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不安を押し付ける人

不安を人に押し付ける人はどうしたら自分が安心するのか

その不安私に押し付けないでね
こちらでも書いた通り、夫はとても心配性だ。
生命に関わる危険なことには特に敏感で、交通事故や子供の怪我など色々な事件や事故が起こるたびに情報共有と注意喚起という名の行動制限や疑心暗鬼が始まる。
たとえば、子供の通学途中に車が突っ込んだという事故が報道されれば、いかに自分の子が不注意であるかを事細かに指摘し、ちゃんと気をつけてよ!と語気も強めに注意する。
確かにそんな事故が起こったら不安になるし、自分の子にそうなってほしくないと思う気持ちはわかる。でも自分の不安な気持ちがあるからと言って、子供の注意不足の状態を責め立てるように言うのは逆効果なのではないかと思う。実際、言われた子供は自分が怒られたという記憶になっていて、悲しい気持ちになっている。最近は「僕はちゃんと気をつけているよ!」と言い返されていたりもする。

自分の不安な気持ちとの向き合い方は正解はないと思うけど、少なくとも私は夫の不安な気持ちに結構疲弊している。
というのも、こんなに自分事として事件や事故の不安を感じられるのに、人に言うばかりで自分の自衛はあまりしないからだ。

コロナが流行ってからの心配も本当にすごくて、家族には手に触れたもの全てのアルコール消毒など感染対策を徹底させるが、自分は顔とマスクの間の隙間が少ないからという謎理由でずーっとウレタンマスクだったし、飲み会にも参加するし、高齢の自分の両親にも遠慮なく会いに行くし、県外への旅行も計画実行している。(ちなみに私が自分の両親に会いに行く時は「コロナ大丈夫かな?」といつも一言聞いてくる。)
普段きつく言われている方からすれば??????がいっぱいなのだ。
不安になる→家から出たくない、リスク回避したいと思うのが自然なのでは?と思うけど、どうやら思考回路が違う様子。

心配してあげているという危うさ。

コロナ感染が広がり始めたころ、急激なマスク不足からオムツや紙製品が枯渇するらしいというデマが流れた。(日経ビジネス/まるでオイルショック、新型コロナによる「買い占め」はトイレ紙にも
彼はそのニュースを鵜呑みにして、まだ幼い子を持つ妹と自分の実家へ「すぐにオムツを買いに行くように」と連絡していた。心配性だからこそ用心深いと思っていた夫がこんなデマを信じるのかとびっくりした。もちろんすぐに彼にはこのニュースはデマであることを伝えたが、「仮にデマだったとしても、そのデマを信じた人が買い占めに走るかもしれないだろう」とのことだった。それにデマを信じて人を動かす姿勢にも疑問だった。というのも、もし私が妹さんを心配するなら「デマで一時的に品薄になるかもだけど、まだストックはある?こちらでもオムツを探そうか?」と聞くだろうなと思った。
ネガティブな想像力が長けている割には、自分が不安であることを自覚せず、自分だけが用心深いと何故か自己肯定感が強い。だから、「相手にとってためになること、良いことを言っている」と信じて伝えているんだろうなぁ。これから先怪しい情報をまた鵜呑みにして、私や誰かに行動をさせてしまうのではないか…なんて不安もあります。

この現象に何か名前があるんだったら知りたいし、こういうことって我が家以外でもあるんでしょうか。押し付けられた不安はなかなかなシンドイ。

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