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ほくろ除去をしたいと思ったので調べる【保険適用?クリニック?】

筆者は身体の目立つところにほくろがあります。
あまり気にしてなかったのですが、年々大きく隆起してきている気がするので、除去しようかな?と思い始めました。

ほくろって何?色素細胞母斑とは?

ほくろは、医学的には「色素性母斑(しきそせいぼはん/melanocytic nevus)」に分類されるもので、色素細胞が増える皮膚良性腫瘍(できもの)の中でも小さなものが「ほくろ」とよばれます。

メラニン色素を作る細胞である「メラノサイト」が変化した母斑細胞が表皮と真皮の境目もしくは真皮の中に集まってできたものがほくろです。
母斑細胞が増えるのは紫外線が影響すると考えられていますが、はっきりとした原因はまだ分かっていません。

ほくろは3歳〜20歳くらいまでに発生し、通常6ミリ以内であることが多く、褐色から黒色までの色素班のもの、隆起しているものや平坦なもの、時には毛が生えたりするももあります。

またほくろは加齢により膨らむことがあり、膨らんだほくろの色が薄くなることもよくあります。
顔では丸く、身体ではいぼのようになりやすく、やわらかいのが特徴です。

小さな色素性母斑は悪性化することは少ないですが、巨大色素性母斑は悪性化する可能性があるため、適切な観察や治療が必要です。
また一般に足の裏や手のひらのほくろも悪性化しやすいと言われますが、頻度は高くありません。

ただ次第に大きくなる、色や形状がいびつ、傷ができて治らないなどは悪性化の可能性があります。

メラノーマとは?ほくろは癌になる?

ほくろ自体が悪性化してがんになることはほとんどありませんが、メラニン色素を作り出すことのあるメラノーマ(悪性黒色腫)という皮膚がんと混同されることがあります。

メラノーマをチェックするためのポイントが以下の「ABCDE」の5つです。

A(Asynmmetry):左右非対称、いびつな形
B(Border):輪郭がはっきりしない
C(Color):黒や茶色など色がまちまち
D(Diameter):直径6mm以上の大きさE(Evolving):最近大きくなった、広がる、形や色などが変化する

ただほくろとメラノーマは自己判断できるものではないので、心配な場合は早めに受診がおすすめです。

赤いほくろ?老人性血管腫とは?

赤いほくろのような「老人性血管腫(ルビースポット)」は、皮膚の中の毛細血管が増殖してできたもので、身体中どこにでもできるのが特徴です。

30歳ころからでき始める方が多く、はじめは平らですが、加齢に伴い膨らむこともあります。

基本的には放置しても問題ないですが、毛細血管のかたまりなので傷つくと血が止まりにくいこともあります。

ほくろ除去方法の種類

ほくろを消すためには、「レーザー・光治療で取る方法」と「メスで切除する方法」など専門的な治療が基本的には必要です。

①炭酸ガス(CO2)レーザー法

ほくろ除去でもっとも一般的に用いられるレーザーが炭酸ガスレーザーです。

ほくろにレーザーを照射する際に発生する熱によってホクロ細胞とメラニン色素を気化して飛ばす(蒸散させる)ことができます。
ほくろだけでなくイボ、ウオノメ、隆起したアザなどの除去にも有効です。

炭酸ガスレーザーで除去した後は、その後かさぶたとなり、1~2週間後には自然にはがれていきます。
まれにほくろ細胞が深部にまで至る場合は再発するケースもあります。

炭酸ガスレーザーのメリット
・出血がほとんど起こらない
・簡単な施術のため短時間でできる
・一度に多数除去する場合に適している
・色素沈着などの施術痕を最小限に抑えられる

炭酸ガスレーザーのメリット

レーザー治療は他にも、特定された色素だけに反応し吸収するYAGレーザー(ヤグレーザー)やメラニン色素の吸収率が高い波長帯を持つQスイッチルビーレーザー、ピコレーザーなどがあります。

②電気分解法(電気蒸散法/電気メス/アブレーション)

電気メスでほくろの表面を削り取り、表皮内のほくろ細胞を焼灼する方法です。
焼灼後は少しくぼみますが、軟膏塗布後、各種テ-プで保護したり、ハイドロコロイド被覆材で2週間ほど被覆すると、皮膚の再生により徐々に目立たなくなります。

電気分解法のメリット
・直径5mm前後の盛り上がったほくろや切開が難しい箇所のほくろに適している
・術中の出血はほとんどない

電気分解法のメリット

メスを使った治療には、ラジオ波のエネルギーでほくろを削りとって治療するラジオ波メスなどもあるようです。

③切除法(切除縫合法)

局所麻酔を行い、ほくろをメスで切除した後、周囲の皮膚を引き寄せて直線状に縫合をして、一定期間経過後抜糸をします。

縫い目に緊張がかかっていると傷あとが少しづつ広がって目立ってくることがあるので、一定の期間テーピングをおこなうことがあります。
紫外線による色素沈着が起こりやすいので配慮が必要です。

切除縫合法のメリット
・完全除去が前提のため、再発のリスクをおさえられる
・傷の自然閉鎖を待つよりも早く治癒する
・凹みが残りづらいため比較的大きなほくろ(直径5mm以上)に適している
・悪性黒色腫(メラノーマ)の除去にも有効

切除縫合法のメリット

④くり抜き法

メスを用いて、ほくろを円形にくり抜く方法です。皮膚に開いた穴は通常では縫合せず、自然にふさがるのを待ちます。

ほくろの大きさにもよりますが、傷が完全にふさがるには1~2週間ほどかかります。

くり抜き法のメリット
・切除縫合法ではゆがみによる変形が生じやすい鼻などの部位に適している
・熱損傷がない
・切除した組織の病理診断(皮膚がんの疑いがある場合など)が確実におこなえる

くり抜き法のメリット

ほくろ除去のデメリット

ほくろを除去することで、治療跡や皮膚の陥没などが残ることがあります。
赤みや黒ずみが消えるのに術後半年ほどかかる場合もあります。

またほくろの大きさや深さによって、数回治療を行う必要があったり、母斑細胞がミクロレベルで毛穴に残りほくろが再発する可能性もゼロではありません。
患部がみみず腫れのようなケロイドが生じたりすることもあります。

ほくろは基本的には悪性化しないため、気にならなければ除去する必要はありません。 

除去のタイミング【秋・冬がベスト】

ホクロ除去後の紫外線の影響を避けるためには、日照時間が短く、紫外線量の少ない季節に施術を受けるのがベストです。

ほくろ除去治療の相場

ほくろ除去の費用は、ほくろの位置や大きさ、施術方法などによって決まります。 

1mmサイズのほくろ除去治療には、レーザー治療を行うことが多く、相場は5,000〜10,000円です。

2〜5mm程度の大きさのほくろ除去の場合は、電気メスやくりぬき法を行うことが多く、相場は4,000〜25,000円前後が相場目安となっています。

6mmサイズ以上の大きなほくろ除去は、切開縫合法で施術することがほとんどで、相場は、15,000〜120,000円ほどになります。

保険適用になるケース

悪性腫瘍のほくろと判断された場合や、マスクに引っ掛かったりヒゲ剃りをする時に痛かったりなど、日常生活に支障が出るほくろも対象となる場合は保険適用になるケースがあります。

保険診療でほくろを除去する際は、くり抜き法や切除縫合法などの施術がおこなわれ、2cm未満のほくろであれば約5,000円前後、4cm以上の場合でも13,000円程度が相場(自己負担3割の場合)です。
別途、病理検査代として3,000円程度かかるのが一般的です。

保険診療でほくろ除去施術をする場合のデメリットとしては治療期間が長くなる可能性があることが挙げられます。

クリニックの選び方

ほくろの大きさで治療方法が異なるようなので、クリニックの選び方(保険適用かどうかも含めて)は、筆者のほくろの大きさで考えていきたいと思います。

除去したいほくろについて
・(多分)5㍉程度
・盛り上がっている
・2箇所

除去したいほくろについて

これまでのことを考えると、筆者のケースでは
・レーザー治療(炭酸ガスレーザー)
・電気分解法
・くり抜き法

のいずれかの処置が妥当だと思われます。

電気分解法の場合
・初診料 約3,000円
・除去 5,610円(2~4mm未満)または7,590円(4~6mm未満)
-合計 約15,000〜20,000円

電気分解法の場合

↑グランクリニックさんの値段設定より計算しました。

電気分解法保険適用(3割負担)の場合
・初診料 約3,000円
・除去 約8,000円(露出部2㎝未満)
-合計 約20,000円

電気分解法保険適用(3割負担)の場合

▽参考にした記事(名古屋とありますが誰でも参考になります。筆者は前半のクリニックの選び方の部分を参考にしました。)

電気メスでほくろ除去してきた!【レポ】

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