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梅雨の合間

7月上旬、毎日雨の続く梅雨真っ盛りの季節である。私の心も雨模様。

今回はいつもより早い13時半の開始であった。こういう日に限って残業があるのだ。用事があると言って早めに上がらせてもらった。ありがたい。

おかげでゆっくりご飯を食べてお稽古に向かえるのだが、夜勤明けの体に電車のリズミカルな振動は、目を開けていることを許さなかった。

気付けば乗り過ごしていた。急いで電話をかけて謝罪する。5分ほど遅れる旨を告げると、「大丈夫ですよ〜」と優しい声。ありがたい。

5分程度の遅れ、かつての私であれば連絡などしなかっただろう。こんなに生真面目に連絡するようになったのは社会人になってからである。社会の矯正力は恐ろしい。

お稽古に向かう時には雨は上がっていた。ありがたい。

今回は初めて購入したマイ帛紗を持参した。帛紗を買ったら折り目をつけてあげるので、勝手に折らないようにと指示を受けていた。

帛紗は西片の茶道具屋「いとうや商店」で買い求めたもの。

最初、帛紗を買おうと思い百貨店に行ったのだが、どこに置いてあるのか分からず、和服売場で帛紗の場所を尋ねると、御祝儀用の袱紗の売場を案内していただいた。なんか違うなと思いながらも、茶道で使う帛紗だと言い出せないのが私の弱いところである。結局一度買うのは諦めた。

日を改め、茶道具は茶道具屋!ということで、ちょうど小石川へ行く機会があったため、寄ってみることにした。

店のおじさんに帛紗はあるかと尋ねると、薄いのが3000円、厚いのが3500円とのこと。厚い方が丈夫で捌きやすいらしい。どちらにするか決めあぐねていると、来週からセールをやるからどっちも3000円でいいよ!とお声がかかる。じゃあ一択だ。ありがたい。

茶碗や茶入もたくさん置いてあり、貴重な茶道具屋さんである。こういう縁は大事にしていきたい。下記が「花器茶道具いとうや商店」の紹介ページである。


帛紗の折り方を改めて教わり、今回は新たに部屋の入り方を教わった。

襖の前に扇子を置き座る。右手で引手に手をかけ数cm開ける。右手を隙間に入れ床から25cmのところで半分まで開ける。残りは左手を同じ位置に持っていき開け切る。開けたら扇子を前に出し、にじって入り切る。

入ったら扇子を先生の方へ向け、手をついて「ご機嫌よろしゅう」。

本日のお菓子は「紫陽花」
紫陽花の葉っぱに水滴が載っている。かわいらしく梅雨らしい。

本日のお茶碗は「扇面流し」
扇が水面を流れてるようなデザイン。松竹梅や鳳凰まで描かれ、とにかく縁起がいい。

帛紗捌きは慣れてきたが、盆略点前はまだまだ言われたとおり動くばかり。修養が必要である。

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