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母と娘

今まではっきり言ってこなかったけど
やっぱり私は実母が苦手だ。

久しぶりに我が家で実母と妹、私、息子(実母からしたら孫)と会食をした。いつものことなのだが、会話の内容は実母の友達の話が多い。
特に最近多いのが、「孫の面倒をみている友達がね…」で始まる話。
大体の話は、自分の娘の子どもの面倒をみている友達達の「孫は可愛いんだけど、やっぱり体力的にも金銭的にも精神的にも大変」という愚痴。


今住んでいる地域は都会ではないので、地元にずっといる人は多く、特に女性側の実家が近くて育児に協力してもらっている人はよくいる。
我が家も子どもが産まれたばかりの頃や、私がコロナに罹患した時など近くの実母にたくさんお世話になっている。
なので、おばあちゃん側からの愚痴を聞かされることは、本当は迷惑だと思っているんだろうか…というなんとも言えない気持ちになる時もある。
大変で辛いと思っているなら、ちゃんと言ってほしいなと思うのだが、どうやら孫の面倒はみたいらしい。それこそ、愚痴を他人に言えるくらい。

多分だけど、この愚痴には「孫がたくさんいる幸せ」や「娘に頼られている私」という自慢要素が入っているんじゃないかと思う。
だから愚痴を言ったり、聞いている同じ世代の女性同士でマウンティングのようなものがあるのかもしれない。私の実母がその話ばかりするのは、彼女の中にも「幸せなおばあちゃん、孫をちゃんと育てているおばあちゃん」のような称号が羨ましいと思っているのかもしれない。

愚痴(しかも知らない人の話)ばかり聞かされたからと言って、勝手に分析してこんなことまで思ってしまうのは私のよくない癖だよなぁ。
とはいえ、実母は他の家の話をしながら、自分の気持ちをなんとなく娘に気づかせるようにしている気がするのだ。
小さい頃から母親の言えない要求や気持ちを汲み取って先回りしてしまう癖がついている私は呪縛から抜け出せていないなぁと凹む。
実母が苦手、というより、苦手な実母にいちいち心を乱される自分が嫌だなと思ってしまう。


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