見出し画像

人生に疲れたので初めて女ひとり旅をしてみた

何もしたくない、疲れた。

とふと思った。


洗濯をする、食器を洗う、ゴミを捨てる、掃除をする、化粧を落として寝る、そんな当たり前のことが当たり前にできないくらいに疲れた。

全部を投げ出してしまいたかった。

お金がない、時間がない、生きる為には働かなきゃいけない、余裕のある暮らしはできない、そろそろ貯金もしなきゃいけない、

いやいや、

投げ出しちゃえよ。

1日限定で。

そうだ、旅に出よう!!


というわけで、人生初女ひとり旅にいってきました。


ずっとやってみたかったひとり旅、本当の本当に思いつきなので、いかんせん何も計画を立てていない。

行き先を色々調べていたら出てきたのが『葉山』

聞いたことはあるけどどこかはわからない、ただ、どうやら海があるらしい。ここにしよう!!


〜この旅のルール〜

・なるべく調べない、思うがまま無計画に動く

・やりたいと思ったことは全部やる

・お金を惜しみなく使う

・怖がらない。好奇心だけで動く


無計画が怖い私ですがとりあえず最寄り駅→葉山駅までの乗り換えルートだけ調べて出発しようと思ったら……

画像1

葉山駅、ないやん。


どうやら逗子駅が最寄りらしい。

本気の本気でそのくらい無知で無計画に行きます。

まずはLINEの通知をオフにして、通勤とは違うアウターを身につけて、

画像3

まぶしい。疲れた表情をしながら出発。

12:30、スタート地点である新小岩駅へと到着。

まず一つめのやりたいこと。

画像2

人生初めて、グリーン車に乗ります。

suicaがグリーン券になるんですね!

全てが未知の体験。

そして、12:38発の逗子行へ乗車。

画像4

迷わず2階建ての2階に乗車。

普通に新幹線!!!地元帰れちゃうよ!!

………ん?

画像5

上………を向くと

画像6

すげええええええええ!!!!!!

suicaマークにかざすとランプが緑に変わりました。

こうやってグリーン券の有無を管理してるんですね。

こりゃ誰もちょろまかせませんね、すごい。


総武快速線圏内は地下が多いのでここからが本番。

画像7

さて、横須賀線の景色を楽しみます。

乗車時間は1時間20分、いつもならSNSに常駐してますが今日はSNSも絶って旅をしていきます。

ここからしばらく高いビルが続く景色でしたがあっと言う間に新川崎駅。

神奈川ってこんなに近いの………?????

上京して早丸5年、いつかは横浜なんかにも観光に行きたいけれど葛飾区からは遠いし…なんて理由をつけて引きこもってた私……。

横浜でほかの乗客は皆降りてしまいました。

画像8

だいぶのどかになってきました。

そして眩しいくらい天気が良い!!

それだけで気分も晴れやか。

何故だか花粉症もひどくなってきた気がする。

車両を独り占めしながらくしゃみを連発するのも一興。


そして、ついに。


画像9

14時、逗子に到着。


ここからはバス、という情報だけは得ているのでバス停を探す。

なんと葉山行が複数ある。

私は一番海がみたい。


なのでフィーリングで『海岸回り』と書いてある逗12葉山行に乗ることに。


が、


あと15分来ない!!!!


画像11


バス停のベンチに座りながらぼーっと人間観察をしていました。

出発前は人がなんとなく怖かったけれど、ここを歩いてる地元の方々は私のことなんて絶対に一ミリも知らない。

その事実に安心感を覚え、どんどんワクワクしてきた。

画像10

きた!長いバスだ!!!

そして整理券で後払いの、田舎と同じ懐かしい方式のバスだ。

乗客大半が地元の人、ちらほら遠方から遊びに来たであろうカップルがいた。


左側の列にワクワクしながら座った。


しばらくすると、右側に海が見えてきた!!

左側に座ってしまったことをとても後悔した(なので、写真は撮れず)

初めて見る葉山の海はとてもキラキラしていた。

まるで上京したて、新生活にワクワクしていたあの時の私の瞳のように(?)


海のキラキラにとても絵になる美人なお姉さん。

1人だし、仕事中ではなさそうだな、なんて見ていたら降りるべき停留所で降車ボタンを押し忘れていた。

「ごめんなさい!降ります!!」

と慌てて入り口から降りようとする。

「あ、前が出口ですよ!」

運転手さんにいわれ慌てて出口に行くも後精算ということを忘れてそのまま降りようとして笑っていた。


きっとあのお姉さんも私と一緒なんだな、なんて内心思いながら、


私はどこで降りるの????


わからない。何故なら、調べていないから。

とりあえず終点の葉山で降りれば間違いなさそう!とフィーリングで終点までいくことに決めました。

途中おしゃれなお店がたくさんあるな、なんて思いながら、14時30分、到着。



画像12

ここどこよ。海どこいったよ。

森やん。


通ってきた道には海があったはずなので、とりあえずテキトーに歩いてみた。

画像13

絶対ここだ!

画像14

なんだか懐かしい素敵なポストを発見。

自分を信じて歩いて行くとSUPショップが。

画像15

間違いなく、海に近づいている!!!(勘)


画像16

海きたーーー!!!!!


思ったより綺麗だし、キラキラだし、なにより人が多い。

この時期の海なら1人になれるかも、なんて正直なめてた。

とりあえず砂浜を歩いてみる。

画像17

画像18

気持ちがいい。

(出発時あんなに疲れていたのに、今見返したら笑ってる)

そのままずっと歩いてみる。

画像19

気づいたらめちゃくちゃ歩いてた。

一番奥の階段のところから、歩いてきた。

道中みんな楽しそうでしあわせそうでほっこりした。

荒んでいたはずなのに、ほっこりできるくらいメンタルが回復していた。

画像20

階段を発見。登ってみよう。

画像21

しばらく道路を歩くとまた海に出た。

テトラポットだ!!!

子供達が元気に遊んでいて、臆病な私は転んで頭を打って死んだらどうしようって怖がって今まで一度も登ったことがないな、って考えていた。

子供達に紛れて一人で走り回るメンタルはなかったのでスルーして先に進む。

画像22

こういう道は、穴に靴がひっかかって転んで死んだらどうしようって考えてしまって、いつも下を向いて歩いている。

でも今日は、前を向いて歩きます!

死んでもいいや、そんな気持ち。

死にたいわけではなくて、いつ死んでも後悔はしないような時間の使い方を今しているから。

そしてこの高さでも波がくる(笑)

画像23

途中、鳥居を発見。

あそこへはどうやって行くのだろう。

あとで調べます。

画像24

気づいたら30分くらい歩いていた。

顔が疲れてきた。

というか、お腹が空いた。

なんてタイミングでしらす丼のお店を発見!!!

画像25

閉まっていた。


時刻は15時10分、ランチ営業がちょうど終わった時間。


気分はもうしらすだったけれど、また歩いてみよう。


画像26

おしゃれなお店を発見。バスで通ったな。

三角屋根 パンとコーヒー

と書いてあります、とりあえず入ります。


「パンが売り切れてしまいまして……」


そんなあ。

他にも商品はあるみたいで、イートインのメニュー表をみる。

勝手がわからなすぎて挙動不審な私に、店員のお姉さんは優しく「今日は暑いですよねー」と声をかけてくれた。

人の優しさに触れる。


おすすめされたクッキーアイスサンドレモネード

画像27

ロッキングチェアで揺られながら。

画像28

うーん、気持ちいい。

なにより居心地がいい。


気づいたら、20分経過している。


いかん、時間泥棒だ。

名残惜しいけれどまた出て歩き出した。

そこで思った、海を見ながら生ビールが飲みたい、と。


とりあえず歩き続ける。

美味しそうなドーナツ屋さんを発見したが、混んでいたために断念。

画像29

画像30

このホテルは、ツイッターでバズっていて泊まりたいと思ったホテルではないか…!?

次はここに泊まる為に来よう!!

20分くらい経過すると、

画像31

葉山マリーナに到着。


ここなら絶対海を見ながら生ビールを飲める!


画像32

画像33

ほらね!!!

たくさん歩いたあとの生ビールはうまいのよ。

画像34

(本当は4切れあったけれど写真撮る前に食べちゃった)


しかし昼飲みって酔うよね。


画像35

無事出来上がったので、いざ。

ほわんとしながら歩いている。

車がゼロ距離!!道路が狭いから。

普段なら怖いはずだけれど、今日は何故だか楽しい。


しらす丼の看板を発見。


すぐさま歩く。

画像36

やってないんかーい!!


時間帯なのか、曜日なのか。

やってない飲食店が多発しておりました…。

無計画旅のデメリットね。


さらに歩きます。

画像37

葉山、終わってしまった…。


しばらく歩いてみたが海は見えず気になるお店も減ってきたのでバスに乗車、そのまま逗子駅へ。


17時38分、津田沼行の横須賀線に乗り私のひとり旅は終わった。


帰り道の電車は爆睡した。

気づいたらついていた。

都内の電車で酔っ払いに絡まれてしまい早速気分が少しだけ下がりましたが(笑)


他人からみたら、こんな短時間旅でもないよ。

って言われてしまうしれませんが引き込もりで会社とお家の往復の私にとってはとても勇気のいる旅で、キラキラした時間でした。


少しでも気分が下がったらこれを見返そうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?