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たまに乗り過ごすと

たまに乗り過ごすといいことがある。
今日も電車に揺られながらうとうとしていたら、また2、3駅寝過ごしてしまった。
やってしまった〜と思いながらも時間もあったし、せっかくなので周辺を散歩してみることにした。

普段は足を踏み入れないローカルな商店街の市場をのぞいてみた。大きな赤蕪が1個100円で売っていて迷わず2個買った。市場のおばちゃんから「綺麗な色が出ますよ〜まぁお姉さんの綺麗さには負けるけどね!」って言われてめちゃくちゃ気が良くなった。

その後、バス代を浮かすために少しバス停沿いを歩いて行った。少し歩くとパクチーがいっぱい入って100円の八百屋さんを見つけた。オーナーの方がマハラージャンみたいなターバンを巻いていた。しかも店のフライヤーに何語かよくわからない文字が手書きで書かれていた。なんか周辺の空気とは違う不思議なオーラを感じた。

ほんとこれ何語なんだろうね

車やバイクを運転するようになって、周りを観察しながら歩くことってあまりなくなっていたけれど、久しぶりに幼い頃歩いた道を散策するととても面白い。
街の人がゆるく自然体でいる空気感がとても心地よかった。

だいぶ前だけど、入院中に「パターソン」という映画を観た。主人公は詩を書くことが好きなバスドライバーの男、パターソン。家中に奇妙な絵を描くこととカップケーキ作りが趣味のガールフレンドと小さな家で暮らす7日間の物語だ。この映画はハリウッド並みの大げさなハプニングや派手な演出は全くない。日常にある小さな出来事に焦点を当てて、彼の紡ぐ詩が人生というものをさらに彩っていく。大切な人と過ごす毎日がどんなに幸せで愛しいかに気づかせてくれる作品だった。

今日はそのパターソンみたいに特別ハッピーな出来事はなかったの。でもそのくらいがちょうどいいというか、普通の日常に愛おしさを見つけることってとても素敵なことだなと思った。

ていうのが今日の伝えたいことでした。



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