小匙の書室38 ミステリ界、騒然とする。
もう、このタイトルでピンと来た方もいるでしょう。
ええ、そうです。
あれは、12/15のことでした──。
ミステリのレジェンド、綾辻行人先生のXにて一枚の画像がポストされました。
これは一体なんなのか、考えるまでもありません。
本格ミステリ好きなら知らない人はいない、あの、館。
そう。かの有名建築家、中村青司が角島に建てた十角館です。(右下に署名がありますね)
また「某社の某氏から〜」というコメントも併せ、このポストに対してファンの間では様々な憶測が囁かれました。
コミカライズの続編か?
アニメ化されるのか?
よもや現実に建築するのか?
はたまたそれらとは関係のない告知が?
ぷいぷいが関係しているのか?
以前にも東京メトロで「十角館の殺人 新装改訂版」×ぷいぷいモルカーとのコラボステッカーが掲載される際、綾辻先生は事前にどこか匂わせるような告知をしていたんですよね。
だから私としては、また何かのコラボなり十角館が盛り上がるようなちょっとしたお知らせがあるのかなと思っていたのです。
ま、明日になれば全てわかる。
今日は早く寝よう。
そうして眠りに落ち──。
翌日。
寝ぼけ眼をこすりながらXを確認した私は。
👀 👀 👀 👀 👀 👀(あまりの衝撃に声が出ない。眠気が覚める)
😌スッ…(何かの見間違いか?)
😉チラッ…(きっとそうだ、よく見てみよう)
👀 👀 👀 👀 👀 👀‼️‼️‼️(あまりの衝撃に叫びそうになる)
十角館の殺人、Huluにて、実写化。
ええええええ!!!!
と、私の胸の内は荒れ狂いました。ちょっとしたお知らせどころの話ではない!!!
アニメ化ですら「やるにしてもどうやって?」と騒めきかねないのに、それを飛び越えて実写……実写化!!!???
公式にポストされるやXは混乱歓喜悲鳴混じるお祭り騒ぎとなり、
なんとトレンド入り!!!(画像では3位ですがいっときは1位にまで躍り出ていました)
いやはや、どれだけこの情報のもたらす破壊力が大きいのか実感しますね。
十角館は今もなお本格ミステリを牽引する作品であり、私が本格ミステリの畑を歩く最初の一冊としていろんなサイトを巡って選んだのも本作でした。
それから続く〈館シリーズ〉は現在のミステリ作家ならびにミステリの題名にも大きな影響を与え、日本のミステリ史において決してなくてはならない作品であります。
私自身、ミステリの新人賞やこの先発売されるミステリで「◯◯館の殺人」と目にすれば、すぐに詳細を調べてしまうほどには沼っています。
さあ、ここまでで「実はまだ原作読んでいないんだよね」というあなた!
余計な情報を入れてしまう前に原作を読みましょう!!
いや、小説はあんまり得意じゃなくて……。
というならば、
コミカライズされた十角館の殺人を読みましょう!
全5巻。
あくまでも私の意見ですが、コミカライズは既読勢をも唸らせる完成度だと思います。
さあさあ、そうして3月の22日、そのトリックの行方を一緒に目の当たりにしませんか?
あ、そのためにはHuluに入らなきゃね……日が近づいたら加入しようと思います。
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