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新型コロナウイルスからみえるネット社会の弊害〜インフォデミックとは〜

今話題の新型コロナウイルスに関連して記事を一つ書いておこうと思う。今回新型コロナウイルスの感染の拡大に伴って、連日その話題で持ちきりとなり、リーマンショック以来の株価の低下、外出自粛、企業の倒産等につながっている。

それと同時に身近な所では思わぬ弊害が生じている。2月末、全国でトイレットペーパーの買い占めの発生である。これはSNS上でのデマがきっかけで発生した。また、現在では新型コロナウイルスをきっかけとした詐欺などが発生している。

WHOは2月、新型コロナウイルスの感染拡大とともに世界に「インフォデミック」の警戒を呼びかけた。

1.インフォデミッックとは

インフォデミックとは、情報(information)と感染症(Epidemic)を組み合わせた造語である。

ネットなどで噂やデマも含めて大量の情報が氾濫し、現実社会に影響を及ぼす現象を指す。

2.過去のインフォデミック事例

過去のインフォデミック事例で有名なのは、遡ると1923年関東大震災の際、外国人が暴徒化したというデマが広がり、多くの外国人が殺害された事件である。

2003年のコロナウイルスにより発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時にも、中国で都市封鎖に関する偽情報が拡散し、買い占めが多発している。

近年の事例でいうと、2011年の東日本大震災の時には各地で強盗や性犯罪が多発しているというデマ(1部実際に起きたものもあるだろうが)や2016年の熊本地震の際には動物園からライオンが脱走したという偽情報が拡散、投稿者が逮捕されたという事例があった。

これらの事例は情報の受け手側を陥れようとするデマによって発生した事例と、善意ある注意喚起によって発生した事例の2つに大別される。

3.インフォデミックの危険にどう立ち向かっていくべきなのか

SNS、インターネットを情報源として情報を集めることは非常に簡単で、素早く最新の情報を入手することができるし、現代に生きる私たちにとって欠かせないものである。

しかし、インターネット上で広まる情報というのはいつも意外性、刺激があるものである。当たり前、日常と変わらない情報というのは誰の目にも止まらないのである。そのため、母数からいうと非常に稀な事例であってもその一つの事例がが大きく取り上げられることによって全体の印象が大きく変わることはよくあることである。

今回のデマなどで世間が振り回されたという経験を忘れず、情報を鵜呑みにするのではなく、自分が信頼できる経験と情報源をもって、情報の信憑性を判断していくリテラシーが今後重要になってくるだろう。


最後に一つ書いている最中に気づいたことで、noteは新型コロナウイルスに関する記事を書いていると、厚生労働省や首相官邸のwebサイトで一次情報を確認して下さいという注意喚起が表示される!(流石インフォデミックの危険性を察知し、対処していますねnote......!)


また近々新型コロナウイルスに関する記事は気になったところがあれば書いていこうと思います。株価の動きあたりも記事にしたいですけどとんでもない量になりそうなので悩み中です。