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小匙の書室257 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞 一次通過作(2回目)


 一次通過作発表の2回目……2回目?

 8/7に福ミスの公式Xで投稿されたポストに、私は一瞬、混乱しました。
 なんといっても二次通過作の発表ではなく、二度目の一次通過作発表が行われたのですから。

 これは何かというと、既存の一次通過22作品に加え、

 ・メシアの十三階段(相沢くろす)
 ・失意の星座(大和川義之)

 の2作品が通過作となったのです。
 そして8月中旬には3回目の一次選考が行われ、同時に最終一次選考結果もまた発表……と、私が知る他の賞と比べて二次へ進める可能性が高い賞、それが『ばらのまち福山ミステリー文学新人賞』なのでした。

 過去にはこの2回目の選考結果発表で加わった、

 幻の彼女(酒本歩 著)
 が受賞したこともあるそうで、私は「これは先行きの全く予想できないレースだぞ……」と唸るのでした。

 さて。今回仲間に加わった2作品について、ですが。
 (どのような内容かはわからないけれど)いつもと同じように、私なりに勝手に予想してコメントをしていこうと思います。
 ※あくまでも想像に次ぐ想像ですので、ご容赦ください。

 メシアの十三階段/相沢くろす
 メシア=救世主。十三階段=絞首台。
 およそ救世主とは真逆の単語の組み合わせです。
 「救世主が実は冤罪でそれを晴らす」みたいなリーガル&ヒューマンドラマなのか、「救世主と思われていた好人物が実は──」みたいなシリアスなのか。はたまた……。
 こうした矛盾タイトルというのは、それだけで想像が大きく膨らみます

 失意の星座/大和川義之
 今日までに数々上梓されているミステリには、時に作品の象徴となるモチーフがあります。
 それは例えば花であったり神話や聖書であったり、そして星であったり
 天文を扱ったミステリなのか、あるいは星座が何かのメタファーなのか。
 「失意の」のように、やや堅い言葉がタイトルに踊っていると、社会派ミステリを浮かべる私なのでした……。


 というわけで、追加された2作品についてコメントを寄せました。
 8月中旬に一次最終選考結果が出るので、そのときにまた記事にできたらいいなと思います(場合によっては『つぶやき』で投稿するかもしれません)。

 果たして今回、受賞作は出るのか。
 最終的な結果は10月なので、それまでドキドキしますね。

 ここまでお読みくださりありがとうございました📚

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