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英語学習の「ながら聴き」について思うこと

「単語のながら聴きってどう思いますか?」

と、いただいた質問を掘り下げて、えすえすなりに思ったことを今回はまとめてみた。

専門的に言えばこうだよああだよ、というのはあると思うのだけれど、一個人的に思ったことを以下で書かせていただきます。


一時期「ながら聴き」ならぬ「聞き流し」をするだけで英語力上がるよ!みたいな謳い文句が先行してしまった(ように感じた)商品があったかと思う。

ただ、「聞き流し」だけで、「ながら聴き」だけで、英語力上がってったらその人って天才じゃね?っていうのが凡人えすえすが思う素朴な思いだ。

ただ、「聞き流し」にしても、「ながら聴き」にしても、
やらないよりはやったほうがまだマシではないか
とも感じている。

普段英語話者に触れる環境にいたり、ポッドキャストやニュースなどで英語をよく聴く人には当たり前過ぎて自覚がないかもしれないけれど、外国語の会話や音源などを意識しても無意識にでも聴く気がない人のほうが大半ではないだろうか。

そういう自分も、TOEICのリーディングを解きながらとか、何かしらの文字を打ち込んでいる最中に、Amazon Musicで見かけた「Kevin's English Room Podcast PLUS」や、YoutubeでUFCのFree FightをBGM代わりに流してさぎょるまで、英語を聴き流す習慣は無かったように思う。

もちろんTOEICのリスニングや、リーディング音声なども流していることはある。ただ、リーディングを解きながらリスニング音源を聴いているのが個人的には混沌としてしまったので、あえて別の何かを聴くことにしたのだった。

もちろん前述の通り、「聞き流し」だけで、「ながら聴き」だけで、英語力上がってったらその人って天才じゃね?っていう意見は変わらない。

じゃあどうすんの?ってなったら、

「聞き流し」や「ながら聴き」をフックにして、ひと手間ふた手間アウトプットを足してみるのはいかがだろう。

この手間を意識してみると、ただのBGMは英語力を上げるための教材に変わるのではないだろうか。

ひと手間とは
・動画で英語字幕ONできるなら字幕ONに変える、ときどきチラ見する
・聴きながら「ん?聴き取れない」と思った箇所を戻って聴き直してみる
・すんごい綺麗な響き〜と思った単語やフレーズを聴き取ってメモってみる
・あ、この単語TOEICの勉強でも出てきたわ、と感じたらそれをメモってみる
・やっぱTOEIC勉強頑張ってみるわ、と思い立ったらそっちに切り替える

今、単語の意味を把握してるか云々までは言及していない。
んでも、これだけでも「聞き流し」や「ながら聴き」にアウトプットが、次の行動がアクションが加わった、と捉えられないだろうか。

「聞き流し」や「ながら聴き」って一見ラクに感じるけど、ただ音声を受け取ってるだけのように思えるけど、他の人から見たらとてつもなく小さく見えるようなアウトプットを加えるだけで、立派な学びに変わっていくのだ

さらにもうふた手間加えると
・気になり拾った単語の意味をいったん思い出してみる
・分からない単語やフレーズの意味を調べる
・どういう音声を聴いていたのかを振り返る
・単語帳の音声でも何かしらをテーマにした音声でも、「あー結構聴いたやつ覚えてたわ」って所感や、「このテーマ聴きやすいかも、おもろい」的な聴いた感想をざっくりでもまとめてみる(日本語でおk)

ここまで来たら、もうただの「聞き流し」「ながら聴き」ではなくなっていますよね

全部をやろうとしなくてもいいし、気になった一つだけでも気に留めるだけで、”聴いていただけ”の時間とは言えなくなるのだ。

なお、TOEICの単語帳音声をさらーっと聴くだけ、的な後には
・聴いた部分を後から本で読む
・アプリや本の赤シートを使ったクイズ形式で、聴いた部分を振り返る
・本を開きながらまた聴く

これを1分からでも加えてみるだけで、ただの聴くだけから「気には留まる単語」がちらほら出てくる。

それを日によって聴くものを変えてみたり、英→日を日→英に変えてみるとか、アプローチを変えながら続けてみる。

何かをでっかくやろうとしなくていい、とにかく小さく続けてみるところから始めてみましょ?

なお、これを一回やってみたところで、「すぐ忘れるし覚えてられないからダリィ」って意見もまああるとは感じる。

そのへんはえすえす自身もよく忘れないようにしているのだけれど、

「すぐ忘れる前提で触れ続ける、覚えようとし続ける」のが大切。

これもあれです、一回で単語とか頻出フレーズ覚えられるって、いえずっと覚え続けるって天才ですか?です。

覚えられたら御の字くらいで、ラフに繰り返すつもりで始めるんです。

単語学習には終わりがない。もちろん熟語やかたまり(チャンク)、文章を読むとかもきっと終わりがない。

でも、その果てしなさを思うと精神的に足がすくみそうにもなる。

んだから少しでもやる気になったり続けられる勉強方法の一つに「聞き流し」「ながら聴き」を選んでもいいと思っているし、ただそこで気になるものから掘り下げちゃえば楽しみも学びも増すと思わない?と、いろいろを提案してしまうなうです。

ながら聴きだけで単語覚えました!とか、
問題解けるようになりました!とか、
長文読めるようになりました!はたまた英会話できるようになりました!
とかはマジで天才じゃね?って思いは変わりない。

(ってか英会話だったらまず話そうとしないと、口から言葉を出す練習しないと会話力自体上がらなくね?って、口ベタコミュ障気味の人間として思うのだけれどはてさて。
ええはい独り言から話す練習してたりします)

自分に合う手間を加えて、思い出すことで、また触れることで、定着する確率を上げていく。

でも、それが四六時中できれば御の字すぎる。

他にもやりたいことはあるし、時には仕事も忙しい。

予定も入れたいし、遊びたいし本も読みたいしドラマや動画も観たい。

その日常に、BGM代わりに英語を取り込み、

一日のうちに5分からでも振り返りの時間を取る。

いや10分とか15分とかレベルの、1日のうちの1パーセントは確保したいかなと思いつつ。

1%を甘く見ないで。続けるだけで、意識してやるだけで、確実に何かは積み上がるから。

時にそれは模試や試験を受けた結果に出ることもある。

思ってもみなかった結果で、応えてくれることはある。

その未来がどんな形で来るかなんて、その時にならないと分からないものだけれど、そこに向けてできることを少しずつ。

若干脱線気味な気もするけれど、何かしら英語学習の参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


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