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慰霊の日

今日は 沖縄 慰霊の日

でした。沖縄では公共機関や学校が休みになります。日本全国で見ると、知らない人の割合の方が多いのだと知って驚きました。

今日も12:00に港から船のサイレンの音が一斉に流れ、黙祷しました。

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戦争は遠い昔のことじゃない。
私は東京出身の移住者だけど、戦争の傷跡が深く残る家で育ちました。

父方の祖父は戦争で亡くなった。父は祖父のことを知らない。
祖父が亡くなった後、女手一つで曽祖母と大叔母二人、父を養ってきた祖母は、戦争のことを話したがらなかった。

母方の祖父母からは、生前に毎年毎年、どうやって戦争を生き延びたか話を聞かされた。

海軍で船に乗っていた祖父がいない間、さまざまな地域の軍港がある街を移動していた祖母。

ある日空襲にあい、一人で逃げていたときにある男性が手を差し伸べてくれたのでがけを登ることができ、迫る火の海にのまれなかった、あの人が助けてくれたからおばあちゃんは今生きてるんだよ。たくさんの死体を乗り越えて走って逃げたんだよ。と。

次の日街に戻ってきた祖父は祖母を探して街のなかを歩いていたら、祖母によく似た女性の遺体を見つけ、祖母だと思い手を合わせた、と。そのあと生きている祖母に再会した、って。

その話を冗談みたいに祖父母二人でよく話していたけど。

その話が怖くて怖くて、おばあちゃん死んだ人見て怖くなかったの?

と聞くと、自分の命がかかってるから怖いなんて思う余裕もなかったよ。
そういう時代だったんだよ。

と。

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戦争からは何も生まれない。

地球がもっと平和な場所になるにはどうしたらいいのかを考え続けて、ヨガの道を選びました。

まずは一人一人の心の内側の平和から。自分自身を真っ直ぐに見つめるヨーガや瞑想なら道具やお金がなくても、どこでもいつでも誰でもできる。

できることはたくさんある。

「絶対に、絶対に繰り返しちゃいけないよ。」

という祖母の言葉が今もしっかりと心に残っています。

今地球上で生きている全員、先祖たちが様々な時代と苦難を乗り越えてきてくれたからこそ命がある。

一人ひとりの命がかけがえなく、大切です。本当に。


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