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青年海外協力隊 活動編 #3「小学校初訪問」

 仕事が本格的に始まって1週目の今週は、大学のオフィス(職員室)にいることが多く、PISA2018のドミニカ共和国の結果(英語)と日本の結果を見比べながら読む日々。また、前任者のTallerの内容を見せてもらい、自分にできそうなTallerの内容を考えてみたり、いろんな人たちととにかく雑談したり。まだ人の名前も学校の仕組みもよくわかっていないので、何をすれば良いのかよくわからず、思いつくままに何かしているという感じの毎日です。

 そんな中、今日は大学のお隣にあるグアテマラ小学校(公立)に行ってきました。一緒にプロジェクトを進めている?らしく、大学生が教育実習に行ったり、大学の先生たちが授業の様子を見に行ったりしています。今日は、午前中に小学校の先生の所を訪れて挨拶をしてまわり、実習中の学生さんにも挨拶をしました。

 午後からは再度グアテマラ小学校へ大学の先生と一緒に授業を見に行きました。大学の先生にもらった評価の観点が書かれたシートを見ながら授業を参観させてもらったものの、評価をするどころの話ではありませんでした。
 理由は二つ。単純に評価の観点に書かれたスペイン語が半分くらいしかわからないという自分の問題。そして、授業が先生の一方的な話で終わっていて、子供たちが何の勉強をしているのか全くわかっていない様子であるという授業の進め方の問題。結局評価シートには何も書かず、気付いたことをメモしただけでした。  
 今日の授業を3時間分くらい見ただけでも、「もっとこうしたら良いのにな~」と思うことがたくさん。一生懸命先生が説明して、子供たちもそれに反応してはいるものの、一人の子供が先生に向かって話している時には、ほとんどの子供たちは遊んでいて、友達の話も先生の話も聞いていない。40分間くらいの授業なのに遅れて始まり、ほとんど先生が説明して、終わらなかった部分は宿題ね!で授業終了。などなど、授業の進め方の面でも、学級経営的な面でも、改善する余地がたくさんある気がしました。でも、ここぞという時に先生が注目を集めると、子供たちもきちんと聞いているし(短時間ではあるけど)、頑張っている子をほめたりしている所は良いな~と思いました。

 そして、これから先一番苦労するんじゃないかと思ったことは、授業改善のことでも、Tallerのことでも、子供たちのことでもなく、他の先生たち(大学の同僚も小学校の先生も含めて)との関係についてです。
 今日、ある授業の後に、大学の先生が、授業者である小学校の先生を呼んで、こう尋ねました。「今日の授業、自分でどう思う?」授業者の先生は最初にこやかに話をしていたのですが、大学の先生が「今日の授業で何をしたのか子供たちがわかっていなかった」「時間通りに授業が始まっていないのはなぜ?遅れた分を宿題にして、インターネットで調べてきて宿題を終わらせたって仕方がない」というような話を矢継ぎ早にすると、すごく苦い顔になってしまいました。
 大学の先生とこの小学校の先生がどのような関係かもわからないし、私自身がスペイン語を全て理解したわけでもないし、大学の先生も一生懸命気を遣って話していたのも分かります。でも、やっぱり授業の評価やアドバイスをするっていうのは、伝え方がとても難しいなと思いました。
 自分自身今日の授業を見て思うことはいっぱいあったし、大学に戻っていろいろ課題を話したりもしましたが、スペイン語の細かいニュアンスまで分からない中で、Tallerを含めて私の意見を伝えたり、授業に助言をしたりするのは本当に難しいなと改めて感じたところです。
 とにかく、今自分にできることは現状把握に努めること、人間関係をつくっていくこと、スペイン語をとにかく話すこと、これに尽きるかな。

 最後に、今日嬉しかったことを4つ。

① ご近所の同僚の先生にマンゴーをもらって、「いつでも遊びに来ていいのよ~」と言ってもらえたこと。

② 仲良くなった同僚にいろいろ日本のことについて聞かれて、どうにかこうにかスペイン語で答えられたこと。年齢を聞かれて、27歳って言ったら21歳くらいかと思ったと言われたけど。さすがに大学卒業して働いてたら、いくらなんでもそれは若すぎると言って大爆笑。

③ 今週講義にお邪魔させてもらったクラスの学生(女の子たち)が話しかけて来てくれて、次はいつ授業に来るの?とすごく楽しみにしてくれていること。

④ 初めて入った1年生の教室で、子供たちに抱き着かれたこと。かわいかった。(落ち着きはなかったけど。笑)

 明日は、ドミニカ共和国第二の都市サンティアゴにあるISFODOSUで活動する先輩隊員を訪ねます。活動についてもいろいろお話が聞けるといいなと思います。

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