お金のない世の中 2

お金のない世の中について
高校の頃から考えてきた。

お金の働きは主に3つある。

1つ、交換手段として。
   (売買などの仲立ち)
2つ、ものごとの価値基準。
   (値打ち決める)
3つ、財産として
   (腐敗しない財産)

交換手段は絶対に必要。これはなくせない。
(物々交換では効率が悪すぎる)
価値の基準も必要。これもなくせない。
(ただし、お金以外に多様な基準がある)

お金が財産になる性質。
お金は時とともに腐敗や劣化しないため,
貯えたり、貸して利息をとったり、
蓄財が可能となる。

お金の甚だしい偏在、格差が、
現在社会の最大課題だと私は思う。

お金がない世の中になれば、と
私が考えるとき、
お金が財産となる、この性質をなくすことができれば、
お金がなくなるのと同じだ。

それは、実に簡単。
歴史上も様々な場で実験され、成功している。

ゲゼルが考えた減額通貨である。
時とともに減額していく通貨。

20世紀の初めころ、
大不況に襲われた地方があった。
ものを作っても売れない。
お金は貴重なので、
人々は最後の最期までお金を使おうとしない。
売れないので、生産はストップする。
もちろん、売れないから人々は所得がなくなる。
生活ができない。

そこで自治体が減額していく通貨を発行した。
この通貨は一年経つと、半額以下になる。
早く使わないと損をする。
そのため、この通貨を手に入れた人々は、
すぐに必要な物品購入に通貨を使った。

通貨というものは、
早く使用され、人々の間を巡っていくほど、
世の中の経済活動を活発にする。

売れるから作る。
作るから収入が増える。
収入が増えるから買おうとする気持ちになる。

その結果、自治体は不況から回復。

続く、

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