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ストレッチの効果

こんばんは、SS-4 factoryです。
私たちは理学療法士4名から作られた団体です。

各々の得意分野について毎週土曜日の夜に配信を行っています。
短編やシリーズでも配信しているので、毎週お楽しみに!!

記事をご覧になって下さり、誠に有難う御座います。


運動の前後や、健康維持の目的でストレッチを取り入れている方は、沢山います。


小学生の体育の時間で、なんとなく知っていくストレッチ。
どうやって覚えたかも、本当の効果も教えられないまま、日本全国に浸透していますね。
ストレッチくらいならできる。
と思って、運動を取り入れる際の第一歩としている方もいると思います。

ですが、本当にそのストレッチは正しいのでしょうか。

今回は、「正しいストレッチとその効果」
について
綴っていこうと思います。


1.運動前のストレッチ

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ストレッチを行う場合に、1番多くみられるのが
運動前にストレッチをすること。


多くの場合、怪我の予防が主な目的だと思います。

しかし、よく考えてみて下さい。
同じストレッチを同じ時間したとしても、怪我をする人としない人がいますよね。また怪我をする人はだいたい同じで何度も繰り返し怪我したりします。



運動前のストレッチは、本当に怪我の予防に繋がるのでしょうか??



海外の論文では、運動前のストレッチでは
運動のパフォーマンスを下げ、怪我率を高める。

なんて報告が10年前から出回っているそう。


私達が調べた論文

ストレッチングのエビデンス 市橋則明 



には、傷害予防効果は有意差は見られない。

とされており、運動前にストレッチを行う事が良いというのは、どうやら違うようですね。

ただ、怪我の予防には
「筋肉の柔らかさ」


では無く


「関節可動域」

が関与しているそうです。



要は、どれだけ関節が曲がったり伸びだりするか

が重要という事ですね。


ストレッチをする事で、関節可動域を増大させることはできると思いますが

ストレッチングにより筋力が低下するという報告もあるので
運動前にストレッチをするのでは無く、運動をする時には、充分な「関節可動域」を確保する事が大切なようですね

運動前に行う準備体操は
・ジョギング
・ジャンプ
・腕回し

など、体を動かしながらできる項目にすると良いかもしれませんね。


2.ストレッチにダイエット効果はあるの?

こちらも最近、話題になっています。

ダイエットに1番簡単なのは

食事制限をしてジョギングすることですが

それがきついんです。

そのため、自分にもできる項目として
頭に浮かぶのがストレッチで

ネットにもチラホラダイエット目的のストレッチを紹介している記事もあって

信じてやってしまうんですよね。

実際

報告されている文献をみても
ストレッチで分かっていることは
深部体温が0.1℃上昇すること。

という、なんとも言えない報告でした。

しかし、
身体の柔らかさは、カロリー消費に影響するそうで
柔軟性の高いランナーほど、エネルギー消費が多いという報告があります。

すなわち


柔軟性が高い方が燃費が悪い



という事ですね。

もしかしたら、ストレッチをしながら日常生活を送っていると、いつもより燃費が悪いわけですから
痩せやすくなる


かもしれないですね。


ただ、日常生活レベルの活動自体がそこまでエネルギー消費をしないので、多くの体重減少は考えられません。


これらの報告をみても、ストレッチ自体にダイエット効果は無いが

周り回って、ダイエット効果に繋がる身体は作れる

かも?

というところくらいですね。


3.ストレッチをしていいことはあるの?

ここまで1.2のパートで綴ってきた内容は
どれもネガティブな要素

ストレッチなんて意味ないじゃん....

そう思う人も大勢いると思いますが..


ストレッチには、良い報告もあります。

週3回×10週間のストレッチで
運動能力の数値が向上したという報告もあります。
この際、筋肉量が増えたことは、明らかになっていません。
筋肉は、伸びて縮む時に力を発揮します。
輪ゴムと同じで、沢山伸ばせば伸ばすだけ強い力を発揮できますので、その効果があったのかもしれませんね。



運動するための土台作り


として、ストレッチをすることは良いと思います。




また、ストレッチにはリラクゼーション効果があるとの報告もあるため
寝る前のストレッチには睡眠の質を改善できる可能性もあります。


肥満と睡眠不足には大きな関連もあるそうなので、
寝る前にストレッチをすることで、睡眠の質を改善できるかもしれません。


4.まとめ

色々な文献を漁りましたが
ストレッチは怪我の予防ができたり
痩せたりするような

とてつもなく素晴らしいもの
という訳では無いみたいです。

しかし、習慣的にストレッチをすることで、関節可動域が増大したり良い睡眠ができる可能性があったりと

周り回って様々な効果をもたらしてくれる事も
わかりましたね。


ストレッチは、あくまで運動するための土台作りに必要なもの

という考えが1番なのかもしれませんね。

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