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ショートショート小説

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300~600文字くらいの小説。日常の一コマを、美しく。
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【コラボ:写真×詩】きっと、その日が始まりだった

こんにちは! 作家デビューを目指して、日々執筆を進めている椿雪花です。 Instagramで、emina…

超短編|真夜中の二人は煙草を吹かす

 真夜中、マンションのベランダに出て、煙草を吹かしていた。  仕事で疲れた夜は、冷えたビ…

超短編|世界の終わりを知った日

 風の噂で、今日、世界が終わるのだと知った。  見晴らしのいい丘。丘の上から眺める、煌め…

超短編|寂しさを託した風船

 風船を飛ばそう。  提案したのは、誰だったか。  星空の下に集い、風船を手にしたわたし…

超短編|間違いなく、恋だった

 へにゃりと眉尻を下げた困り顔が、印象的な男の子だった。  わたしが彼の腕に触れても、困…

超短編|炬燵にアイスと

 炬燵の電源を入れて、クリーム色の炬燵カバーの中に、足を滑り込ませた。まだ冷えた空気だけ…

超短編|肌寒い朝に

 ひやりとした空気が、肌を突き刺す朝だった。  冬の朝の空気は、いつも澄んでいる気がする。澱んだ心を洗ってくれる感覚があって、好ましい。 「寒い寒い」と繰り返し、「冬は嫌いだ」と文句を口にする人たちは、わたしとは違う感覚で生きているのだろう。  隣で、両手に息を吹きかけている男もまた、わたしとは違う感覚を持っているのだろうか。  わたしの視線に気付いた男が、わたしを見て、にかりと笑った。 「寒いのは苦手でさ。春が恋しいよ」  ほんの少しの寂しさが、心臓を撫でる。男