【TOEFL iBT】85点→102点にあげるためにやったこと

皆さまこんにちは。フランスの博士課程に在籍している笹です。

久しぶりの更新になってしまい申し訳ありません。前の記事で予想していた通り、やはり自分は遅筆でした。

今回は海外博士課程に進学する上で一つの障壁となる、TOEFL iBTについてまとめていきます。

  1. 海外博士課程に必要な点数

  2. 海外博士課程向け奨学金に必要な点数

  3. TOEFL100点を取るまでの推移

  4. 効果的だった対策

の4つに分けて記述していきます。よろしくお願いします。


1.海外博士課程に必要な点数

皆さんが既に海外博士課程の入学要件を調べているならご存知かと思いますが、大学や研究所によって様々な要件が設けられています。

トップ大学になると120点中100点や105点が要求されることが多いです。セクションごとの分野を指定される場合もあり、特定の分野が苦手だと苦労する場合もあります。自分の場合はライティング24点を最後まで取ることができずに一つの大学を諦めることもありました。

ですが、ほとんどの大学は80点くらいで許容される印象です。ヨーロッパだとヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)を使用して指定されることも多く、B2レベルの72点かC1レベルの95点を求められることが多かったです。


2.海外博士向け奨学金に必要な点数

続いて奨学金の必要要件です。
奨学金で最も規模が大きいであろうJASSOの奨学金が100点を要求しているので、100点を取らざるを得ません。なお、これは2022年時点での情報です。今後変わるかもしれないので、よく調べてください。

他にもTOEFLの要求点数を明示している奨学金もありますが、100点よりは高くないです。ですので、100点をとれば奨学金の申請に関しては問題ありません。


3.TOEFL100点を取るまでの推移

では、筆者が実際に何点を取得したのかをお話しします。

2020年12月 85 (R29, L20, S16, W20)
2021年4月 99 (R28, L29, S19, W23)
2021年7月 96 (R25, L28, S23, W20)
2021年8月 102 (R30, L26, S23, W23)

計4回受験して、最終的に102点を取得しました。

各セクションの点数を見ていただけるとわかりますが、リーディングとリスニングは最初から問題ではありませんでした。受験英語やTOEICなどの英語試験の経験でなんとかなりました。学術的・論理的な論調が多く、馴染みやすいのが良かったのかもしれません。

問題はスピーキングとライティングで、これらは単純に経験不足でした。ライティングは最後まで大きく伸びることはなかったのですが、スピーキングは16点→23点と大きく伸ばすことができました。というわけで、次の項目では、主にスピーキングについて書いていきます。


4.効果的だった対策

・リーディングとリスニング

リーディングとリスニングに関しては、TOEFL iBTの公式問題集を数回分解くことで感覚を身につけました。リーディングの時間配分の感覚を養えたのが良かったです。これだけは時間を測りながら実際に問題演習をしないと身につきません。

・スピーキング

一番の鬼門でした。これは英語を話す能力というより、TOEFL iBTのスピーキングのための特殊能力を問われていると思った方が良いです。

何かの質問をされて、短い準備時間の後に短い回答時間で答えを述べるという形式です。
冷静に考えると分かりますが、日本語で受け答えしたとしても論理的な答えを用意するのは至難の技です。その上慣れない英語で回答しないといけないので、対策をしなかった最初の受験では、回答時間の半分以上「あー……」と言うだけになってしまいました。
流石にそうはならないだろ!と思うかもしれませんが、やってみるとほとんどの人がなると思います。ですので、特殊な訓練が必要です。

ではどのような対策を講じたかですが、いくつかあるので箇条書きでまとめます。

  • テンプレートを用意する

これが一番効果的だと思います。
インターネットを検索するとテンプレートがたくさん出てきます。
「私は〜〜と考えます。
一つ目の理由は〜〜。
二つ目の理由は〜〜。
以上の理由から〜〜です。」
といった感じです。
これに当てはめる内容を考えれば良いので、実際に発言する内容のうち、その場で用意する割合を減らすことができます。

"テンプレートを使ってる感"が出てしまうので、30点に近い高得点を取ることは難しいと思いますが、23点は取ることができます。

  • 自分に合う攻略方法を見つける

練習の段階では、色々試行錯誤するのが良いと思います。
自分の場合は、質問を聞きながら回答のピースになる表現を紙に書き出すのが効果的でした。先ほどのテンプレートと併せて、話しながら考える量を減らすのが目的です。テンプレートと書き出した表現をパズル感覚で組み合わせて、足りない部分を気合いで補う感じです。考えながらその場で話すよりも文法が正確になるのが一番のメリットでした。
自分の肌に合っていたので、この作戦を採用することにしました。

  • ひたすら演習する

作戦を決めたら、ひたすら練習を積みました。こればっかりは数をこなすしかないです。改めて言いますが、英語を話す能力ではなく、TOEFL iBTスピーキングセクションのための特殊能力を養う必要があります。ですので、英会話教室に通っても意味がありません(DMM英会話も試しましたが、楽しかっただけで意味はなかったです)。なお、DMM英会話にはTOEFL iBTに特化したレッスンもありましたが、講師によって試験への理解度が全然違うのでほとんどの場合当てになりませんでした。

ただただ同形式の問題を解いてください。本当にこれしかないです。
60秒間それっぽいことを話せるようになれば23点を取ることができます。

・ライティング

ライティングに関しても色々試行錯誤しましたが、点数が改善することはありませんでした。ですので書けることがあまりないです。

そこ中でも役に立ったと思えたのは、スピーキング同様テンプレートを用意することです。これもググればたくさん出てきます。
文字数は多ければ多いほど良いらしいので、自動的に文字数を稼げるテンプレートを用意しておくのは効果的です。


まとめ

海外博士進学・奨学金申請に必要なTOEFL iBTな点数と、実際に100点を越えるためにやったことをまとめました。

80点〜100点くらいの実力を持っている方には役に立つと思います。それくらいの点数を持っていて伸び悩んでいる方は、コメントをくだされば何かしらのアドバイスをできると思います。お気軽にお知らせください。

では、また次の投稿でお会いしましょう!


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