小匙の書室101 書店がなくなるということ
前回、「100回目を迎えたー! わーい!!」なんてことを記事に書いていたのに、その次には「書店がなくなること……」なんて暗い話題に移るのを、お許しください。
書店というのは、数年前に比べて足場が不安定な場所になりつつあるように思います。
電子書籍やオンライン通販が市民権を得てから、加速度的に書店が潰れているように私は感じるのです。
SNSなんかで「どこどこの書店が潰れた」「あこあこの書店が閉店するらしい」と目にしていて、いずれは私の住まう県のあの書店もこの書店も潰れちゃうのかな……なんて憂いたのですが。
まさか立て続けに、知っている書店が閉店するとは。
いや、もう、びっくりでしたよ。
SNSで閉店のお知らせを目にした瞬間、頭上で「ガーン」と鐘を鳴らすような音が聞こえるくらいには衝撃でした。
一つはサイン本をよく入荷したり、文庫本に関しても帯がきちんと巻かれていたり、推している書籍のポップが見事だったりした書店なので、すごくすごくショックです。
この発表がある前から、どうにかして書店にお金を落とそうと、それこそ本屋大賞ノミネートが発表されたら単行本をまとめて買ったり、文庫もちょこちょこ帯付きを集めるために買っていたりしたのですが……それでもやはり抗えなかったのか……。悔しいです。
どうにかして書店が残る方法はないものなのでしょうか。
オリジナルブックカバーや栞の配布など、書店でなければ貰えない特典はあるものの、それだけではカバーし切れないのだなあと痛感させられます。
書店員ではなくいち読者として、紙書籍が好きな者として、書店へ出向くのが好きな者として、どうすれば閉店を回避できるのだろうかと考えてしまいます。
まあ結局のところ、私にできるのはその他書店を応援し続けることなのかしら……。
なにはともあれ身近な場所が減っていくというのは悲しいものです。
今回は、読書家の悲嘆をぽつりと溢し。
次回以降はまたいつものように本のことをお話ししていければと思います📚
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