカーに繋いで音を出しています。

使用したギターはLのバッキングが日本製エピフォンのレスポール。中三の時にお年玉で買った19年の付き合いになるギターです。中身は全て改造してあるので、当時の芋っぽさの欠片もなく、ギブソンのレスポールより良い音します(まじです)

Rのバッキングはギブソンのノンリバースファイヤーバードです。これは金沢から酒田に引っ越す際、「金沢っぽいギターを買うぞ」ってことで手に入れたギターです。見た目もさることながら、音が意外にも良いんです。もしこっちでバンドするなら、このギターでいこうかなと思ってるくらいです。ミニハムいいですね!

そしてリードギターは、生涯の相棒fenderのストラトです。多分ヴィンテージシリーズだと思います。2011年あたりからメインでしたが最近知った事実がこちら。


このギターとうちの妻が同じ誕生日でした。一生のメインギターと決めていたので、これを知ったときは鳥肌ちゃんでした。
ちなみにリードはマイク録りではなく、アンプのバックパネルにあるDI.OUTから直接インターフェースに繋いで録りました。多分マイク録りよりも音が引っ込むだろうなと予想して、一番音抜けが良いこのギターをDI.OUTで出すことにしたのです。


ちなみにすべてアンプのつまみはこれで録りました。


どうだ!まいったか!笑

そして驚くのはまだ早いです。なんと、DAW側ではEQはもちろん、コンプもかけていません。録り音のままなのです!ちなみにドラムもベースも何もかかっていません。マスタートラックにだけプチマスタリング的にコンプをかけているだけです。それでこの音です。個人的にはかなり良い出来です。



そして思いました。その一番大きい要素は何かというと、マイク録りしたバッキング2本です。アンプシミュレーターで出したバッキング2本と、フルチューブをフルテンにしてマイク録りしたバッキング2本の差が、この聞きざわりの差になっているのは間違いないなと体感的に感じ取れました。


もちろんアンプシミュレーターがダメと言っているわけではなく、TPOです。実際AMPLITUBE4のソルダーノのシミュレーターなんかはめちゃめちゃ良い音出るので、近年のシアスタのレコーディングではほとんどの曲で使われてます。実際アンプ買ってからも使ってるし、これからもたくさん使わせていただくと思います。

でもやっぱり、元々は年間100本近くライブしてきたツアーバンドマンとしては、フルチューブアンプをしっかりドライブさせて、スピーカーを鳴らす。とにかく目の前で良い音がアンプから鳴っているという事実が、背中を押してパフォーマンスを上げてくれることを、体が覚えています。これはシミュレーターじゃなかなか出せないものだと改めて感じたのです。


元々音源なんてのは記録物です。「アルバム」=「ライブアルバム」です。今でこそ「アルバム」=「スタジオアルバム」ですが、元をたどればそちらがイレギュラーなのです。

良い音が鳴っているようにシミュレーションしていることは、実際そこで本当に良い音が鳴っているという事実を飛び越えられません。それはもはや、音質がどうとかそういうことではないのかもしれません。なぜなら


「カレーより美味しくても、カレー味のウ○コは食べられない」のです。




自分は高いキャビネットシミュレーターを使ったこともないし、kemperなんかも触ったことすらないです。なので偉そうなこといっても所詮個人の感想ですので。

そしてアンプシミュレーターをウ○コだと言っているわけではありませんので!アンプシミュレーター便利で大好きです!!これからもいっぱい使います!!アンプシミュレーター最高!!!



カレー味のウ○コ最低!! !

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