【平成の遺産】ランスシリーズやってみませんか?


■ランスシリーズとの出会い

とある日の夜、Fanzaでエ〇ゲのセール品を眺めていた。
紙芝居ADVばかりをメインに遊んでいたため、少し趣向の違った作品でもやってみようという軽い気持ちで、いろいろな作品のある中で前から気になっていたランスがセール品になっているのを見かけたところから物語が始まる。

エ〇ゲブームが起きたとされる黎明期の大先輩であるオタクな人々から絶大な人気を誇り、このゲームが完結したら引退するとまで言わしめるほどの評判を聞いてはいたものの、どんな話なのかは全く知らなかったため少し調べてみることにした。

シリーズモノってことは知っていたのだが、どうやら話が進むにつれ大国間での大きな物語に発展していくそんな壮大なストーリー展開。
なるほど~戦記モノか!
面白そうだし少し触ってみるかと軽く手を出したのがすべての始まりで間違いで最高の選択だった

いきなりだが、結論へ行こう。
ランスはまごうことなき至高の超大作です!!!
後世に語り継げるほどの名作だと言いたい!!!

なんといってもランスという主人公の魅力が唯一無二
この男まさに、ザ・エ〇ゲ主人公。
ここまで豪快で破天荒で傍若無人で情け無用で自分勝手な主人公はなかなかいない。
英雄色を好むをここまで見事に体現している主人公は初めて見た。
それでいて英雄なんて称号はこれっぽっちも興味なく。
あまりにも自分の気持ちにストレートなところが本当に見ていてスカっとした気分になる。

しかし万人受けは決してしない主人公ではある。
というのもRPGの主人公として王道な正義感あふれた人物とは真逆のタイプ
エ〇ゲ主人公だからこその悪逆非道っぷりを見せてくれます。

そんな邪道とも言える主人公を一気に好きになった場面を紹介しよう。
それはシリーズ1作目となる、ランス01リメイク版を遊ぶこと約5分。
今までの紙芝居ゲームではありえないコマンドに目が行きました。
「襲う」
え?襲う?襲うってやるってこと?マジで?犯罪ですよ?
でもこの選択をしたところで、しっぺ返し食らうとかそんなオチでしょ?
っと思いつつ興味本位で隣にいたピンクのもこもこちゃんを襲います。
えええええええ!!!
本当にやれるのかよ!!!
ここの掴みで自分は一瞬で虜にされました。

今までやってきたゲームは基本的には紙芝居ゲーばかりだったこともあり、なかなかに新鮮な感覚でしたね。
そもそもランスがRPGだったのかと知ったのは実際にやりだしてからなのでこういうタイプのエ〇ゲがあったのかと驚きました。

そして、本来の18禁ゲーはこうあるべき姿だとただただ一人で頷くばかり。
そして、このコマンドからランスという主人公像がはっきりしてくるのもいいですね。正しく、性欲の権化である。

このような流れからおおよそのランスシリーズの方向性がわかり、たくさんのかわいい女の子とムフフなことをしたいとオタク魂に火が付き、あっという間に第1作目はエンドロールを迎えました。

そして、ランスシリーズの本領発揮は次回作のリーザス陥落編から大きく動きます。

第3作目でいよいよリーザスとヘルマンという大国間での騒ぎが起きます。
ここからぐーっと大きく世界観が広がります
人類と敵対的関係の魔人や使徒、魔物そして、魔王。そしてこの世界の人間の歴史や悲惨な過去。カラーと呼ばれる独特の種族や妖怪や幽霊。
4大国家や自由都市。各国ごとの問題や企てている計画。
そして、魅力溢れる多種多様なキャラクターたち。

そういった膨大な設定がありとあらゆる場所にあり、またシリーズを超えて張り巡らされる伏線の数々。
これらがだんだんと複雑に絡み合いランスという男の英雄譚を紡ぐ。

しかし、全部で10作以上もシリーズがありコンプリートするには真面目にやると半年近くは時間がかかります。半年で終わればすごい方かな?

まずクリアに向けて攻略法は見ないと難しい。初見かつ知識もなくすべてのルートを拾うのはなかなか骨が折れる作業だと思う。
特に筆者はRPGをあまりして来なかったので慣れるまで辛かった。
さらに、毎作遊び方が異なるためシステム理解が大変。
個別ルートなど周回プレイ要素もあるため本当に時間が必要。
そのため、自身のスケジュールと相談しながら進めた方が良いし時間がかかることは覚悟していないと途中で折れる

また、2と4と5はリメイクもなくシステム面が古いためお世辞にも親切設計とは言い難く、場合によっては一からやり直すことも・・・・・・。
※2に関してイラストのみ新しいものに差し替えられてはいる。

正直に白状しますと、2,4,5,に関しては途中でギブアップしプレイ動画で流れだけ追いました

以下、筆者が心を折られたシーン集になります。

「ランス2」では、クリアしたと思ったら真のラスボスが突如現れセーブポイントがもうレベル上げが出来ない地点になっていたためレベル不足で詰み。

「ランス4」の終盤のボス戦でこちらも敵味方ともに残り1ヒットで死ぬ状況で、こちらの攻撃がスカリ見事に敗北。ここで心を折られました。ヒンヒン。

「ランス4.1」は無事にクリアしたが、「ランス4.2」でbad endの選択をしてしまい最初からやる羽目になり心が折れました。

「ランス5」は、すごく独特なシステムなのですが何回かやり直ししたものの同じところの強敵で詰まりこちらも心が折れました。

「ランス1・3・6~10」はリメイクされていることも含めてシステムは、遊びやすく改善され、詰み要素は少ないですね。
ただ、「ランス7」以降が普通にやると尋常じゃないほど時間を食います。
ちゃんとしたRPG・シミュレーションすぎてエ〇ゲをしている気分じゃなくなる。その分こんなかわいい女の子とグヘヘヘと達成感はありますが。
1作すべてを丸ごと遊び尽くすのであれば100時間近くを覚悟した方が良い。
本当に計画的に進めましょう!でないと、私生活が仕事するかランスやるかみたいな感じになります。(体験談)

ただ、自分は本当にこの作品に沼ったため寝ても覚めてもランスのことばかり考えており人生に色が付いたような感覚でした。
キャラクターの魅力が本当に凄いゲームで取りつかれたら途中でやめるなんて出来ないです。最終作のランスXまで一気に進めたくなるほど魅力あふれる世界観なので本当に一度遊んでみて欲しい。

ここから先は、じゃあ実際ランスってどんな話なのよって気になった方向けになります。ざっくりとしたあらすじや自分が魅力的だと思ったキャラクターの紹介をしています。その中で少しでも皆様の琴線に触れる要素が語れていたら嬉しいです。

■各作品の思い出や感想(軽いネタバレありかも?)

・ランスⅠ 光を求めて(リメイク版)

原点にして頂点!
すべてはここから始まった。
行方不明になった少女を探す物語。
事件の黒幕が出てきた辺りで一気に展開が進み、寝る時間を削って遊んだ。
ランスという主人公像がここでしっかり作られており、世の中で主流のムッツリ奥手な主人公とは一線を画すキャラクターのため、ここでハマればもうあなたも沼に落ちること間違いなし。
逆に、この作品で合わないなら今後も難しいと思う。

筆者が特にかわいいと思ったのは、ミリーちゃん。
ゴスロリ無口な無表情系少女で武器屋を営むちょっと変わった少女。
しかし、その無表情さとは裏腹にランスが好きなのもグッド!
武器屋専用BGMもなかなか耳に残るので印象が強い。

あとは今後もずっと不憫で健気な女の子、見当かなみちゃんも見どころ。
特にかなみとメナドとの会話でかなみちゃんがめっちゃ乙女シーンがあるんですがそこがもうとにかくかわいい!
作中通して、ひどい目に合うので頑張れ!って応援したくなります。
可哀想な女の子はかわいい。報われる日は来るのか!?

その他大勢は、ランス3でも出てくるので是非ともここから始めて欲しい。
プレイ時間は10時間~15時間程度なのでオススメ。

・ランスⅡ 反逆の少女たち(アリス2010版)

作中屈指のツンデレさいかわヒロイン魔想志津香さんの初登場回。
かわいいよ志津香かわいいよ
ツンデレというかむしろランスのこと9割ぐらい嫌ってるけど残りの1割でたまーにデレるからちょーかわいい!
あまりの可愛さに昨今のツンデレキャラに一石を投じるんじゃないと思えたほど。これは自論だが、ツンツンツンツンツンツンツンツンツンデレぐらいの割合でようやくツンデレキャラ本来の魅力が出せるしかわいい。
ツンデレの究極系だと思える完成したキャラクター。
ただ、カスタムの町編での登場はほぼ最後の方。
そして、志津香のスチルがとてもかわいい。
ランスのお手手を噛んでる志津香かわいい。

今後のレギュラーキャラとなるマリアなどもここで登場。
マリアは、メガネっ娘でメガネを外すなどといった邪道なことをしない純粋なメガネっ娘の可愛さを描いておりとてもグッド!
マリアのランスへの距離間もとても愛らしい。
カスタム4姉妹とその他町の住人も魅力的でした。

ここから始めても問題はないが、ランス1からやる方が良い。
ただ、志津香の可愛さを見たいならここから始めてもおっけー!!
ちなみに、無料配布なので手軽に始められるぞ。

・ランスⅢ リーザス陥落(リメイク版)

ランスシリーズが大きく動いたターニングポイント!
開幕からランス1でお世話になったリーザスが大変なことに!!
そして、登場する魔人使徒、そしてカオスという言葉・・・・・・

今作から世界観の広がりがすごくまた登場する人物も多いため飽きることなく最後までいけます。あのキャラとあのキャラに繋がりだったりランス1のあのキャラがみたいな伏線等が張られている点が非常にグッド!!
ランスくんの無茶苦茶なやり方で戦況をひっくり返していくのは本当に見ていて愉快痛快!

そして、終わり方が何といっても最高でした!
うおおおおマジか!!!ってなる引き方で気になる人は是非プレイしてください!

ランス1やってる時間がないって場合は、3からでもおっけー!
前提知識として、ランス君はとっても戦闘センスが高く強くて超女好きってことを知っていれば話の流れは掴める。
あと絵も綺麗でゲーム版で唯一の声付き。
まあその下品な話なのですが、息子が大変お世話になりました。

・ランスⅣ 教団の遺産

ランス3の最後のシーンを見た人なら即遊びたくなるのがこのランス4
しかし、システム面がまた偉く昔に戻るので遊びにくさが。
今作では、今後も登場するあてな2号が仲間になりますれす。
是非ともランスくんやあてなの活躍を見て欲しいれす。

そして、最後のボス戦は本当に辛い思い出。
またランス4では、ランスとシィルの関係性がぐっと深まる話なので面白かった。あとのちのちにこの闘神都市の設定は絡んできます。
闘神都市の別ゲームとの関わりはそこまでわかってないのですが、一応世界観は同じらしい(シリーズによっては違う)

ここからは始めるのは非推奨。
3の続編立ち位置のため、話が分かりにくくなる。
こちらも無料版が公式より配布。
いつかリメイク出してー!

・ランス4.1 お薬工場を救え・ 4.2 エンジェル組

ランス世界における、アイテムの出所がわかるお話。
エンジェル組のかわいい女の子また出てきて欲しい。
あとはのちの作品に出てくるキャラクターなんかもいたりして触っておいた方がいいかも。
時間に余裕がない場合は、スキップでも可。

番外編なので、これから始めても問題はないが面白さでいうとミニゲーム的な感じなのであまりお勧めしない。
公式より無料版が配布中。

・ランス5D ひとりぼっちの女の子

メインヒロインは一人と他の作品でも珍しい立ち位置。
かつ話自体も短くサクッと終われるかと思いきや、システム面がとっつきにくい。というか独特で他ではなかなか見られないタイプ。
のちのち伏線が回収される話のネタがあり、プレイは推奨。

ヒロインのリズナはとてもいい子でとてもかわいい。
リズナかわいいよリズナ。
リズナのすぐに騙されるところはかわいい。
なんとなくイメージがfateの桜。
最終作のランスXでなかなかどえらい展開が待っているので期待して欲しい。結構雑に可哀想な目に会いやすい。

あと5Dのランス君は、ちょっと鬼畜度高めでフェリスがめちゃくちゃ可哀想に思えた。そのせいで、フェリスは・・・・・・。

ここから始めるのは非推奨。ランス2からのキャラとも関わるのでやるならランス2やってから。

・ランスⅥ ゼス崩壊

これは、破壊と再生の物語。
失意のどん底ヒロイン、ウルザとディストピアなゼス王国で巻き起こす、
ランスくんの国家再生プロジェクト。
ウルザだけでなく、国や民の価値観や社会基盤が大きく変わる。
メインシナリオのラストはなかなかに圧巻なシーンがあり面白かった。
シリーズを通して、特にシナリオの構図が好きな作品。
ウルザちゃんがかわいい。
なんとあの男キャラも出てきて、めちゃくちゃいい奴になってるし。
いや最初誰だ!?ってなるほどの衝撃を受けました。

あとランスシリーズには裏ボスというのが存在しており、今作のこいつの信念というか理念には、共感できる部分がありとても良いキャラだと思うが、許せねーって行為もしているのでここも是非見て欲しい。

ここから始めるのは非推奨。リーザスやヘルマンとも関わりがあるため。
公式よりパッチが配布されており遊びやすくなってるよ!

・戦国ランス(ランス7)

言わずもがな、シリーズ屈指の名作。
タイトル通り、戦国時代のJAPANを天下統一していくお話。

香姫が鎧を被り、立ち上がったシーンは涙なしでは見れない。
立派になられた香姫のお姿を楽しんでください。
シリーズ通して一番の泣きゲーかもしれない。

あと絶対に見て欲しいのは、シィルの誕生日を祝うシーン。
シィルの健気さとまっすぐな気持ちが本当にかわいい。
どこまでもランスとシィルの二人で幸せに暮らして欲しい
まあそのあとのランスの対応が最悪ですけどねw

ゲーム性も良く出来ており、ちゃんと楽しめるシミュレーションゲーム。
システムを理解すると、深い戦略性がありちゃんと考えないと勝てないし詰む。攻略記事は必読なので根気強く頑張ろう!

そしてランス1にいたあのキャラも登場し、とんでもない事実が発覚。
1~3の間に張られている伏線がこうして何作も超えて回収されていくのは非常に嬉しい。
※公式サイトに普通にネタバレ載ってたりするので見ない方がいいかも。見たからつまらなくなることはないけどね。

戦国から始めるのも悪くはないかな。そこまで他国との関わりが深くはないので、初見でもある程度ファンタジーに慣れていれば話は飲み込めると思う。異世界JAPANな世界観なので親しみやすさがある。
まあ一応他国のキャラクターや5Dの話とかも出てくるから100%で楽しみたいのなら順番にやるべき。

戦国ランスは、今後の物語への続く大きな転換点となる話であるのと同時にこのゲームの完成度や個別ルートの面白さは是非とも味わって欲しい。

・ランスクエストマグナム(ランス8)

内容が箸休め的な立ち位置の今作。
ランスくんと愉快な仲間たちの日常を描いている。
主にランスくんの行き当たりばったりな生活。

統合版しか遊んでいないため、ランクエそのものがなぜ評判が悪いのかは分からないが、ゲーム性は遊びやすくはなっているらしい。
何よりもauto周回で別ゲーしつつ出来るのが良い。

今作からカラー族という名のエルフみたいな種族がいよいよ絡んできます。
額のクリスタルの色が変わる特性を考えた人は天才だな。
リセットイージスパステルみんなかわいい。
特にリセットの可愛さはほっこりする。

しかし、今回のランスくんはシリーズ通して見ても、なかなかに酷い。
平気で嘘を吐き、人の嫌なことするし町の人困ってるし、完全に厄介者。
他シリーズでは、外道で鬼畜なこともするがやっぱり主人公として誰かを救ってはいるからかっこよく見えるけど今作は後者の部分が少なめなのでただの悪人の印象がとても強い。
ある意味平常運転なのかもしれないが、主人公として見ると酷いw
隣に誰かさんがいないから歯止めが効いていないせいだと思う。

シナリオ面は、賛否両論あるかもで、時間をかけた割に薄い内容というか大きく話は動いてはいなかった。
これまで登場したキャラクターがいっぱい出ており、なんていうか後日談的な雰囲気でランス完結後に出しても良かったかも。
けど個人的には、ランスの世界観が好きだから楽しめた。
あのキャラがどうなったのかとかみんなの成長が見れるので大変良き。
かなみちゃんが今作も不幸まみれでとてもかわいい。

クルックーサチコパステルなど今作も魅力的なキャラクターがたくさん登場したのも良かった。

クエスト名「女神の真実」は、残り2作に向けての大きな伏線。

こちらもパッチがTADA氏から配布されており(非公式)遊びやすくなってるよ
個人的にシリーズ通してゲーム性は結構好きな部類だった。

こういうゆるふわ日常系を味わいたいからランスXマグナムみたいな感じで出して欲しいなと思う今日この頃です。

・ランスⅨ ヘルマン革命

サブタイトルだけですでにわくわくして遊ぶのが楽しみだった。
余談だが、ジャケットの女の子が目当てで最初ランスに興味を持った。
名前は、シーラ・ヘルマンらしい。
金髪お姫様はかわいいね。非常に好みの見た目と特徴でグッドだ!

1~9のシリーズ中でもテキスト量が多く、寝る間を惜しんで読み進めたくなるような重厚なストーリーラインと熱い展開が注目です!
ヒロインの個別ルート(BADEND含む)もあり!
魔想さん関連が大きく絡むので好きな方は是非とも遊んで欲しい。
かなみちゃんも前作があった分今作は結構報われてる。

ゲーム性はタワーディフェンスであり、あまりこの手のゲームをしたことがなくこれがアークナイツか!?って思いました。
敵が多いくせに動きが重く少しストレスに感じる。
1戦に10分近くかかるのは流石にだるかった。

システム周りもすごく改善されており親切丁寧な設計になっています。
ただ直感で分かりにくいから説明がいたるところにあるのはなんだか本末転倒な気も。

タイトル通りの革命運動は読み物としては本当に面白いからすごく好き。
ランスくんの番狂わせな行動やパットン皇子の成長ぶりが本当に見ていて楽しく気持ちよい。味方も敵も魅力的でどんどん読み進めたくなるシナリオ。
真エピローグは必見ですな!

ただ不満があってBADENDルートが短い。
一番美味しいシーンがハブられて結果のみが出てくるのはうーん。
堕ちた結果よりどう堕ちるのかの過程が一番見ていてグッドなんですけど。

とはいえ、全体的には高水準なため非常にグッド!
いよいよ4大国を制覇したランスの物語も次回で完結!
ランスとシィルの行方は如何に!?

・ランスⅩ 大決戦

長い長いランス君の大冒険もいよいよクライマックス!
本当に長かった。昨年の12月頭ぐらいから始めて半年以上かかった。

人類対魔物の最終決戦!
魔人ケイブリスの台頭で人類が超ピンチ!
そして、今まで謎に包まれた魔王や魔人などの設定や大きな世界観がここに来てぶちまけられるのであまりの情報量に殺されるかと思いました。
今作はシリーズの締めもあってありったけの情報が詰め込まれていました。

そして、シリーズ内でも屈指の難易度じゃないかと思うぐらい複雑でぱっと見て進めるのは難しく、ちゃんと攻略記事読まないと分からないし敵が普通に強い。各ルートに入る条件なんかも結構複雑で適当に進めてるとあっという間に人類滅亡します。
TADA氏いわく、設計段階で人類圏が絶望的な状況を味わって欲しいとのことでそういうメタ設定を込めた難易度なので普通に大変。

今システムとして話を進めるターン数というのが決められており、その中で出来たこと出来なかったことでシナリオが分岐するというまさに己の選択で未来を切り開くシステムは緊張感ありますね。

さらに3パターンの作戦指示が場面ごとに用意されている。
準備フェイズ・実行フェイズ・拠点フェイズのすべてを進行することで1Tが経過する。

準備フェイズ ー レベル上げやカード集めなど準備パート
実行フェイズ ー 魔人と戦うなどのイベントパート
拠点フェイズ ー シナリオパート

簡単に説明したらこんな感じで、これを15ターン行うとゲームは終わり。
15Tの内、何ターンかは強制イベントあり。

プロローグと1T目までは共通で、2T目からいきなり自由行動で自分が守りたい街とか倒したい魔人の方へ出向くわけですけど、魔人の情報がなさすぎる上に育成にも限りがあり初週は大体ジリ貧で戦うことになると思う。

うかうかしてるとどんどん死者は増えるし、ネームドキャラも容赦なく殺されます。BADENDでヒロインは全員悲惨な目に遭います。自分が弱いとこうなるのかと重く辛い現実がのしかかって来ます。

けれども、いろいろなルートをクリアする度にボーナスが貰えて、強くてニューゲームが出来ます。これが最高に気持ちが良い。
例えば、初週では倒せなかった魔人レッドアイなんかもう雑魚になります。
倒せた時の快感が半端なくめちゃくちゃ面白く感じる。
絶望感からこの世界を救える希望へと変わるギミックは脳汁がすごかった。

今作はゲーム性だけでも大変中毒になるぐらい面白いのに、それでいて尋常ではない膨大なシナリオ量が用意されておりいろいろな選択で物語の展開が変わるので飽きません。初週では絶対に出てこない魔人とかもおり、飽きさせない作りをしていて大変満足出来るボリュームです。
魔人討伐は熱い展開やそれぞれの特色を活かした戦いがあって夢中になります。その他にも、演出や作中のBGMとかすべてがかっこよくて痺れます。
このゲームだけで半年は遊び尽くせると思う。

と、一見ここまでのボリュームで本来なら一つのゲームが完結するが、今作においてはその後の第2部と呼ばれる衝撃の展開が待ち受ける続編も内包されておりボリュームが半端じゃない。

第一部の何パターンかあるクリアルートを、ある一定の条件を満たしてクリアすることでこのゲームの真エンディングである第2部が解放されます。
ちなみに自分はAエンド「魔物界大侵攻」から第2部へ行きました。

第一部の正史ルートの終わりから怒涛の展開が待ち受けています。
翌日仕事があるのにクリックする手が止まらないほど、こんなシナリオ展開があるのかと度肝を抜かれました。
ここまで追ってきたファンなら絶対に見るべきシナリオで満足すること間違いなしで、これを見ずにランスは語れない。ランスの集大成とも言える終わりです。

ここまで遊んで本当に良かったと心の底から思えた。
ランスXは間違いなく100点満点の作品。
生涯忘れることの出来ない名作です。

ありがとう、ランス。
最高の主人公でした!

■ランス、ここに堂々と完結!

ランスシリーズは、エ〇ゲ界トップクラスです。
RPGとしてもJRPGの歴史に刻まれるべき超大作。
ハーレム物としては、最高峰であり未来永劫語り継がれるべき作品
もちろんシリーズを通してすべてを遊ぶには時間がかかるし、とっつきにくいシステムもあったり大変なこともあります。

ストーリーについても、伏線の張り方が上手くて衝撃の結末が待っていたり、文学的に魅せるタイプの面白さではないのでそういったシナリオ作品を求めてるならランスシリーズ以外を遊んだ方が良いです。

ですが、このキャラクターと世界観の魅力は他ではなかなか得ることができない素晴らしいものがあります。大規模なスケールで多くのキャラクターが存在し、その一人一人がいろいろな思想や思惑を持ち、多種多様な生き方や生き様を見せてくれるためしっかりと世界観が構築されているため、本当にこんな世界があるかのような錯覚を覚えるほどです。だけどもRPGとして王道であり邪道であるそんな剣と魔法のファンタジーな物語にも仕立て上げています。

ここまで壮大で重厚な物語にしながらもしっかりと各キャラクターを魅力的にまとめあげ綺麗に終わらせた作品であることは非常に評価されるべきであり、それこそがランスシリーズの最大の魅力になっていると言えます。

また、ランスという主人公像が今の世の中には必要なのかもしれませんね。
ランスくんの前向きさというか底抜けの明るさと楽天的な人生観は心に沁みる。彼の自信満々な生き様は見ているこちら側もすごく元気が貰えます。
彼の生き方や明るさを見習って生きると少しは生きづらさがマシになるかもしれない

平成の黎明期から始まり、平成の終わりとともに幕を閉じたランスシリーズ。この平成を代表するこのゲームは、令和そしてその後の未来のゲーム史で語り継がれるべき名作であると自信を持って言いたい。
死んでも忘れることは出来ない魂に刻まれる作品だと思います。
正直まだまだこの記事で書ききれていない魅力が膨大に詰め込まれているので本当に一度遊んで欲しいですね。

まあ、ここまでいろいろ言いましたけど、最終的にはぶっきらぼうなランスと献身的なシィルの純愛物語がこのゲームの本質なんですけどね!

みんなもランスシリーズを遊ぼう!!!!!!
そして、TADA氏を始めこの素晴らしいゲームの制作に感謝を込めて
アリスソフト最高!!!!!!!

次はドーナドーナかアトラクナクアやりたいけど、しばらくアリスソフトからは離れて別ブランドの作品やる予定。

では、またどこかで。






↓この記事でランスに少しでも興味を持った方へ





公式から設定資料本やYoutubeでプロモーション動画などあるのでリンク貼っておきます。少しでも参考になれば幸いです。

ランスの取っ掛かりとしては最適。
リンク先から買う必要はなく、電子版が出ているので定価の840円ぐらいで買えます。アリスソフト公式から取り扱い店についてお知らせが出てたりするので是非チェックしてください。


現行で出回っていてすぐに手に入りそうな設定資料集はこれと鬼畜王ランス(IFルートのランス)の2種類。ランスX付属資料が一番良いんですけどね。全然見つからない。

動画を見てるだけでわくわく感がすごいので是非とも興味が出たなら見て欲しい。特にダイジェストムービーはランスシリーズの歴史が詰まっています。※ネタバレ的な要素もあるので1~9をやった後に見るとより味わいが深くなります。

制作者TADA氏のインタビューも是非ともチェックして欲しい。
ゲーム制作に携わっている人たちの熱い思いは読んでるだけでも楽しい。

最後に、ランスを遊んでみたいけど全部やる時間がないって人向けに個人的オススメの順番

3(リーザス)→7(JAPAN)→9(ヘルマン)→10 この4作だけでもやれれば大まかなランスシリーズは理解できると思う。あと10をやる前に上でオススメした「今から分かるランスシリーズ」なんかも読んでおくと大体の流れは掴めるはず。
余裕があれば6(ゼス)もやっておくべきではあるが必須ではない。

以上この記事で、ランスシリーズの魅力とその膨大な世界観が伝わることを願っています。ぜひ、興味を持った方は手に取ってみてください。

改めて、またどこかで~。

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