【読書メモVol.01】コピーライティングとアイデアの発想法 ~クリエイターの思考のスタート地点~

持論だが、インプット > アウトプット、である。
というわけで読書の量を増やすことにした。
ネットは便利で、すぐ探していた情報にたどり着く。
一方で読書は知らなかった情報に思いがけず出会うことがある。
情報を新鮮なうちに記して頭に焼き付けたい。


今回の書籍

自分はデザイナーだが、言葉を書く機会が少なからずある。
今回、自社サービスにおいて重要な言葉を考える機会があり、いよいよ文章の書き方について勉強しなくてはならないな、という思いでこの一冊を手に取った。本書には著名なコピーライターがそのノウハウを寄せているのだが、驚くぐらい多くの方に共通点があった。それは
・まず書いてみる
・困ったらオリエンシートに立ち戻る
・さらに書いてみる
・辛くても書いてみる
といったことだった。

それってノウハウなの?と思う人もいるかもしれないが、個人的には、彼らの様な有名人が当たり前の様に苦しみ、もがき、その辛さの果てで言葉を捻り出している、ということが分かっただけでも勇気を貰えたし、それ以外の方法がない、ということが分かっただけでも大収穫だ。


一番共感したのは山口広輝氏の文章だった。
要約すると、
・広告ってジャマだなと思っていたのに、いざコピーを書く立場になった途端にみんな積極的に見てくれる!と勘違いしてしまう人が多い
・そうならないために引いた視点で捉えることが必要
それ自分です、と言いたくなる。引いた視点…

・広告をナンパとして考えた時に、自分は〜〜大学出身とか身長が高いとか自慢話をしても誰も聞く耳を持ってくれない、足を止めたくなる様な言葉を考えなくてはならない

・例えば新幹線でスノーレジャーに行ってもらいたい時、特急でゲレンデへ!とか真っ白にまっしぐら、とかいうコピーを書いてしまいがちだが、山口氏はこう考えた。
・人の感情を動かす様なコピーとはなにか?思わず人に伝えたくなる様な合言葉は何か?それでできたコピーは以下の一文であった。

「ぜんぶ雪のせいだ。」

おそらく誰もが冬になったら口にしたくなる言葉。
これは彼がこのような思考のもとに生み出したのか!と感動した。

何を言えば心を動かせるか、どう言えば伝わるか、どんな声色にしたら届きやすいか、といったことを考えるなど、極めて基本的なアドバイスに終始されてはいるもの、シンプルが故に心に刺さった。


プロにはプロなりのやり方がある。プロでも苦しみがある。
ならば素人でも素人なりのやり方を見つけて、プロに徹さなければ。
ひとまず明日はペンを動かしてみよう。
書かなければ始まらない。



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