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川崎の宇宙猫

19歳、素性を割愛
私が住んでいるのは北海道のかなり田舎の方
高校を卒業し就職。職種は所謂旅行関係。


研修の為に川崎へ(4/14〜4/20)
会社で使うPCのシステムが変わるとやらで、
現場キーマン集合研修とやらに参加。

note第1話目をこの研修に捧ぐ
研修と言いつつ、私が書きたいのは業務内容等では無くて。
5日間、缶詰状態で横の人との距離は僅か5cm程
その状態で毎日8時間みっちり講習を受ける。
集団も勉強も得意ではない私が選ばれて良かった筈は無いのだけれど、責任感はある方だと自負している。やるしか無いのだ。

上記にある通り、北海道の田舎暮らし
小さな空港があるものの、便数が少ない為、
前乗り、そして最終日もう1泊という形だった。

夜勤明け、ふらつく身体で空港に向かう。
心持ちはソワソワ、浮き足立っていた。
後に頑張ってきます。と豪語していた自分を引っぱたきたくなるとはまだ知らずにね。

着陸する度、あの振動にときめく。
地元を離れて、都会に行くということが楽しいと思うのは、私の若さもあるのだろう。
曇りの飛行機が好きだ。雲を抜けた瞬間の青、私が鬱を抜ける瞬間と等しい様に思う。

暑い。地元と10度以上違う上に都会の湿度。
空気中の水滴が可視化される程のむわりとした感覚、人、人、ヒト。
嫌いではない。恐らく暦上は春と呼ばれる季節だからだろう。まだ恨まない。

チェックインを済ませて、温泉に浸かり、ホテル内にあるセブンイレブンにて、お酒のつまみばかり買う。お酒は買わない。
いろはすの2Lを抱えつつ、すぐに眠った。
夜勤明けもあり、外に出る気力は無かった。
友達と、 Call Me By Your Nameを鑑賞
半分で止めて眠ってしまった。限界
美しい映画を観る度、相反した自分の生活への行き場の無い虚しさを感じたりするのだが、その隙を与えない程の圧倒的芸術作品。続きを早く観よう。


1日目

起きてバイキング、ネギトロが無くて悲しい。
元彼から、一生会わねーよお前とは。というLINEがきていた。

研修内容は思い出せない程の情報量
200ページあるマニュアルを5日間で覚えるなど無謀である。
2年目に突入した私、基礎中の基礎しか理解していないことを思い知らされる。
1日目の午前まではその悔しさも残っていた気がする。
情報が入ってこない。右から左、とは言ったものだが、まるで無量空処(笑)
私に触れようとした情報を跳ね返している。
ある種、無敵なのかもしれない。
力量不足を目の当たりにし絶望した所で1日目が終了。

この日も、外に出られる状態では無かった為、温泉に浸かり、マッサージチェアに1時間居座り続け、ソーダアイスを食べて、おやすみなさい。


2日目

起きて、セブンイレブンにてアイスココアを購入
アイスココアは苦手だった。粉感が口に残るあの舌触りが受け付けなかった。ミルク系の糖分飲料という事で、気まぐれに買ってみたら美味しかったので、研修中は割とそればかり飲んでいた気がする。バイキングには行かなかった。

講師がずっと白目を剥きながら話すことへの違和感が薄れてきた。何をしたかは(白目)
横の横に座っていた女性と研修の8時間×5日、40時間で1箱を消費した。27歳のレディ
ショートカットがよくお似合いでした。
私は職場の人間に連れヤニされるのが大好きだ。あの時間を愛している。

夜、外に出る。去年新入社員研修として、川崎に来たけれど、また仕事で再び舞い降りることになるとは。と1人で焼き鳥屋さんに入った。
ウーロンハイと適当につまみつつ、地元の事業所に帰ってからの先を思い途方に暮れた。
味にも途方に暮れました。もう行きません。
チャウチャウを散歩しているおば様を横目に、去年来たホテルの近くの古本屋さんに入った。
めぼしい収穫は無し。脳がこれ以上情報を入れるなと怒っている気がして早々に帰宅。帰ホテル。
温泉に浸かり、サウナに入ったがバテてしまい、部屋に戻り嘔吐。愚か。
ランドリールームにて乾燥機を20分回した
自分で回した癖に、時間の無駄だと回る乾燥機の中のシャツを見ていた。


3日目

身支度を整えながら、スーツを毎日着て出社している人間に思いを馳せる。一緒に頑張ろう。社会の犬たち、犬小屋にて、イケナイ太陽を響かせつつ、心持ちは曇天

フレンチトースト美味しかった。
生クリームとメープルシロップを沢山かけた。
部屋に戻り嘔吐。情けない人間だ。嘔吐癖が染み付いている。
吐いたあと、鏡をみる度自分の顔が殺人鬼の様に見える。数年前から変わらない。

研修にて、自分の事業所と比較し、マニュアルの用紙に『これは使わない』の文字が増える。
落とし込みの仕方を考えて居たら眠っていた。
横に座っていた広島のレディに、「ぐっすりだったね〜」と言われてしまった。起こして……
眠って起きた爽快感から、デスクトップの写真に目を引かれた。サンフランシスコの、フィナンシャル・ディストリクトというエリア。
狂ったように講習を聞かずに、Chromeで検索し続ける。ダウンタウンの様だった。
11月なら往復20万で行けるらしい。
帰ったら早々にパスポートを取ることを決意。
友達のお姉さんに外国に行きたいという連絡をしたら、「私もスイスの山奥に行きたいです」と返信がきた。
ふざけるな!私も行きたい。
湖の上でハムやチーズを貪りたい。
1日、外国で心が染まっていた。

部屋に戻ってバタンキュー
メイクは意地でも落とすことにしているので、だったら温泉に行こうと踏ん張る。
セブンにて雪印のコーヒー牛乳と、おにぎりを2つ買って食べた。本当は外で外食をしたい。
生憎、体力は年齢の平均からみても大幅に少ない方だと思う。自己判定なので分からないけれど。


4日目

どうやって失踪しようか隣に座っている人と相談していたら、気付いたら研修が終わっていた。

入社時から、お世話になっていた方と今回の研修で初対面だった。冷酷な女性だと畏怖していた割に、物腰が柔らかく素敵な方だった。
北海道のメンバーでご飯を食べに行こうと誘われた。何故かラーメン。こういう場合、居酒屋では無いの?……と思いつつ、博多ラーメンと餃子、美味しかったです。色んなお話を聞いて、随時驚きだった。皆、案外似たり寄ったりな考えを持っている。までは理解出来るのだけれど、流石経験の差、頭の回転や、視点が違う話を沢山聞けて勉強になった。
「(私)さんは飲まないの?」と聞かれ
「19歳なので飲めないんです。」と答えると、皆驚いていて面白かった。
そうです。19歳でこの場に居るんですよ褒めて褒めて!をかましてきた。
帰り道、小雨が降る中、大人からのヨシヨシの余韻で気持ち良いまま帰宅。
人間、定期的なヨシヨシは必要である。
大人はかっこいい  私はまだ子どもで居たいよ

堕落睡眠


5日目

最終日朝、バランス良く朝食を食べて、ココアを買い、長かったのにあっという間だったな。
いつも、終わってしまえば早かったと考えているな。と思いながら出勤。
登録しなければならないモノたち、2000以上の壁にぶち当たり、上司に連絡。
畏まった業務的な連絡しかしてこなかったのに、
「お疲れ様でごさいます。持ち帰ります。わーーーーーーーーん!」と。
わーーーーーーーーん!なのだ。何故なら
わーーーーーーーーん!だから。仕方ない
「出来るところまでで大丈夫」という返信に安心し過ぎて、2000中600のみ登録した。良くやった方である。満足して、キリのいい所で勝手に切り上げ、16時に終わる筈だが私だけ1時間前に終了。
喫煙室で3本吸い貯めしておいた。
このくらい抜く方が良いんだ私は。すまんね

研修の記録はここまで。

夏スタイルの民

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